株式会社カレー総合研究所のプレスリリース
日本で唯一のカレーコンサルティング会社である株式会社カレー総合研究所(代表:井上岳久/東京都渋谷区)は、『カレー記念日(6月2日)』を祝して、カレー業界をさらに盛り上げるため、「2021カレートレンド発表&解説プレスセミナー」を6月2日(水)にオンライン(ZOOM)にて開催します。
毎年恒例のカレートレンドの詳細を解説いたします。貴重なマル秘の情報を知り得るチャンスです!
<本リリース ポイント>
「2021カレートレンド 発表&解説プレスセミナー」とは?
(1)今年のカレートレンドを発表!ほぼ100%的中と評判のセミナー!
(2)カレー業界の第一人者の井上岳久(カレー総研代表)が自ら解説!
(3)メディアの特集企画!ビジネス展開など実務で役立ちます!
< セミナー特長 >
(1)毎年、カレートレンドを発表し、的中率がほぼ100%の弊社が、全国の調査員から
集めた膨大なデータからはじき出した「2021カレートレンド」を発表!
(2)背景、トレンド変遷、市場ニーズなど、多岐にわたる側面から鋭くロジカルに把握できます。
ビジネスはもちろん、メディアの特集企画に活用できます。
(3)オンラインで手軽に参加できます。4月下旬に配信したニュースレター
『2021カレートレンド情報』をカレー総合研究所代表でカレー大學学長の井上岳久が
わかりやすく解説します。
◆ セミナー概要 ◆
セミナー名: 2021カレートレンド発表&解説セミナー
主 催: (株)カレー総合研究所 / カレー大學
開催方法: オンライン(ZOOM)
日 時: 6月2日(水)10:00~11:00
対 象: メディア
※メディアと弊社関係者以外は参加できません。
※参加者が多い場合は先着順となりますので、ご了承ください。
料 金: メディアご招待(無料)
タイムスケジュール:
10:00 ~ 11:00 2021カレートレンド発表&解説 井上岳久カレー総合研究所所長
11:00 ~ 11:30 質疑応答
カレー大學HPより必要事項と通信欄に
「御社媒体名と6/2プレスセミナー参加」と明記の上お申し込みください。
▶ https://currydaigaku.jp/request/
※オンラインセミナーの招待メールを後日、お送りいたします。
株式会社カレー総合研究所代表、カレー大學学長
井 上 岳 久
1968年生まれ。日本を代表するカレー専門家。カレー業界をけん引する、業界の第一人者。横濱カレーミュージアム責任者を経て現職に至る。カレーの文化や歴史、栄養学、地域的特色、レトルトカレーなどカレー全般に精通している。レトルトカレーは全国から2000種類を収集し試食。全国のカレー店は7000店舗以上を制覇している。カレーミュージアムでは出店店舗の実に8割を誘致し全国津々浦々のカレー店を知り尽くしている。スープカレーやフレンチカレー、キーマカレー、朝カレー、カレー鍋などのブームを巻き起こしたことでも有名。商品開発も定評があり、これまでに手掛けた商品開発は実に1000以上。「デリープレミアム」(ハウス食品)、「横濱フレンチカレー」「黒カレー」(江崎グリコ・レトルトカレー)、「ザ・カレーパン」(山崎製パン、調理パン)、「究極の萬カレー」(小学館、冷凍カレー)、などヒット商品も多数。
テレビ、新聞、雑誌など年間に100以上のメディアに出演している。カレー業界ではカレーメーカー、スパイス商社、カレー店、外食産業、小売店など多彩なネットワークを形成し、日々、カレービジネスを精力的に展開している。著書に、『おとう飯カレー』(徳間書店)、『カレーの経営学』(東洋経済新報社)、『一億人の大好物 カレーの作り方』、『国民食カレーで学ぶもっともわかりやすいマーケティング入門』、『カレー雑学』『男に捧げるこだわりのカレーレシピ』(日東書院本社)、『咖哩なる広報』(ごきげんビジネス出版)など多数。慶應義塾大学、法政大学卒。中小企業診断士。加須市観光大使。事業創造大学院大学客員教授。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。
2021年の最新カレートレンド「ニュータイプキーマ」とは
初期キーマから、今年のニュータイプキーマまでのキーマブームの変遷について
~今年は従来の「ひき肉+カレー」のキーマに新展開。複雑かつ多岐に進化した
「ニュータイプキーマ」「ハイブリッドキーマ」「フュージョンキーマ」が大躍進! ~
夏が待ち遠しいこの季節、気温が上昇するにつれ無性にカレーが食べたくなります。今年はどんなカレーがブレイクするのでしょうか?
