The Humane Leagueのプレスリリース
The Humane League Japan
(2021年9月9日)アニマルウェルフェアの観点から採卵鶏の平飼い飼育の普及促進を目指すザ・ヒューメインリーグ・ジャパンは、KFC、ピザハット、タコベル、The Habit Burger Grillのブランドで約50,000店舗を展開する世界最大のレストラン企業であるヤム・ブランズ(Yum! Brands)が、全世界で100%ケージフリーの卵に移行するグローバルポリシーを発表したことを確認しました。この公約は、ザ・ヒューメイン・リーグを含む世界75以上の非営利団体が所属するオープン・ウィング・アライアンスの働きかけによるものです。
この調達方針は2026年までにヤム・グループの大半の店舗で、また2030年までにはで中国以外のアジアの国々を含め100%ケージフリーの卵の調達への切り替えを約束するもので、グローバル・サプライチェーンにおける何百万羽もの鶏がケージから解放されことになります。
「ヤム・ブランズ社のサプライチェーンは巨大なため、ケージフリーの卵のみを調達するというこの画期的な取り組みは、世界中で卵を産むために飼育されている何百万羽もの鶏の苦しみを軽減することになります」と、オープン・ウィング・アライアンスのディレクター、アレクサンドリア・ベックは述べています。「この公約には、最も影響力のあるファーストフードチェーンが関わっており、ケージフリーエッグの調達がファーストフード業界の未来の姿となることは明らかです。」
この世界的な公約に先立ち、ヤム・ブランズ・グループ傘下のタコベルは、北米で100%ケージフリーを実現し、ヨーロッパでもケージフリーの実施を約束しています。2021年8月26日、ヤム・ブランズ社は、全てのブランドにおいて、米国、西ヨーロッパ、およびその他の主要市場におけるケージフリーポリシーを発表しました。このグローバルポリシーでは、150以上の国と地域で100%ケージフリーの卵と卵製品を調達することを約束しています。移行は、2030年末までに完了する予定です。また、透明性を確保するために、毎年進捗状況を報告することにも合意しています。
なぜケージ・フリーなのか?
ケージ飼育の生産現場では、鶏は一生のほとんどをケージに閉じ込められています。これらのケージは非常に狭く、密集しているため、鶏は自然な行動や本能的な行動をとることができません。鶏の体の一部がケージに巻き込まれることも多く、その結果、骨折したり、骨が変形したり、ストレスで羽が抜けてしまったりします。また、疲れて動けなくなった鶏は、仲間に踏みつけられて死んでしまうこともあります。ケージシステムを廃止すれば、サプライチェーンで飼育されている鶏の健康状態も改善されます。鶏の生活の質を長期的に改善するためには、さらに多くのことを行う必要がありますが、非常に重要な第一歩です。
ケージフリーの卵を求める消費者の声が高まる中、ヤム・ブランズのようなグローバル企業や業界のリーダーたちは、ケージを放棄しています。バーガーキング、ダンキン、クリスピークリーム、ユニリーバ、ネスレ、アルディ、インターコンチネンタルホテルズ、ソデクソ、クラフトハインツ、コンパスグループ、シェイクシャック、フェイマスブランズ、コスタコーヒー、バリラなど、世界の大企業が残酷なケージを廃止するために100以上のグローバルコミットメントを行っています。
【オープン・ウィング・アライアンス Open Wing Alliance(OWA)】
OWAは、世界中の鶏への虐待を終わらせるためのキャンペーンに焦点を当てた動物保護団体の世界的な連合です。この連合は2016年に The Humane League によって設立され、78のメンバー団体が、世界中で企業の動物の扱い方を変え、主要市場における企業の家畜福祉ポリシーを設定する、グローバルな力に成長しました。
【ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン】
ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンは2017年4月1日発足以来、雌鶏をケージ飼育から解放する運動でリーダー的役割を担っています。ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンの活動は皆さまからのご支援があり続いております。ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンのfacebookをフォローし、引き続きご支援をお願いいたします。また下記のウェブサイトでも活動の内容をご確認いただけます。
ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン公式サイト:https://thehumaneleague.jp
担当 藤田:070-8361-8621 mfujita@thehumaneleague.org
上原:080ー4722-2005 muehara@thehumaneleague.org