足尾産ハチミツ3種セットが新発売!「かつて荒廃していた足尾の山々、今ではニセアカシアのハチミツなどが特産品に!!」地方の国民宿舎が仕掛ける地域の歴史と自然を活かしたSDGsを意識した取り組み

新関東観光株式会社のプレスリリース

日光市足尾町の国民宿舎かじか荘が、人気のはちみつ3種をセットで販売を開始します。かつて荒廃した山々、今ではハチミツが採れる山に戻ってきております。地域の再生の願いが詰まった新商品。その魅力と理由にご納得いただけます!!

 かじか荘がハチミツの新商品の販売いたします。この記事の前半ではその商品を、後半ではと足尾の歴史との関係をご説明いたします。

 

足尾の山での蜂蜜採取風景

■■■かじか荘が⼿掛けるはちみつの新商品「足尾産ハチミツ3種セット」■■■

 

新商品「足尾産ハチミツ3種セット」

 右からアカシア、とち、百花。これらを可愛い小瓶に入れた3種セットです。「何も足さず、何も引かず」をコンセプトに、非加熱としています。
●「アカシアのハチミツ」・・・香りはフローラル系の優しい香りで、色は淡黄色、味は上品な風味で、すっきりとした味わい、別名「ハチミツの女王」とも呼ばれ好まれています。
●「とちのハチミツ」・・・香りは華やかでやわらかく、色は琥珀色、味はコッテリとしたコクがあり濃厚で柔らかな甘さです。
●「百花のハチミツ」・・・百花は、沢山の種類の花から花蜜を運んでくることに由来しています。その年毎の花の香りが楽しめ、二つと同じハチミツの味わいはありません。足尾で育った花々の一期一会の風味をご賞味ください。
「お客様の少しずつ試したい!」の声から
足尾産ハチミツの「アカシア」「とち」「百花」の3種をセットで新発売。
アカシア50g・とち50g・百花50gのセット 税込1,925円

■■■「かつて荒廃していた足尾の山々、今ではニセアカシアのハチミツなどが特産品に!!」■■■
 荒廃を極めた⾜尾の⼭々。今ではニセアカシアの蜂蜜が採れます!皆様はその理由をご存じでしょうか。そこ にはあまり知られていない⼭林復旧の歴史がございます。その⼭林復旧の歴史とかじか荘が⼿掛けるニセアカシアの蜂蜜との関係と皆様に召し上がって頂きたいハチミツの商品をご紹介いたします! 

足尾の山で咲き誇るニセアカシア

■■■⼭林復旧の歴史とニセアカシア■■■

◆ ⾜尾銅⼭の躍進と⽊材との関係
 皆様はかつて⾜尾の⼭林が荒廃していたのをご存じでしょうか。江⼾時代から続く⾜尾銅⼭は、明治時代を迎えると⼤きな転機を迎えました。⽇本政府が整備した新たな法律のもと、⻄洋の鉱⼭開発⽅法や技術が導⼊され始めると、全国各地の鉱⼭ではそれらの開発⽅法や技術の積極的な導⼊が促されました。開発を進める中で⼤きな鉱床を⾒つけつけることができた各地の鉱⼭は、続いて⻄洋式の機械や炉も導⼊して⽣産量を⾶躍的に伸ばしていきました。⾜尾銅⼭はその中でも躍進が⽬覚ましく、後に⼤銅⼭として名を轟かせることになります。⼤銅⼭になればなるほど多くの燃料を消費し、インフラ整備に必要な資材も必要となるため、多くの⽊材を必要としました。

◆ ⼭林の制度も変わり伐採による荒廃も始まった
 江⼾時代の⼭林の制度下では幕府や藩で所有し、その下の村々が管理を担っておりましたが、明治時代に⼊ると⼭林の所有や管理の仕⽅も江⼾時代の時とは異なったものとなりました。所有は⼤きく分けると「官有林」と「⺠有林」になりました。つまり現代でいう所の国の所有する「国有林(官有林)」と国以外が所有する「私有林(⺠有林等)」に分けられ、その⼭々で茂っていた⽊々も各地の開発を促す資源として伐採しやすくなったのです。こうして明治期に⼊りたての頃、全国の⼭々は伐採により荒廃が⽬⽴つようになりました。

◆ 明治30年から積極的な⼭林保護と復旧事業が始まる
 ⼭林を保護するための法律である森林法が明治30年になってようやく登場し、全国の荒廃した⼭林を保護し復旧させていく取り組みが始まりました。⾜尾の⼭林もその対象の⼀つでございました。⾜尾銅⼭の開発はそれよりも10年以上も早く、周辺⼭々での伐採が進められており、⽴⽊が⼤変減少しておりました。
 