そこで、カレートレンドの行方をさまざまな調査と検証によって分析している株式会社カレー総合研究所(本社:東京都渋谷区)代表であり、カレー大學(東京都渋谷区)学長を務める井上岳久氏にインタビュー。2021年にブレイクするカレーについて調べてみました。(インタビューアー小原恵利子)
1 今年のトレンドは「ニュータイプキーマ」「ハイブリッドキーマ」「フュージョンキーマ」
――今年のカレーのトレンドを教えてください。
井上 ずばり「ニュータイプキーマ」です。2021年に入り、ニュータイプキーマブームが顕在化しました。
――それはどういうカレーですか?
井上 従来の「ひき肉+カレー」を組み合わせただけの単純なキーマカレーから、複雑かつ多岐にわたり進化を遂げたキーマカレーです。
ここ数年、オリジナル性の高いプレミアムなキーマカレーが全国的に急増してきました。味付け、ひき肉の種類や挽き方、色、ソースの比率、食べ方など、その進化は年々加速し、この先もとどまる気配がありません。
▲2021年トレンド「ニュータイプキーマ」イメージ体系図
ニュータイプキーマは、別の切り口から「ハイブリッドキーマ」「フュージョンキーマ」と呼ぶ人もいます。新しい分野カテゴリーであるため、呼び名が定着していません。「スパイスカレー」「スープカレー」なども、はじめはバラバラであったものが一つに定着していったように、今後、新しいキーマの名称も定まってくると思います。
――今年のトレンドはキーマカレーが進化したものなのですね。そもそも、キーマカレーとはどういうものですか?
井上 インドのヒンドゥスターニー語で「キーマー」は、細かくかみ砕いたものを意味します。日本ではひき肉を使ったカレー料理の総称が「キーマ」と呼ばれています。本場インドのキーマカレーは、肉に限らずに細かくかみ砕いたものをさし、調理方法もメニューも自由度が高く、多種多様にあります。
▲ひき肉使用のカレー料理を「キーマ」という
――このところ、スーパーのカレーコーナーや飲食店のメニューでキーマカレーをよく目にします。
井上 大手カレーメーカーがこぞってオリジナリティあふれるキーマカレーを開発・販売を強化し、今や食卓の定番になっています。また、飲食店にとってもキーマは個性を出しやすいカレー。そのバリエーションは年々増加し、一大カテゴリーに成長しています。
▲各カレーメーカーがさまざまなカレーを発売。家庭でも簡単に作れるように
2 キーマカレーは一過性のブームで終わらない
キーマカレーのブームは定期的に到来。そのたび市場は拡大
――日本では、いつごろからキーマカレーが一般家庭に知られるようになったのですか。
井上 2008年より前は、インドカレー店のメニューのひとつとして、そこに通う人のみが知るメニューでした。そのため、一般の人にはあまり知られていませんでした。
2008年にキーマカレーブームがやってきて、インドカレー通だけではなく一般の人が知ることとなり、キーマカレーが全国に知れ渡りました。カレーメーカーも多くの商品を市場に投入しました。
▲基本(ベーシック)のキーマカレー
――当時は私もインド料理店に足しげく通いました。最初のキーマカレーブームから13年。現在のニュータイプキーマに至るまで、どのように変化していったのですか。
井上 2008年に一般家庭で知られる存在になって以来、キーマカレーは一定の人気を保っています。その後は、何回かに分けて徐々に盛り上がってきているんですよ。
2009年、より健康志向で「ベジタブル+キーマ」が話題に
――キーマカレーは一過性のブームで終わらなかったんですね。
井上 翌年2009年は野菜ソムリエの資格が人気となるなど、食品業界で野菜推進の流れになります。この年は野菜にキーマカレーをかけて食べたり、ルーに野菜が大量に入ったりする「ベジタブル+キーマ」などが出現しました。そして、そのヘルシーさやおしゃれ感が受けてベジキーマカレーブームが起こります。このあたりからキーマカレーが一般家庭に浸透し、食卓の定番になりました。
▲ベジキーマカレー
2012年「カフェ・キーマブーム」到来
――ヘルシーさやおしゃれ感が加わって、カレーのイメージが変わってきました。
井上 2012年はカフェ・キーマカレーブームが到来します。カフェが“コーヒー+α”のメニューとして取り入れたことで、若者を中心にはやりました。独創性があり、見た目がおしゃれでクリーミーなキーマカレーが主流となり、パンを添えたものも多かったですね。
▲カフェでお洒落なキーマが流行る!
