海光物産株式会社のプレスリリース
海光物産株式会社(千葉県船橋市 代表取締役:大野和彦、中村繁久)は、新商品「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」の開発・販売のクラウドファンディングプロジェクトを5月12日より開始したところ、目標額である20万円を即日に達成しました。
当プロジェクトは、東京湾のすずきの資源管理を行いながら付加価値を付けることで100年後も続く漁業を目指す取り組み”100年漁業”の一環として実施したもので、多くの方のご協力により大きく前進することができました。
●”100年漁業”とは
海光物産では、長年東京湾の漁業に携わっており、すずきを主な漁獲物とすると同時に、その資源管理に取り組んできました。日本の漁獲量は1980年代をピークに減少してきましたが、東京湾も例外ではなく、私たちは2000年代からいち早く「安く大量に獲る」から、「少なく獲って美味しくすること」にシフトする取り組みを行ってきました。
また、2017年には、日本で初となるFIP(漁業改善計画)に取り組み、船にタブレット端末を搭載して、「いつ、どこで、何を、どれくらい」水揚げしたかを入力して管理することで、計画的な漁獲を行ってきました。これらの取組みを本年度より、100年後も続く漁業を目指す取り組み”100年漁業”と名付け、更なる推進を図っています。
●「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」の誕生
この中の「少なく獲って美味しくすること」の一環として開発したのが、「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」です。
「瞬〆すずき」は、船橋が日本随一の水揚げを誇るすずきの価値を高めるために海光物産が手掛けているブランドすずきで、厳選したすずきに「瞬〆」という特殊な処理を施したものです。「瞬〆」とは、すずきに極力ストレスを掛けずに血抜きした後、エアガンで神経抜きを施すものです。このようにすることで、死後硬直が遅れて鮮度が長持ちするとともに、旨み成分であるATP(アデノシン3リン酸)の減少を抑え、すずき本来の美味しさが引き出されます。
海光物産では、これまでも「瞬〆すずき」を使って冷凍フィレや漬魚といった様々な加工品の製造までを行ってきました(商品の詳細は、海光物産ネットショップhttps://kaikobussan.buyshop.jp/を参照)。ただ、これまでは洋食としてオシャレに楽しみやすい加工品がなく、特に若い世代に「瞬〆すずき」を手に取ってもらうための課題となっていました。そのような状況の中で3年の歳月を費やして開発したのが「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」です。
「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」は、”100年漁業”にも賛同いただいているミシュランガイド掲載店「フレンチ・ラペ」の松本一平シェフの協力の元、完成しました。すずきの形をしたパイの中には、上品な「瞬〆すずき」の身が詰まっており、熱々に温めて付属のソースをかけるだけで食卓に上げられます。パッケージもかわいいデザインをあしらいました。
「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」は、資源や環境を守ることの大切さと、次世代の子供たちに"海からのメッセージ"を伝えるためのものです。特に、子育て世代の若いご夫婦に「100年漁業」を応援していただきたいという思いを込めて開発しました。
●クラウドファンディングプロジェクトについて
「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」の販売にあたっては、効率の良さと食品ロス削減の観点から、最初は受注生産で行うこととしました。そこで活用に至ったのが、クラウドファンディングサイトの「Makuake」です。
海光物産では初となるクラウドファンディングは、そのリターンに「『瞬〆すずき』のパイ包み焼き」のほか、漁業見学などのメニューを用意し、目標金額を20万円として、5月12日より受付けを開始しました。すると、多くの方々からのお申込みをいただき、その日のうちに目標額を達成することができました。現在では、さらに申込みが増え、6月2日現在で750,000円と達成率375%を達成しています。
引き続き、クラウドファンディングプロジェクトでは、7月12日まで賛同いただける方を募集しています。
【ミシュラン獲得フレンチ・ラぺ×江戸前漁師】瞬〆すずきのパイ包み焼き(Makuake)】
https://www.makuake.com/project/shunjime_suzuki/
今後も海光物産では、”100年漁業”の取組みを推進してまいります。
<会社情報>
海光物産株式会社
Tel:047-435-2060
E-mail:kaiko-syunjime@mirror.ocn.ne.jp
HP : https://kaikobussan.com/