観光都市はインバウンドから地域戦略へ地域に長く愛される新事業としてクラフトビール事業の検討が急増2021年は異業種参入による「第二次マイクロブルワリー元年」に

August International株式会社のプレスリリース

August International株式会社(アウグスインターナショナル、代表取締役 佐々幸雄)は、「マイクロブルワリー」に関する2020年総括および2021年展望を発表いたしました。

 

  • 北海道や沖縄などインバウンド観光地域を中心に、問合せが倍増

 マイクロブルワリーとは、大手資本とは異なる独立した職人等が運営する小規模醸造所を指します。こうした醸造施設で生まれたビールはクラフトビールと呼ばれます。

 当社は、飲食店等をはじめとした各種店舗にこのマイクロブルワリーの導入、醸造免許の取得申請、商品企画を包括的に支援するマイクロブルワリープロデュース支援事業を2019年2月より提供しております。

 2019年は問合せ件数150件に対し、今年は約300件の問合せがあり、その多くは北海道・沖縄などの観光都市での問合せが中心となりました。

 今年1年の各種災害により、特にインバウンドでの観光需要が見込めなくなった結果、地域に長く愛される新しい事業を検討したい、という検討動機の事業者が増えた1年でした。
 

  • 2021年は異業種参入など「クラフトビールの付加価値」が求められる年に

 今年1年の問合せとして大きな変化としてあったのが、飲食業、食品事業者以外からの問合せが増えたことでした。例えば、下記事業者などが挙げられます。

・印刷関連事業者
・音楽関連事業者
・鉄鋼事業者
・アパレル関連事業者

 この中には、既にマイクロブルワリープロジェクトを発足させている事業者もあり、自社保有の工場や施設などの「資産を掛け合わせた」クラフトビールの提供シーンを模索しています。そうした、異業種参入もあり、2020年末で醸造所は500か所ほどに増えつつあります。現在申請を進めている事業者も含めると、2021年には、600近くのブルワリーが日本にあることも予測されます。

  このことは、クラフトビールが日本市場に定着してきた1つの証ともとれる一方、今後を考えると「他とは違うクラフトビール」の付加価値づくりが重要になってきたと考えます。もはや「クラフトビール」を提供すること自体は、目新しいものではないと言えます。

  その点、異業種参入は、例えば、自社工場で造れるお客様オリジナル瓶ラベル、音楽ライブシーンに最適なエナジーエールの提供など、従来の醸造所にはない発想やノウハウがクラフトビール市場に投入されます。従来にはなかった「ビール体験」が生まれるでしょう。そうした、様々な事業者による創意工夫が生まれる年として2021年は「第二次マイクロブルワリー元年」になると言えるかもしれません。
 

  • 次世代醸造家の育成、人材の流動性確保が重要課題に

 マイクロブルワリーが増える一方、醸造を担える人材の数が十分ではないという課題も見え始めました。クラフトビールの醸造ノウハウは、個人に蓄積されることが多く、その人材が離職してしまうと醸造そのものが困難になったという事例も出ています。

 一方で、経営が厳しくなった醸造所人材の次の就職先を探す際に、そうした醸造所の人材ニーズを探す手段がほぼ人づてとなっており、結局醸造家としてのキャリアを断念してしまったというケースもありました。

 上記事例のような社会課題を解決するサービスが、クラフトビールの市場の成熟化に向けて欠かせなくなると弊社では考えており、現在事業提携も含めてサービスを企画準備中です。
 

  •  会社概要

 アウグスビール株式会社の創業16年のビール醸造、経営のノウハウを生かした、店舗内でクラフトビール工場を併設する「マイクロブルワリー」プロデュース事業、マイクロブルワリーネットワークを活用した「シェアリングブルワリー」を展開中。
 ビール醸造家の教育・育成、マイクロブルワリーとのマッチングも行う「ブルワーズバンク」を準備中。

企業名 :August International株式会社
本社  :東京都文京区湯島2-27-4 湯島台レジデンス101
代表者 :代表取締役 佐々幸雄
事業内容:「マイクロブルワリー」プロデュース事業、飲食店向け各種マーケティング支援事業
公式HP :http://august-intl.com/

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