「スパイスカレーブーム」から人気が加速
――定番化したキーマカレーは、年々アップグレードしていくようですね。
井上 その通りでどんどん進化していきます。2018年には、スパイスを強調させた大阪のスパイスカレーが全国的に注目されました。
なかでも、スパイス感のあるキーマカレーが人気となりました。スパイスカレーの5割以上がキーマカレーだと言われています。
2018年には東京でもブームとなり、札幌、名古屋、福岡など全国各地に広がりました。
▲2018年からブームとなったスパイスカレー 約半数はキーマカレーが占めるという!
日本人好みのアレンジメニューも話題
井上 このころはスパイスカレーとは別に、アレンジメニューも豊富に登場しています。例えば、魚介や珍しい肉を使った個性的なキーマなどです。日本人好みの五味や出汁にこだわり、スパイスも日本人向けに配合されたキーマも出現し始めました。
――2020年からはコロナ禍により自粛生活が始まりました。キーマカレーに影響はあったのでしょうか?
井上 ステイホームにより在宅ワークをする人も増え、カレーの需要が増えましたね。カレーメーカーが多様な商品を開発・販売したことで、家庭でも手軽にキーマカレーが楽しめるようになりました。
同じカレーのカテゴリーでありながら、おなじみの欧風カレーに加えて、“もう一品のカレー”としてキーマカレーが浸透。1週間に2回カレーメニューが食卓に並ぶこともめずらしくなくなりました。
――そして2021年、「ニュータイプキーマブーム」が到来したんですね!
井上 そうです。「ニュータイプキーマ」は一大カテゴリーに成長しました。今後もその成長の速度はますます加速しそうです。
▲人気が加速するニュータープキーマ
「食べておいしい×作って楽しい」スパイスキーマカレーは、アップグレードを繰り返し、進化し続けています。その流れを受けて今年、ニュータイプキーマブームが幕を開けました。
◆インタビューアー:小原恵利子
カレー大學、大学院 第1期卒業生。若い頃、カフェで提供されるインドカレーに魅せられ、ほぼ毎日カレーを食べ続けた。その後、本格的にカレーを学びたいとカレー大學、大学院を修了。子育て中は、様々なカレールウ調理やレトルトカレーにチャレンジ。現在は、カレー伝道師として、本業のイベント企画や広告でカレーをビジネスにするととに、日々変化するカレートレンドを追求し続けている。
「カレー総合研究所」は、横濱カレーミュージアムの責任者兼プロデューサーを務めたカレー研究の第一人者、井上岳久が中心となり、2007年3月に設立。日本人の国民食とまで言われているカレー文化をさらに盛り上げ、カレー文化の発展、さらにはカレーを通じた日本の食文化全体の向上を図ることを目的とした機関です。広範囲にわたる調査を基に、カレーの最新トレンドを的中させる分析力には、マスメディアや飲食業界でも定評があります。
カレーの商品/メニュー開発や飲食店/イベント企画/まちおこしのプロデュース、マスコミ向けのカレー情報提供、番組/雑誌特集企画の立案・サポート、全国有名カレー店の料理人や料理研究家の派遣事業、カレーの料理教室/その他講演・講習の開催といったさまざまな事業をこれまでに展開。料理で家族や地域のつながりを深める「家カレー向上プロジェクト」や「絆カレープロジェクト」も大きな賛同を集めています。革新的でありながら、まだ世の中に知られていないカレー商品やカレー店を表彰する「カレー・オブ・ザ・イヤー」は2017年に創設し、新たなカレートレンド誕生の場として定着しつつあります。
今後も、カレーを中心とした食にまつわる、さまざまなコンサルティングビジネスを展開することによって、日本人とカレーとの結びつきをもっと強めていきたいと考えております。
【カレー総合研究所の詳細に関しては、以下のホームページURLまで】http://www.currysoken.jp/
◆カレー総合研究所主宰の「カレー大學」、年々修了生が増加中!
2014年に開校した「カレー大學」は、幕末期に日本にカレーが伝来した歴史から、スパイスの健康効果、商品化やまちおこしへの展開など、知れば知るほど奥が深いカレーの世界を総合的に学べる学校です。全国から受講生が集まり、年々修了生が増加しています。
2016年からカレー大学院が開校。半年間にも及びカレープロフェッショナル育成プログラムで一条もんこ(カレータレント)、内藤裕子(カレーアナウンサー)、名久井梨香(カレー専門ライター)などの多くのカレー専門家を輩出している。また本年は、プロダクション機能として「カレー大學エンタメ部」を新規事業で創設しカレーに精通したタレントでカレー業界の活性化し、ますます進化・発展していきます。
【カレー大學の詳細に関しては、ホームページURLまで】http://www.currydaigaku.jp/