かすみがうら未来づくりカンパニーのプレスリリース
かすみがうら市の地域活性化に取り組む、株式会社かすみがうら未来づくりカンパニー(茨城県かすみがうら市坂4784番地先かすみがうら市交流センター、代表取締役:今野 浩紹)では、サイクリングで市内を巡り、古墳時代に関するアクティビティを体験できる秋の特別自転車ツアー「かすみがうらライドクエスト~古墳エクスペリエンス~」を、2018年10月21日(日)に初開催しました。
秋晴れの気持ちよい気候の中、地元学芸員と一緒に気持ちよくサイクリングを楽しみながら、古墳でのハニワヨガ、古墳銀座巡り、MYハニワづくり体験、古墳ディナーなどを楽しみました。
(ライドクエスト=地域を冒険するようにさまざまなスポットを巡り、かすみがうらならではの食や自然などを楽しむサイクリングプログラム)
ガイドの学芸員
〈ハニワヨガ:杯を捧げる巫女のポーズ〉
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■「古墳エクスペリエンス」当日の様子
イベント当日は、県内外から12名が参加。開会式で、このツアーの体験プロデューサーである大羽 昭仁(株式会社未来づくりカンパニー)は、「現在はフルーツを元に自転車ツアーをしていますが、次の資源は何なのか?と考えたときに、かすみがうら市には富士見塚古墳がある、と思いつき、今回の古墳エクスペリエンスを企画しました」と、企画の経緯を伝えました。参加者は、霞ヶ浦沿いを自転車で気持ちよく駆け抜けながら、ツアーをスタートしました。ガイドは、かすみがうら市歴史博物館学芸員の大久保 隆史さんと、市民学芸員の深井 征一郎さん。
〈体験プロデューサー:大羽 昭仁〉
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○富士見塚古墳で行う、「ハニワヨガ」
全長80.2m、前方部の高さ9m、後円部の高さ8.5mの前方後円墳である富士見塚古墳に到着後、まずは、地元で出土した埴輪について学芸員から解説がありました。その後は、古墳で埴輪のポーズを取り入れた、オリジナルの「ハニワヨガ」を実施。
ハニワヨガのポーズは、地元ヨガインストラクターの山口 裕希さんと共同開発しました。ヨガは、人が生まれてから死ぬまでの一生を表すといわれており、呼吸の仕方から始まり、四つばい、立ちあがっての力強いポーズを経て、屍[しかばね]のポーズで終わります。また、埴輪は、当時の王の生活を表すといわれています。参加者は、「杯を捧げる巫女」や「鹿」「犬」などの埴輪のポーズをとることで、当時の生活を想像しながら身体を伸ばしました。最後は、屍のポーズで横たわり、古墳に眠る王の一生に思いを馳せました。
〈ハニワヨガ:踊る埴輪のポーズ〉
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○古墳銀座めぐり
「古墳銀座」と呼ばれるほど古墳が密集している風返古墳群の特徴的な古墳3箇所をめぐりました。全長78メートルの風返稲荷山古墳では、金や銅で作られた「金銅製馬具」など貴重な出土品が見つかっています。また、風返大日山古墳では、全長およそ1メートルの巨大埴輪も見つかっており、市民学芸員は、その用途などをクイズを交えて解説しました。
○MYハニワづくり
参加者は、ツアーで見た様々な埴輪を思い出しながら、埴輪づくりに挑戦しました。
〈古墳説明〉
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〈古墳クイズ〉
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〈埴輪づくり〉
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○古墳ディナー
最後は、古墳時代の食事を再現した「古墳ディナー」を味わいました。メニューは、かすみがうら市歴史博物館の学芸員のアドバイスに基づき、古墳時代の食をかすみキッチンのシェフが再現・フルコースにアレンジしました。参加者は、古代のチーズや、レンコンの葉に包まれた古代米等のメニューを、珍しそうに写真を撮りながら堪能していました。食事の最後に、かすみがうら市歴史博物館学芸員の千葉 隆司さんは、「かすみがうら市の古墳の魅力や、歴史を学ぶ楽しさ、大切さを知っていただければ嬉しいです。古代のことや歴史を知ることは、未来を知ることにも繋がります」と話しました。
<古墳ディナーのメニュー>
