東北復興応援「希望の大麦プロジェクト」の新しいチャレンジ!麦わらから『希望の大麦ストロー』を製造“地球にやさしいストローへの回帰”で、プラスチック削減に貢献!

アサヒグループホールディングス株式会社のプレスリリース

 アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 小路明善)と一般社団法人東松島みらいとし機構(宮城県東松島市、代表理事 渥美裕介)は、東日本大震災で被災した宮城県東松島市の沿岸部の津波被災土地で大麦を栽培することによって土地の有効活用を目指す「希望の大麦プロジェクト」に2014年から取り組んでいます。毎年収穫した「希望の大麦」を一部使用し、クラフトビール『希望の大麦エール』を醸造しています。

  

 本年は新たなチャレンジとして麦わらを使用した『希望の大麦ストロー』の製造を開始します。当初の目的である東北復興応援に加え、環境課題や地域の活性化・雇用創出などにも取り組むプロジェクトとしてさらなる発展を目指します。
 使い捨てプラスチックによる海洋汚染などの社会課題を解決するために、プラスチック製ストローの使用を見直す取り組みが増えています。

  そもそも「ストロー(Straw)」は「麦わら」という意味の英単語が語源であり、中空構造の麦わらは、カットするだけでストローとして使用することができます。プラスチック登場以前は使用されていましたが、時代とともにプラスチック製ストローに置き換わってきました。現在、大麦を収穫した後の茎は粉砕されそのまま畑に撒かれていますが、麦わらを丁寧に収穫し、適切な加工をすることで、飲料用ストローにすることができます。身近なストローを、プラスチックから、本来の麦わらに回帰させることで、持続可能な世界の実現に向けた消費者啓発にも貢献していきます。
 

希望の大麦ストロー(イメージ)

 麦わらストローは、紙製ストローより高強度、高耐水と言われており、水分を含まず柔らかくならないことから使用感も良いとされています。農作物のため長さや太さも様々ですが自然な風合いが感じられます。麦1本からはストロー2~3本が製造できます。

 

 本年はテスト展開として、東松島みらいとし機構の試験圃場において刈取った麦わらからストロー2万本を製造する予定です。
 アサヒグループにおいては、使い捨てプラスチックカップ削減のために“マイカップ”としての使用を提案している「森のタンブラー」とコラボしたワークショップなどを実施し、環境問題について学ぶ機会を提供していく予定です。
  なお、本取り組みは、石川県で麦わらストローを製造・販売している株式会社ロータスコンセプト(代表:蒲田ちか)に監修いただきます。(一社)ソーシャルプロダクツ普及推進協会主催「ソーシャルプロダクツ・アワード2020」での両社の受賞をきっかけとして、協業がスタートしました。
  将来的には『希望の大麦ストロー』の理念普及と活用促進活動を行い、地域が自立して製造・販売できる製造量を確保することで、持続可能なビジネスモデルを構築していきたい考えです。

  アサヒグループでは、新経営理念「Asahi Group Philosophy」を施行し、行動指針の一つとして、「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を掲げています。
  今後も“自然の恵み”を享受し事業活動を行う企業として、水や原材料などの環境負荷を低減させ、CO2排出量削減に貢献していくとともに、革新的な取り組みにより、環境へプラスとなるような循環を生み出すことも目指し、持続可能な社会の実現に向けた事業活動を推進していきます。

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