世界的洋酒メーカー ペルノ・リカールが持続可能な農業のためのIUCNの新しい取り組み「農業および土壌の健康に関するイニシアチブ」に企業として初参加

ペルノ・リカール・ジャパン株式会社のプレスリリース

フランスのエマニュエル・マクロン大統領、欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁、国際自然保護連合(以下、IUCN)の章新勝会長出席のもと開催されたCEOサミットにて、ペルノ・リカールのアレクサンドル・リカール会長兼CEOがIUCNとの新しいパートナーシップの締結を発表しました。折しもこの発表は、9月3日から11日までフランスのマルセイユで初開催されるIUCN世界自然保護会議と重なる形でもたらされました。新しいパートナーシップにより、ペルノ・リカールはIUCNの「農業および土壌の健康に関するイニシアチブ」に参加する初のパートナー企業となります。

このイニシアチブのねらいは、具体的なプロジェクトに関する話し合いの場を通じて共通のビジョンを構築することです。持続可能な農業を促進させるアクションに力を注ぐというひとつのビジョンのもとに政府、NGO、企業、土地管理者、科学者、専門家などの民間および公共部門の関係者が集います。さらに参加者は、協力しながら持続可能な農業の科学的ならびに経済的なメリットを奨励・強調し、意思決定者がこうしたアプローチを幅広く取り入れることを促します。

何よりもまず、ペルノ・リカールにとってこのパートナーシップは、長きにわたる環境へのコミットメントの延長でもあります。いまから50年以上前の1966年、創業者のポール・リカールは地中海の海洋汚染を機に、「ポール・リカール海洋研究所」を設立しました。海洋研究の専門機関である同研究所は、科学的研究と意識向上イニシアチブを組み合わせながら、海の生態系の保護活動に力を注いできました。

シーバスリーガルやペリエ ジュエをはじめ、ペルノ・リカールを象徴する全てのブランドには、自然素材(小麦、大麦、アガべ、サトウキビ、ブドウ)と生産地の土壌(テロワール)の個性が息づいています。「サステナビリティ・企業の責任に関する2030年までのロードマップ――楽しい時を安心の現場から」の一環として、私たちはあらゆる土壌とその多様な生態系を育み、現在そして今後も質の高い素材をお届けするために気候変動という課題に取り組み続けます。そのためにも、私たちは農家の人々、サプライヤー、パートナーと手を取り合いながら、持続可能かつ再生可能な農業生産方式と、コニャックおよびシャンパーニュ用のブドウ畑、さらにはインド、ニュージーランド、アイルランドをはじめとする国々の多様な生態系を保護するプログラムを開発しています。また、新しいグローバル・イニシアチブに企業として初めて参加するにあたり、ペルノ・リカールは気候変動と生態系の多様性の損失に対応する手段として、持続可能な農業への移行を加速させていきます。このイニシアチブではマルチ・ステークホルダー・アプローチを実践し、持続可能な農業への熱意あふれるコミットメントの構築、最善の方法の共有、そしてコレクティブ・インパクトの実現に貢献していきます。

ペルノ・リカール グループ会長兼最高経営責任者(CEO)のアレクサンドル・リカールは次のように述べました。
「私たちの製品は全て、自然と密接につながっています。それぞれの個性、アイデンティティー、品質は、栽培された土壌によって育まれるのです。生態系の多様性は、こうしたエコシステムのバランスを支えるうえで重要な要素です。未来の世代に健康な土壌を引き継ぐことができるよう、土壌を慈しみ、保護し、維持することは、ペルノ・リカールが果たすべき道徳的ならびに社会的な義務であるだけでなく、私たちの未来のためにも必要なことです。だからこそ私たちはIUCNのイニシアチブに参加し、土壌とエコシステムを尊重する農業の重要性を実践できることを誇らしく、名誉に思っています」

ぺルノ・リカールについて
ペルノ・リカールは世界第2位のワイン&スピリッツメーカー[※1]であり、スピリッツとワインの世界市場におけるリーディングカンパニーです。2020/21年度の連結売上88億2400万ユーロでした。1975年にリカールとペルノの合併により設立された後、ペルノ・リカール・グループは実質的成長に加え、シーグラム(2001年)、アライド・ドメック(2005年)、ヴィン&スプリト(2008年)などの買収を経て、現在に至ります。ペルノ・リカールは、アブソルートウオッカ、リカール(パスティス)、バランタイン、シーバスリーガル、ローヤルサルート、ザ・グレンリベット(スコッチウイスキー)、ジェムソン(アイリッシュウイスキー)、マーテル(コニャック)、ハバナクラブ(ラム)、ビーフィーター(ジン)、マリブ(リキュール)、メゾン マム、ペリエ ジュエ(シャンパン)、ジェイコブス・クリーク、ブランコット・エステート、カンポ・ヴィエホ、ケンウッド・ヴィンヤーズ(ワイン)など、世界のトップ100スピリッツブランドのうち16[※2]を含む業界内でも特に有名なブランドを数多く保有しております。
ペルノ・リカールは、約18,500名の社員と、6社の「ブランドカンパニー」、そして各市場に設立された73社の「マーケットカンパニー」からなる分社化された組織です。ペルノ・リカールの戦略と熱意は、「企業家精神」「相互の信頼関係」「強い倫理観」という3つの主要な価値観に基づいており、これに従って事業を展開しています。
また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支持する「サステナビリティ・企業の責任に関する2030年までのロードマップ―楽しい時を安心の現場から」に示すとおり、持続可能な発展を目指すと同時に、責任ある飲酒の普及に努めています。その精力的な取り組みが認められ、エコヴァディス社からゴールド評価を受けた、国連のグローバルコンパクトのリーダー企業でもあります。
NYSEユーロネクストに上場しており(ティッカー:RI、ISINコード:FR0000120693)、CAC40指数およびユーロ・ストックス50指数のメンバーです。

[1] IWSR 2020による
[2] IWSR 2020による
 

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