株式会社プラネットのプレスリリース
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第172号として、一人での外食に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 一人での外食、「する」「しない」ほぼ半々
コロナ禍前後で生活にさまざまな変化が生じています。報道などで取り沙汰されることが多かった外食について、特に「一人での外食」を中心に意識調査を行いました。(今回の調査では「軽食などは含まない食事」を外食と定義しています。)
まず、「あなたが平均して1週間で外食をする回数をお答えください」(図表1)と聞いたところ、「0回」と回答した人が50.5%と最多でした。そして「1回」が31.6%、「2〜3回」が12.1%と続きます。1週間で外食をする回数が0回から3回の人を合計すると約94%となります。
週に1回以上外食する人に、「あなたは、普段一人で外食をしますか。(お答えは1つ)」(図表2)と質問したところ、「一人で外食をする」が49.8%、「一人で外食をしない」が50.2%と、ほぼ半々という結果でした。ただ、性年代別に見てみると、割合は大きく異なります。「する」人の割合は全年代で男性が女性を上回ります。また、年代が上になるほど、「する」人の割合が減少する傾向があり、特に男性は顕著になっています。
- 一人での外食は若い人ほど好き
「あなたは一人で外食をするのが好きですかまたは嫌いですか。しない方もするとしたらとお考えになってお答えください」(図表3)という質問では、ポジティブに捉えている人が40.3%(「好き」19.2%、「どちらかというと好き」21.1%)と、ネガティブに捉えている人26.1%(「どちらかというと嫌い」14.4%、「嫌い」11.7%)よりも多くなっています。男女とも年代別で同じような傾向があり、若い人ほど、ポジティブに感じている人が多く、男性の20〜40代、女性・20代では50%を超えています。
一方、最もネガティブに感じている割合が多い「女性・70代以上」では、ポジティブが23.8%、ネガティブが46.5%と、全体と比較すると、大きな差があります。
- コロナ禍で一人での外食が増えた人も
一人で外食することがある人を対象に「あなたはコロナ禍(2020年3月)以降、一人で外食をする機会は増えましたか、減りましたか」(図表4)と聞いてみると、最も多かったのは「変わらない」(49.9%)でした。
全体で見ると、増えた人が21.5%(「とても増えた」7.4%、「少し増えた」14.1%)、減った人が28.6%(「少し減った」13.8%、「とても減った」14.8%)となっています。大半が「変わらない」と回答し、「減った」と回答した人が上回るものの、「増えた」と回答した人もいるのは、多人数での会食が敬遠されたためでしょうか。
年代別に見ると、男性のほうは年代が上がるごとに「減った」と回答している人の割合が高くなっています。
男女ともに20代は「増えた」と回答している割合が高いですが、就職や進学で一人暮らしを始める年代ということも関係しているのでしょうか。
- 男女ともに一人での外食を「気楽」と感じている
一人で外食することがある人を対象に「あなたが一人で外食をする理由を教えてください」と質問したところ、最も多かったのが「一人が気楽だから」(55.3%)という回答です。
2位から4位までは、「一人でも入りやすい店があるから」(29.7%)、「一緒に食べる相手がいないから」(26.2%)、「一人の時間を大切にしたいから」(24.8%)と続きます。このうち、「一緒に食べる相手がいないから」と回答した割合は男女でそれほど差がないものの、ほかの理由も挙げた女性が多いことから、男性だと2位、女性だと6位と差があります。
「一人で食べたほうがメリットがある」と感じている回答を抜き出して見ていくと、「一人で食べたほうが自分のペースで味わえるから」(23.2%)、「一人で食べたほうがしっかり味わえるから」(7.9%)、「一人で食べたほうがおいしく感じるから」(5.0%)、「一人で食べたほうが楽しく感じるから」(4.1%)となっています。
いろいろな理由を挙げた女性が男性よりも多かったために、多くの項目で女性のほうが男性の数字を上回っています。「一緒に食べる相手がいないから」「感染症対策のため」といった理由から、やむを得ずに、という人もいるでしょうが、一人で外食をする男女を比較すると、女性のほうがより多くのメリットを感じているようです。
また、「一人の時間を大切にしたいから」(男性:18.6%、女性:35.7%)
と、「自分へのごほうびとして」(男性:9.4%、女性:27.3%)は男女の差が非常に大きくなっています。女性の場合は、一人での外食で特別感を味わう人も多いようです。
- 「昼食」は一人での外食率が高い
一人で外食することがある人を対象に「あなたが一人で外食をするのはどんなときか教えてください」(図表6)と聞いたところ、圧倒的に多かったのは男女ともに「昼食」(78.3%)でした。
2位は男女で異なり、男性は「夕食」(41.9%)、女性は「買い物などほかの用事のついでに」(46.5%)です。
年代別に見ると(図表7)、多くの項目で「20代」がトップになっていて、特に「夕食」については、ほかの年代より10ポイント以上高くなっています。「20代」に続き、「30代」「40代も」も全体的に数字が高めで、「買い物などほかの用事のついでに」は30代がトップになっています。
「60代」「70代以上」は全体的に低い割合になっていますが、「昼食」と「外食をするときは基本的に一人」については「70代以上」がトップでした。
- 一人でも入りやすい店は麺類が上位に
「あなたが一人で外食をするとき、敬遠する店を教えてください。しない方は、一人で外食をするとしたらとお考えになってお選びください」(図表8)という質問では、「フランス料理」(50.4%)、「懐石料理」(48.6%)、「しゃぶしゃぶ」(41.7%)と、一般的に格式高いとされる店が上位に並びました。
「しゃぶしゃぶ」に限らず、肉料理は敬遠する割合が比較的高めで、「焼き肉」(39.3%)や「すき焼き」(38.7%)は4割近く、「ステーキ」も28.3%です。そんななか、「とんかつ」は14.5%と、肉系では最も低く、一人でも入りやすいと感じている人が多いようです。
この質問では、かなりの項目で女性のほうが「敬遠する」と回答した割合が高くなりましたが、「パスタ」(9.4%)、「うどん・そば」(6.5%)については、敬遠すると回答した女性が10%未満でした。そして、この2つに続くのが「ラーメン」(女性:14.7%、全体10.3%)です。「女性の一人ラーメン」を意外に感じるかもしれませんが、のちほど紹介するように、「ラーメンが好きで、気が楽だから一人で食べに行く」という女性の声も寄せられています。
男女ともに麺類が敬遠されにくいのは、カウンター席がある、滞在時間が短いなどの理由が考えられそうです。
ちなみに「どんな店でも敬遠することはない」という人も全体では18.9%(男性:21.1%、女性:16.7%)と2割近い割合になっています。
- みんなで盛り上がるのもいいけど、一人でも楽しみやすくなれば
「一人での外食について考えること、コロナ禍による外食についての意識や行動の変化など、あなたが考えたり感じたりしていることを教えてください」と自由回答で聞いたところ、一人での外食をする人、しない人双方がコロナ禍による変化を感じていました。
「外食に行き、みんなで盛り上がれる機会が減ってさびしい」という人もいれば、「これまで一人だと目立っていたが、多人数の会食が制限されたおかげで、一人外食が普通になってよかった」という人も。また、コロナ以前から一人で外食する機会のある女性からは「一人で楽しみやすい環境がもっと整ったら」という声が複数寄せられました。
【みんなで食べるからこそ】 【それぞれのよさがある】 【もっと気楽に女性の一人メシ】 【コロナの影響で】 |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「一人での外食」に関する意識調査を実施。
期間:2021年11月26日~30日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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