オリーブオイル健康ラボのプレスリリース
コロナ太りで「隠れ血管リスク」増加の可能性が高い今、
急激な活動量UPも血管への負担に
■コロナ太りで「隠れ血管リスク」増加の可能性が高い今、急激な活動量UPも血管への負担に
コロナ禍の外出自粛で運動不足になったり、ストレスで食べ過ぎたりして、太ってしまった人は少なくありません。肥満は、糖尿病や脂質異常症、高血圧の増悪につながって、動脈硬化のリスクを高めます。活動量が極端に減っている状況では心不全や脳梗塞のような血管事故は起こりにくいものの、太ることで血管が傷つきやすくなるという事実は変わりません。むしろ表面化していない「隠れ血管リスク」を抱える人が増えている可能性があります。
心疾患・脳血管疾患発症の危険度
メタボリックシンドローム
ただ、ワクチン接種の普及で、新型コロナの状況にも明るい兆しが見えてくるなど非常に喜ばしいことですが、ここにも一つ問題があります。コロナ太りや自粛生活のストレスを一気に解消しようと、運動量や活動量を急激に増やせば、傷つきやすくなっている血管に負担がかかって、血管事故の危険性を高めかねないということです
■血管力を高める食べ物として、理想的なのがエクストラバージンオリーブオイル
コロナ太りを解消して、血管事故を防ぎましょう。適度な運動に加えて、糖質や脂質の過剰摂取を控えるような食事でメタボから抜け出すことが大切です。さらに、血管力を高めるために、摂取する油の種類と質にも注目して欲しいと思います。
血管老化を防ぐ調理油といえば、リノール酸の含有量が少ない“エクストラバージンオリーブオイル”が理想的です。オリーブオイルの主な脂肪酸であるオレイン酸は、動脈硬化のバイオマーカーであるEPA/AA(アラキドン酸)比のバランスを調整したり、悪玉コレステロールを減らすように働きます。また、ポリフェノールが豊富なので、抗酸化にも効果があります。
このようなオリーブオイルの健康効果を最大限に活かすには、「鮮度リミット」を意識して摂取することが大切です。
■オリーブオイルの“鮮度リミット”は、開栓後の1-2か月!日差しと高温など酸化条件がそろう“夏”は要注意
オリーブオイルは、酸化リスクなどの観点から、開栓後1-2か月以内に使い切ることが(一社)日本植物油協会から推奨されています。酸化は、食品の色を変化させ、不快に感じる味にしたり、好ましくないニオイを発生させます。さらに酸化が進むと、酸化ストレスの原因となる過酸化脂質となって、健康に影響する可能性があります。
最新のオリーブオイル開栓後の味覚試験では、開栓後3か月目以降に酸味が強まることがわかりました。酸化原因の一つとして、酸味が関係している可能性があり、注意が必要といえるでしょう。摂取した過酸化脂質の多くは消化管で毒性が弱められますが、摂取量が多くなると数%は体内に吸収される可能性があります。
■味覚試験・結果
開栓後3か月目以降は、酸味が強まる傾向
味覚試験結果1
開栓後、基本五味の中でも酸味が強まる(苦味も変化)
味覚試験結果2
■食用油の代表的な酸化条件
また食用油を酸化させる代表的な条件が、光・空気・高温です。日差しが強く暑い夏は、とりわけ食用油の酸化が進みやすい季節といえます。 オリーブオイルに多く含まれていて、抗酸化作用の要となっているポリフェノールは、光によって減少する可能性が高いので、鮮度リミットには気を付けましょう。
食用油の代表的な酸化条件
■池谷敏郎先生(いけたに としろう)
池谷医院 院長 / 東京医科大学客員講師
総合内科専門医、循環器専門医。1988年、東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。 1997年、池谷医院理事長兼院長に就任。心臓、血管、生活習慣病のエキスパート。著書に『図解「血管を鍛える」と超健康になる!』(三笠書房)など多数。
池谷敏郎先生
●詳細に関してはオリーブオイル健康ラボHP内コラムをご覧ください●
『油断禁物!コロナ禍の夏に気を付けたいオリーブオイルの酸化による血管への影響』
URL: http://oliveoil-lab.jp/column/index15.html
<オリーブオイル健康ラボとは>
医学や栄養学など各分野の専門家によって、エクストラバージンオリーブオイルの「日本人の健康・美容によい効果」と、「日常の食卓への美味しい取り入れ方」について情報発信しています。
オリーブオイル健康ラボ HP: http://oliveoil-lab.jp/