◆ ⼭林復旧を阻んだ煙
 鉱⽯を炉に⼊れて溶かし出す際に炉から煙が出ます。鉱⽯には銅のほかに硫⻩やその他の重⾦属も含まれているため、鉱⽯を燃やすことで排出される煙(鉱煙と呼ばれる煙)の中には、硫⻩の成分や重⾦属が混じります。この煙の中の硫⻩の成分(亜硫酸ガスと呼ばれるもの)が特に植物に有害で、このガスが植物を枯死に⾄らしめました。
◆ ⼭林復旧のはじまりと試⾏錯誤
 明治30年から始まった⼭林復旧ですが、有害なガスのために植え続けてきた⽊々も枯れ果てました。⽊々のない⼭々に⾬や⾵が当たることで、岩肌に残っていた⼟もやがて洗い流され、⼭肌があらわになっていきました。まずは植樹を成功させて⼭々に⼟を留めることが求められるようになり、このガスに強いといわれる植物(樹⽊や草)を探してきては植えてみるという試⾏錯誤が繰り返されていきました。⼟が⼭にとどまらない。そして鉱煙で枯れる。この⼆つの問題が復旧への⼤きな壁として⽴ちはだかりました。

◆ 鉱煙の問題に光、そして仕切り直しての復旧事業
 ⻑年にわたり⼭林の復旧の壁となっていた鉱煙の問題。植樹をしても植えたものが枯死するので、その効果が望めず、昭和30年ごろに⾄るまでは⼟を⼭に留める作業が中⼼に⾏われておりました。ところが、昭和31年になると新たな技術の導⼊によって鉱煙の回収技術も上がり、その悪影響も激減するであろう⾒通しが出来てきました。これまでの試⾏錯誤の失敗により停滞していた復旧事業でしたが、これを機に仕切り直しで再び事業が⾏われ始めました。再び鉱煙に強いといわれる植物(樹⽊や草)を探してきては植えてみるという試⾏錯誤が始まりました。

◆ ニセアカシア
 再び始まった⼭林復旧の試⾏錯誤ですが、この過程で鉱煙に強いとされたニセアカシアやリョウブなどの苗⽊が植えられ、イタドリ、カヤ、ヨモギなどの草の種も蒔かれ始めた。現在ではこれらの草⽊が⾜尾の⼭々に繁茂しており、岩がむき出しとなっていた⼭肌を覆い、今後の⼭林復旧事業のための⼟台の役割を果たしています。

◆ 百花咲き乱れる山々へ
 足尾の山々には未だ岩肌がむき出しになっているところもあり、今後、そのような厳しい環境でも育つヤシャブシ、ハンノキ、ガマズミ、ヌルデ、アキグミ、クサギ、カラマツ、ナナカマドなどが繁茂していくことが期待されております。そしてすでに岩肌に土が戻ったところではそれらを再び豊かな森林に戻すためにトチノキ、カエデ、モミ、オヒョウ、ホオノキ、アオダモ、マユミ、クリ、サワグルミ、カツラ、アブラチャンなどの次世代の緑たちが活躍しようとしています。
  先人たちの足跡を土台として百花が咲き乱れる足尾の山々が戻りつつあるのです。⾜尾の⼭でニセアカシアから蜂蜜を採って味わう。それは⾜尾の⼭林復旧における試⾏錯誤の歴史を知ることでもあります。
 
■■■かじか荘が⼿掛ける蜂蜜と商品■■■
◆ニセアカシアのハチミツ
 かじか荘ではこの歴史あるニセアカシアのハチミツの単体販売もしておりますしております。

ニセアカシアのハチミツ

ハチミツの採取は太⽥養蜂所 代表 太⽥ 榮 ⽒にして頂いております

ミツバチの⼀匹⼀匹が⼤切な働き⼿です。くん煙で優しく扱います

◆他の種類の蜂蜜の他、関連商品を扱っておりますのでご覧ください。

 

ハチミツソフト

ハチミツ⼊りフェイシャルマスク

足尾産ハチミツセット(アカシア50g・とち50g・百花50gのセット 税込1,925円)は限定20セットのみの販売です。

令和3年(2021)度分のハチミツ販売は5月下旬頃(予定)からの販売となります。

商品はこちらから

https://kajikasou.shop/

企業情報
国民宿舎かじか荘(新関東観光株式会社運営)
電話:0288-93-3420(国民宿舎かじか荘内)
FAX:0288-93-3013
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