新しい働き方「リモートスタイル」2021年以降の取り組み

アサヒグループホールディングス株式会社のプレスリリース

~国内ビール工場で2021年下期から遠隔監視の検証を開始~
~営業拠点を55カ所から26カ所に集約し、オフィスのグループシェア化を推進~

 アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 小路明善)は、新しい働き方「リモートスタイル」の取り組みをさらに推進します。
 2021年下期からは、国内のビール工場8拠点で遠隔監視の運用面での検証を開始し、将来的には一つの拠点から複数工場を集中監視できる体制を目指します。ビール・飲料・食品の3工場と研究所では、遠隔で製造ラインの現場確認や技術指導を実現するARグラス(AR技術を活用したヘッドセット型の通信機器)の活用についても検証を開始しました。
 4月からは、営業拠点を55カ所から26カ所に集約し、自宅における効率的な業務推進と、アサヒグループ各社のオフィスをシェア化することによるグループ間のシナジーを加速します。

■生産部門の「リモートスタイル」構築に向けた取り組み
①国内ビール工場の原動工程で遠隔監視を進め、将来的には複数工場を集中監視へ
 現在、国内のビール工場8拠点で24時間監視している水や電気などユーティリティの使用における監視・操作業務のリモート化を推進します。将来的には遠隔業務を集約し、一つの拠点から複数工場を集中監視できるような体制を目指します。
 2020年に通信ネットワークの確立が完了し、遠隔からのアクセスが可能になりました。2021年下期から試行を開始し、通信速度や操作性、制御の安全性等の運用面の検証を実施します。2023年から順次実運用を開始し、2025年上期には全8工場での実運用を目指します。
②ARグラスを活用し、遠隔で技術支援や作業指導する体制へ
 ARグラスを活用し、現場と遠隔地を音声と動画通話で繋ぐことで、これまでは現地を訪問して実施していた製造ラインの現場確認や技術指導などのリモート化を推進します。ARグラスは、AR技術を活用したヘッドセット型の通信機器で、搭載されたカメラにより双方向コミュニケーションが可能です。
 2020年には、ローマ工場での『アサヒスーパードライ』の缶製品製造にあたり、これまで日本の技術者が現地に出張して行っていた技術指導をリモートで実施しました。ARグラス等の機器を介して現地の技術者とリモートで設備や作業の状況などを共有しました。現在、アサヒビール四国工場やアサヒ飲料群馬工場、アサヒグループ食品岡山工場、研究所などでテスト運用を開始しており、通信状況や画質の精度、操作の安全性などの検証を進めています。将来的には、委託先工場での現地立ち合い業務や監査等への活用も可能になると見込んでいます。

■全国の営業拠点を55カ所から26カ所へ集約し、アサヒグループ各社のオフィスのシェア化を推進
 2021年4月以降、アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品の全国の営業拠点を55カ所から26カ所へ順次集約します。そのうち18カ所は、3社でシェアする「グループシェアオフィス」として活用します。フリーデスク化や機能的なミーティングルームの設置等により、グループ社員同士の交流やディスカッションの活性化を図り、新たなアイデア創出に繋げます。また、営業担当者同士の幅広いコミュニケーションにより、共通する得意先への提案時における新たな視点の獲得などのシナジー効果を目指します。各社単独拠点の8カ所に関しても、「グループシェアオフィス」化を継続して検討していきます。
 在宅勤務は、資料作成や情報分析など集中して個人で業務を進める場と位置づけ、自宅とオフィスのそれぞれの特性を生かし、最適な働き方を推進します。

 アサヒグループでは、2020年8月から事務・営業職を中心にリモートワークを基本とした新しい働き方「リモートスタイル」を標準としてきました。ニューノーマルにおけるお客様やお得意先、社会環境の変化に対応し、今後も企業価値を向上し続けるため、デジタルを活用したあらゆる業務での「リモートスタイル」を推進します。これまでの全社一律の“出社を前提とした働き方”から、職種特性に応じた“多様な働き方”を確立することで、従業員一人ひとりのさらなる成長や業務効率化による生産性向上を実現し、グループ理念“Asahi Group Philosophy”に掲げる“すべてのステークホルダーとの共創による企業価値向上”により、期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化を創造します。

 

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