株式会社ホワイトボックスのプレスリリース
感染症の影響で、多くの飲食店はデリバリーやテイクアウトをはじめています。中には予約券やクラウドファンディングまでやっているところがあるけれど、うまくいっているのでしょうか。
自粛が解除されても客足が戻るとも限らず、また感染症が広がる可能性もあります。人員もお金も限られた小さな店舗が生き残るためには、何に取り組むべきなのか、飲食店オーナー74人、一般消費者385人、合わせて459人に調査しました。
【この記事でわかること】
・これからの飲食店経営で「デリバリー」「テイクアウト」「予約券」「クラウドファンディング」はうまくいくのか
・現在、うまくいっている店舗とそうでない店舗の違いは何か
調査目的は、外出自粛や感染症の恐怖で売上が減ってしまった飲食店が「注力すべきサービスは何か」またこの状況下で「どのようにすれば売上を安定させることができるのか」示唆を得ることです。
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【調査の基礎データ】
期間:2020年4月28日〜2020年5月4日 ※緊急事態宣言中
対象:飲食店オーナー:74人、消費者:385人
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以下の調査レポート記事の概要を記します。詳細はリンク先でご確認ください。
https://whitebox-inc.com/2020/05/08/restaurant/
◆調査の要点まとめ
◆【結論】「飲食店の生き残り戦略」
最も注力すべきポイントを赤枠で示しています。
調査で感じたのは、人は自粛中も変わらず飲食店のおいしい料理を求めていて、情報を欲しがっていることです。また、飲食店にとって大切なのは、サービス・導線・訴求など、たくさんのオプションの中から正しく選択し集中することです。
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【必ずやるべきこと】
・テイクアウトサービスが主軸
・Instagramの店舗アカウント運用必須(twitterがサブ、その他のSNS・ブログは余裕があれば)
・料理画像、割引情報、おすすめ、こだわり、衛生管理、注文方法、営業時間を毎日投稿
・来店者には、割引特典でInstagram、Twitterをフォローしてもらう
・大切な付加価値:衛生管理、休校の子どもメニュー、ネット注文対応(SNSのDM)、食材&レシピ販売、必死さアピール
・近隣にポスティングチラシで告知
・googleマイビジネスに登録
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ほとんどが感染症の有無に関わらず飲食店がやるべきことなので、すでに取り組まれていることも多いかと思います。有効な施策の抜けがないかのチェックや、優先順位の確認に使っていただけると幸いです。
以下、結論に至るまでの詳細を解説していきます。
◆感染症流行中でも安定して売上をつくれるものは何か
まず、感染症流行中の飲食店サービス利用意向の消費者調査です。
飲食店サービスの利用意向は、1位「テイクアウト」2位「デリバリー」でツートップです。一見すると、この2つは事業成功の可能性があるように思えます。
次に、飲食店調査で感染症中の新しい取り組みのうち「成功したもの」「失敗したもの」を比較します。
まず読み取れるのは、テイクアウトで成功した飲食店が突出して多いことです。一定の失敗もありますが、消費者ニーズと合わせて考えても、うまくやれば成功する可能性が高いのがわかります。この成功法則の分析が、この記事のメインです。
一方、デリバリーは、成功も失敗も多い傾向です。フリーアンサーを見ても、配達人員などコストがかさみ収益事業として成功させる難易度が高いのがわかりました。ニーズがあるからと安易にはじめて、リソースを分散してしまうと疲弊してしまう可能性があります。
そのほかの取り組みは、そもそもチャレンジ自体が少ないのですが、注目すべきは「自粛解除後の予約券」の失敗が成功に比べて非常に多いことです。メディアでも取り上げられがちな飲食店応援の取り組みですが、期待しすぎないほうが良いことを意味します。厳しい現実ですが、あくまでうまくいくのは特殊な例として、今目の前にいる消費者にどんな価値を提供できるかに心血を注ぐべきです。
また、新しい取り組みができていない飲食店が30%以上でした。まず、テイクアウトに注力することをおすすめします。
では、テイクアウトのお客さんはどこから連れてくるのか…
続きは以下の本文でご確認ください。
https://whitebox-inc.com/2020/05/08/restaurant/