フードイノベーション領域に特化したFuture Food Fund、食とヘルスケア分野を融合したイノベーション創出に向け ”AIプロテオミクス”に取り組む東工大学発ベンチャーaiwell社へ投資

オイシックス・ラ・大地株式会社のプレスリリース

オイシックス・ラ・大地株式会社の投資子会社Future Food Fund株式会社(※1)が運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 1号」(※2)は、aiwell株式会社(本社:東京都千代田区、代表:馬渕浩幸)に投資を実行しましたのでお知らせいたします。
今回の投資により、Future Food Fund 1号のヘルステック分野のポートフォリオを拡充するとともに、aiwell株式会社の技術の食品分析への応用等食分野のイノベーション創出を目指します。
 (※1)オイシックス・ラ・大地株式会社がCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドを運営する投資子会社として2019年に設立、以下「当社」
 (※2)正式名称:Future Food Fund 1号投資事業有限責任組合

■投資先企業について

aiwell(あいうぇる)株式会社

東工大学発ベンチャー認定企業。2018年、”AIプロテオミクス”の実用化を進めるための共同研究を東京工業大学と開始。AIプロテオミクスの社会実装を進めることで、 病気や怪我の自覚症状が出る前、そして重篤化をする前にAIの画像判断による診断支援や遠隔診療支援、創薬支援が可能になるサービスの実現を進めている。現在AIプロテオミクスの実用化、汎用化と社会実装を進めるため、各企業との共同研究を行っている。

本社     :東京都千代田区
代表者  :馬渕 浩幸
会社HP : https://www.aiwelljapan.com

 

 

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AIプロテオミクスとは

研究の様子

東京工業大学 生命理工学院 准教授 博士(理学)林 宣宏氏が発明した、生体の状態を プロファイルする次世代特許技術。二次元電気泳動技術の(大量の検体を扱うための)ハイスループット化と(微量な検体でも分析を可能とする)高感度化に成功。血中タンパク質の二次元電気泳動画像をAIが学習することにより、様々な病気や怪我になる一歩手前の状態を発見する画期的な研究として注目されています。敗血症においては、98.2%の精度で的確な判断を可能にしました。 
また、医療に加えて健康・食品等の様々な分野でも活用が可能です。例えば、食品添加物など特定の物質が身体にどのような影響を与えるかといった食品安全性の解明や、サステナビリティの観点からも近年注目されている代替タンパク食品の品質向上への活用、さらには医療データと食のデータを組み合わせて食と医療の関係を解明していくなど、社会実装に向けたさらなる展開が期待されています。 

 

AIプロテオミクス紹介動画: https://www.youtube.com/watch?v=uGXMXDuDV38&t=3s

AIプロテオミクスで実現する未来健康社会システム概略図

 

 

 

aiwell株式会社 代表取締役 馬渕 浩幸氏 コメント

aiwell株式会社 代表取締役 馬渕 浩幸氏

タンパク質を網羅的に見える化し、比較することで、生体の今が分かると言うプロテオミクスの理論を、簡便に実現する当社のAI プロテオミクスは、あらゆる産業、事業において利用が可能です。 今回、Future Food Fund1号からの投資を機に、数ある可能性の中でも食に関する場面で、このAIプロテオミクスの可能性を引き出す事になりました。例えば、野菜や果物、肉、魚など、植物や生体を原料とする食品の多くは、私達のAIプロテオミクスを通 じて、品質、栄養価はもちろん、味、食感、香り、色彩、産地等 を、食することなく予測できるようになります。 Future Food Fund株式会社、Future Food Fund 1号出資企業の皆様と一緒に、食という身近な現場を通じて、タンパク質の可能性とAIプロテオミクスへの理解が進むことを願っております。

Future Food Fund株式会社 代表取締役 松本 浩平 コメント 

Future Food Fund株式会社 代表取締役 松本 浩平

 

当社は安心・安全な食を提供するオイシックス・ラ・大地株式会社の子会社として、とりわけ人々の健康には高い関心を持っています。aiwell社のAIプロテオミクスは、タンパク質の状態を網羅的に分析することで、未病の段階から健康に留意した行動を促すことができる画期的な技術です。同社のデータと食のデータを掛け合わせ個人の体調に即したライフスタイルを提案出来る可能性も秘めています。また、この技術は生鮮食品や加工食品の品質管理・商品開発など様々に活用できるものと感じており、例えば今後増えてくると予想される代替タンパク食品の品質向上への寄与も期待できます。当社が運営する Future Food Fund1 号においても、より良い食品の開発や健康に資する商品・サービスの開発など幅広い分野での協業を創出していきたいと考えています。

 

Future Food Fund株式会社について
Future Food Fund株式会社は、2019年10月に日本の食のスタートアップエコシステムを作る為に、フードイノベーション領域に特化した国内外のスタートアップ企業への出資を目的としたCVCファンドを運営する投資子会社として、オイシックス・ラ・大地株式会社により設立されました。パートナー企業とともに、国内外の先進的な食・農・ヘルスケア領域への積極的な投資と、販売や商品開発などの支援も可能としており、日本国内で、スタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を目指しています。 (「Future Food Fund」サイトURL:https://futurefoodfund.co.jp/ )

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オイシックス・ラ・大地株式会社について
オイシックス・ラ・大地株式会社(代表:高島宏平)は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社の買い物難民向け移動スーパー「とくし丸」や、米国でヴィーガンミールキットを展開する「Purple Carrot」も含め、食のサブスクリプションサービスを広げています。
当社は、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)として、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑から食卓まで、サプライチェーン全体で食品ロスゼロを目指しています。 

 

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