【前菜】 古代チーズ(蘇[そ])、蓮根のはちみつ漬け、どんぐりクッキー
【スープ】 はまぐりのスープ
【メイン】 鮎の藻塩焼き、鹿のステーキ、鹿肉の古代風ハンバーグ
【ご飯】 古代米(蓮根の葉包み)
【デザート】どんぐりのプリン
〈学芸員 食の解説〉
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〈古墳ディナー〉
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○「かすみがうらライドクエスト~古墳エクスペリエンス~」について
■コース内容集合・スタート:かすみがうら市交流センター(茨城県かすみがうら市坂4784番地先)
→富士見塚古墳見学(古墳解説、ハニワヨガ、古墳ランチ) → 古墳銀座巡り → MYハニワづくり体験 → 古墳ディナー
■今後について
モニターツアーを元に、ツアープログラムを更新し、第2回を開催予定です。また、市民学芸員とコラボレーションした古墳グッズも只今、制作中。「かすみマルシェ」店頭と、オンラインサイトにて販売を予定しています。
次回ツアーの開催時期は調整中です。今後の情報は、HPの情報をご覧ください。
http://kasumigaura.miraidukuri.jp/ridequest
■体験プロデューサー 大羽 昭仁のコメント(開会式・全文)
「これまで、かすみがうら市の特産品・フルーツを巡る自転車ツアーを行ってきましたが、次の地域資源を考えた時、この地域には、富士見塚古墳という立派な古墳があることを思い立ち、古墳をテーマにした体験プログラムづくりを始めました。昨年、新潟県十日町市で「縄文レストラン」という縄文時代×食の体験プログラムを企画した経験があり、今回は、時代を変えて「古墳時代×食」に挑戦しました。
今回、発見があったのは、ハニワヨガです。古墳は、王のお墓ですが、王の副葬品である埴輪は、王の生前の暮らしや、王の好きだったもの等を表していると言われています。一方、ヨガも、人の生まれてから死ぬまでをポーズで表すという流れになっていて、呼吸に始まり、四つばい、立ち上がってのポーズを経て最後は屍のポーズで終わります。埴輪とヨガの、「人の一生を表している」という共通点を掛け合わせたのが「ハニワヨガ」です。地元で出土した埴輪のポーズで、当時の王の暮らしに思いを馳せ、最後は屍のポーズで終わります。
歴史好きだけでなく、健康に関心のある方々も、ハニワヨガや古墳ディナーを通して、かすみがうらの古墳や歴史の魅力を存分に味わって頂ければ幸いです」
<大羽 昭仁(おおば・あきひと)>
株式会社未来づくりカンパニー代表取締役。Team未来づくりリーダー。
1962年、愛知県田原市生まれ。ソーシャルビジネスプロデューサー。コミュニケーションデザイナー。
「地域活性化」「健康」「文化・アート」「観光」「環境」「防災」等をテーマに、課題先進国と言われる日本の社会課題の解決につながる全国各地のプロジェクトに参画。
10月11日には、初の書籍『地域が稼ぐ観光 ボクらはコトづくりでチイキのミライをつくる』を出版。
〈大羽 昭仁〉
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〈地域が稼ぐ観光〉
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■かすみがうら未来づくりカンパニーについて
産(=株式会社ステッチ)官(=かすみがうら市)金(=筑波銀行)の共同出資で、2016年4月に設立された、かすみがうら市のまちづくり会社である「株式会社かすみがうら未来づくりカンパニー」。地域資源を活用したさまざまな事業を展開し、地域の魅力を伝えるだけではなく、交流人口の増大、産業化の実現、雇用の創出、将来的には移住・定住へとつなげていくことを目指しています。
自転車を活用した体験型観光プログラム「かすみがうらライドクエスト」、地産地消のレストラン「かすみキッチン」、そして生産者の方々と共同した「かすみマルシェ」の3つの事業で地域の活性化を進めています。かすみがうら未来づくりカンパニーは、地域に根付く文化、地域の価値を活かし、この土地の人々と共に、かすみがうら市の未来を育てていきます。
〈かすみキッチン〉
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〈かすみマルシェ〉
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〈ライドクエスト〉