「Casting of the Year」賞 世界初 鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」が受賞

若鶴酒造株式会社のプレスリリース

株式会社老子製作所(富山県高岡市)と若鶴酒造株式会社(富山県砺波市)と富山県産業技術研究開発センター(富山県高岡市)が共同開発した世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」が、このたび公益社団法人日本鋳造工学会(東京都港区 https://jfs.or.jp/)が主催する2021年度「Casting of the Year(キャスティング・オブ・ザ・イヤー)」賞を受賞しました。

株式会社老子製作所(富山県高岡市)と若鶴酒造株式会社(富山県砺波市)と富山県産業技術研究開発センター(富山県高岡市)が共同開発した世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」が、このたび公益社団法人日本鋳造工学会(東京都港区 https://jfs.or.jp/)が主催する2021年度「Casting of the Year(キャスティング・オブ・ザ・イヤー)」賞を受賞しました。
「ZEMON(ゼモン)」は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれた全く新しい蒸留器(ポットスチル)で2018年12月に開発されました。2019年6月より実際のウイスキー蒸留に使用されており、世界初の技術が評価され、ウイスキー業界で最も権威のある専門誌『WHISKY MAGAZINE』の表紙を飾ったり、国内でも「第36回素形材産業技術賞」経済産業大臣賞や「第7回富山県ものづくり大賞」大賞を受賞しております
今回の「Casting of the Year」は、同会が鋳造業界全体の活性化を目的として設けた賞で、毎年優れた技術を用いた鋳物が表彰されています。
11月16日(火)若鶴酒造株式会社三郎丸蒸留所内で表彰式が行われ、公益社団法人日本鋳造工学会 会長 清水一道 様より表彰楯が贈られました。

●「ZEMON」について
従来のポットスチルは、純銅の板金を溶接加工されており、製作には大きな労力と長い時間がかかっていました。また、銅板の厚みに限界があり、寿命も限られたものになっていました。「ZEMON(ゼモン)」では鋳造工法により、様々なメリットを実現しました。
株式会社老子製作所の屋号である老子次右衛門(おいごじえもん)から名付けられました。
・肉厚をもたせ高耐久を実現、短納期を可能に
鋳物工法により型による成形が可能になり、短納期での製造が可能になりました。また、十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化が可能になりました。
・銅、錫の2つの効果で酒質の高品質化に寄与
「ZEMON(ゼモン)」は従来の純銅ではなく銅錫合金によりつくられています。錫は古来より酒の味をまろやかにするといわれており、高品質な酒質を実現します。また、砂型により表面に細かな凹凸があり表面積が大きくなるため、銅と錫の効果をより引き出すことができます。
・省エネを実現
従来の蒸留器は熱が逃げやすく、エネルギーロスが発生していました。ZEMONは蓄熱性があり、熱伝導が小さいため従来の蒸留器に比べて少ないエネルギーで蒸留することができます。

受賞理由 公益社団法人日本鋳造工学会様より評価のポイント
・地元の伝統産業である高岡銅器の鋳造技術を用い、今までになかったものを造り出した点
・地域密着の産学官連携で開発を行った点
・画期的な発明となり、鋳物の新たな可能性を示し、今後の情報発信も期待できる点
上記の点を特に評価いただきました。

●受賞者コメント ZEMON開発者 若鶴酒造株式会社 取締役 稲垣貴彦
富山の伝統技術により世界初の蒸留器を開発できたことが評価されて嬉しく思う。この技術で日本のウイスキーをより盛り上げていきたい。

●受賞者コメント 株式会社老子製作所 代表取締役社長 老子祥平
試行錯誤をしながら完成まで3年かかった。従来より製作している梵鐘や銅像などと異なり、初めて食品に関わる鋳物を製作したため、苦労も多かったが、名誉な賞をいただくことができ、鋳物師として関われたことを誇りに思う。
 

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