5月14日、生活クラブ神奈川は会津電力㈱グループと「持続可能な循環型社会にむけた地域間連携協定」を締結

生活クラブ生協連合会のプレスリリース

2021年で創立50周年という節目を迎える生活クラブ生活協同組合(神奈川)(本部:神奈川県横浜市、以下、生活クラブ神奈川)。この記念事業の一環として、「生活クラブでんき」生産者の会津電力(株)グループと「持続可能な循環型社会にむけた地域間連携協定」を締結しました。5月14日に、新横浜で調印式を開催し、今後、様々な取り組みを協働して進めていくこととしました。この日「これからの地方と都市の関係性をどう紡いでいくか」と題して、民俗学者で学習院大学教授の赤坂憲雄さんの記念講演も開催。赤坂教授からは、両者の取り組みに大きな期待が寄せられ、都市部と地方の有機的循環の重要性を、参加者も再確認する機会となりました。

会津電力㈱山田社長と生活クラブ神奈川 篠崎理事長

2021年で生活クラブ神奈川は創立50周年という節目を迎えます。50周年の記念事業の一環として、生活クラブで共同購入している再生可能エネルギーの発電所から供給される「生活クラブでんき」生産者の会津電力(株)グループと「持続可能な循環型社会にむけた地域間連携協定」を締結しました。本来、会津にて調印式を開催する予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大状況を踏まえ、新横浜に場所を移し、一部の参加者はオンラインでの参加となりました。

会津電力㈱は2018年から(株)生活クラブエナジー(※)と提携し、雄国太陽光発電所の電気を供給し、生活クラブの組合員は「生活クラブでんき」として共同購入しています。人類が今直面している「気候危機」と「コロナ危機」を乗り越え、持続可能な社会を築くためには、グローバル経済ではなく、ローカルを中心とした人の繋がりと資源が循環する地域コミュニティ経済の発展が必要との考えのもと、両者の関係を一歩進めて、都市と地方に住む人同士が連携し、持続可能な循環型社会づくりを一緒に進めていくための連携協定を締結しました。

今後、地域資源の豊富な福島県喜多方地方を中心に、「生活クラブでんき」の提携を基本として、食・エネルギー・ケアの自給圏づくりをすすめていきます。

初年度は、7月―10月喜多方市の雄国地域で、無農薬・無肥料栽培によるブドウ栽培圃場で体験交流企画「会津こっちゃこ倶楽部」を開催します。生活クラブ組合員が草取りをはじめとしたブドウ栽培を体験し、10月には収穫、ワインづくりも体験する予定です。また、現在、生活クラブ神奈川では、会津電力(株)グループの(資)大和川酒造店の日本酒を取り組んでおり、さらに会津電力の関連会社で主にワイナリー事業を行なうアイプロダクツ(株)(※)が製造するワインや喜多方市の産品の取組みも進めていく予定です。

調印式当日には、「これからの地方と都市の関係性をどう紡いでいくか」と題して、民俗学者で学習院大学教授の赤坂憲雄さんの記念講演も開催しました。赤坂教授は、福島第一原発の事故以降、エネルギーの分野においても中央主権ではなく、会津電力(株)のような地域において資源を循環させる取り組みが出て来たことに大きな期待と希望を見出しています。再生エネルギーは地方の自治や自立につながる事、都市部と地方の有機的循環の重要性を、参加者も再確認する機会となりました。

※生活クラブエナジー:生活クラブの各施設・組合員へ、再生可能エネルギーの発電所による電気を供給するため、各地の生活クラブが出資して設立した会社。

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