日本酒ソムリエ AI 新たな小売ビジネスを創出する「三菱食品ダイヤモンドフェア 2021」に初出展 イベントレポート

SCENTMATIC株式会社のプレスリリース

嗅覚のデジタライゼーションによって新たな顧客体験を提案する SCENTMATIC 株式会社(代表取締役:栗栖俊治、本社:東京都、以下「セントマティック」)は、食品業界の小売業者に対し即効性のある新しいアイデアに出会える場を提供する「三菱食品ダイヤモンドフェア 2021」において、2021年11月30日(火)から 3 日間、日本酒の風味を言葉にするAI システム「KAORIUM for Sake(カオリウム フォー サケ)」を体験できるブースを初出展しました。食品業界の小売店・食品メーカーといった、業界のプロ フェッショナルの方々が来場されたイベントでは、「KAORIUM for sake」小売店向けサイネージを体験いただける貴重な機会となりました。

 

■「日本酒が選びやすくなる!(30代女性)」
新生活様式のニーズにマッチした小売の新たな顧客体験 〜AI による日本酒選びの提案〜
昨今新型コロナウイルスの流行による大きな生活の変化、そして消費者の新たなニーズに対応することが小売業者にも求めら れています。日本酒の家飲み需要は拡大し、これまで日本酒市場をけん引してきた中高年男性向けの商品だけでなく、家庭内飲用シーンを想定した若年層向けの商品が開発されるなど、いろいろな酒類を楽しむ若年層が増加しています。しかしながら、日本酒は酒類の中でも種類が豊富にあり、店頭に並んでいる状態では選びにくく、試飲をしないと好みの味が見つけにくいという課題があります。また、初心者にとっては「どれを選べばいいか分からない」、日本酒を日頃から嗜む人は「新しい日本酒に 手を出しにくい」という難しさもあります。さらに日本酒は、爽やかそうなラベルでも意外と辛口で年配の男性に好まれる風味であったり、黒いシック・渋いラベルでも意外と甘口で女性に飲みやすい風味であるなど、ラベルだけでは選びにくいハードルの高い商品です。

最先端テクノロジーである日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」は、お酒の風味の特徴を言語化し、AI が導きだした言葉を 頼りに自分の好きな風味を探していくことで、日本酒選びの難しさを解消し、本当にほしいお酒や自分の生活にマッチした“自分らしいお酒選び”という新たな顧客体験を提供します。体験していただいた方からは、「AIで日本酒を選ぶのが面白い(50代男性)」「普段は買わない日本酒を選びやすくなる(30代女性)」「日本酒が選びやすくなり楽しい(20代男性)」などと、最先端の日本酒選びの新しいスタイルに嬉しいコメントをいただきました。

■「自分へのご褒美」をあげたい時の日本酒とは?
人の香りの感じ方を学習した AI による気分やニーズに合わせたお酒お選びで来店・リピート率UP
人の香りの感じ方を学習しデータ化した日本酒ソムリエ AI「KAORIUM for Sake」は、人間の感性を自然言語処理によって日本酒とマッチすることができるAI システムです。「味わい」「気分」「フード」の3つのメニューがあり、日本酒を選ぶことができます。
 

「気分から選ぶ」では、「自分へのご褒美」「気合を入れたい」などの選択肢があり、その日の気分に合 わせて1つを選ぶと、店頭にある日本酒とのマッチ度を計算し、マッチ度の高い日本酒 3 種類をレコメンドします。この技術により、これまでは経験と感性を 持った利酒師やソムリエだけが可能であった「人間の感性にそった楽しいお酒選び」という接客体験が小売店の店頭でも実現可能になります。また、気分やニーズから選ぶだけではなく「KAORIUM for Sake」では、膨大な風味表現データによる日本酒表現を実現します。「フルーティなお酒」というアバウトな表現ではなく、「白ぶどうのような風味を持ったお酒」というように、日本酒銘柄ごとに具体的な「風味マップ」としてビジュアライズすることで、自分が好きなお酒や飲んでみたい風味をより具体的に探すことが可能になります。日本酒の風味データは、各日本酒の銘柄の前にある風味カードとして持ち帰ることも可能です。

また、フードと日本酒の新しい組み合わせに出会えるペアリングサイネージは、お酒に含まれる風味・感性データから相性抜群の日本酒ペアリングをおすすめします。ジャンルにとらわれない組み合わせで、新しい日本酒の愉しみ方を提案することで、日本酒の購入意向のないお客様に、フードから合わせ買い訴求を可能にします。

体験者からは、「今の気分から日本酒を選んだことがないから面白い」という声が多く上がりました。その一方で、「自分の好きな日本酒の銘柄が表示されたので、すごく当たっていると思いました」という驚きの声もありました。また、複数人で体験された方からは「みんなで話しながら日本酒を選べるのが愉しい」「自分の知っている銘柄の風味が知れて嬉しい」という感想をいただきました。さらに、「いつも日本酒は選びにくいので、同じ銘柄を選びがちなのですが、これだと他の銘柄も買ってみようと思えます」という嬉しい感想もあがりました。

■「日本酒はわからない」というイメージから、選ぶ楽しさに変わることによる購買意欲の向上
インターネット上の膨大な言語表現と人の香りの感じ方を学習したAI に、1 万以上の日本酒の風味・感性データと酒ソムリエの感性を融合 させた最先端のテクノロジーである日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」は、これまでに飲食店向けメニューツールや、ご家庭向け飲み比べセットをリリースし、この度、小売店向けサイネージとして進化してきました。飲食店向けメニューツールの導入事例では、客単価が116%まで向上する実績も残しています。

■「食品選びにも AI が入る時代。日本酒が選びやすくなって非常に便利」体験コメントの数々
体験されたお客様からは、「AI を使って日本酒を選ぶのは、非常に面白い」「日本酒が選びやすくなるので良い」など、様々な声をいただきました。一部のコメントをご紹介します。

  • 今までこうして選ぶことがなかったので新鮮。食品選びにもAIが入ってくる時代なんだなと、最先端を感じました。
  • 日本酒が好きなので、つい手にとってしまいました。その日の「気分」から日本酒を選んだことがなかったので、非常に新鮮で面白いです。
  • 日本酒ってたくさんあるので、どれを選んだらいいか分からないんですよね。だから、いつも同じ銘柄を買ってしまうし、新しい日本酒になかなか手が出しにくい。なので、このデバイス(KAORIUM for Sake)があれば、お客さんも選びやすくなると思いました。
  • 「フード」から選ぶボタンを押したのですが、日本酒と料理の意外な組み合わせを試せて良いと思いました。「チーズ」が並んでいたら、普通は「ワイン」を選んでしまうけれど、そこをあえて「日本酒」を提案してくれるのが良いですね。
  • よくお客さんから「この料理に合うお酒を教えてください」と聞かれるのですが、私たちは食品のプロではあるけど、お酒やペアリングのプロではないのでそこまで詳しく答えられないんです。そのため、KAORIUM for Sake のようなタブレットがあると、すごく便利だなと思いました。
  • お客様が何を求めて商品を購入しているのか、データが蓄積されていくのが良いですね。マーケティングにも使えますね。

■「今後の接客も変わると思います。」三菱食品 様よりコメント
ウィズコロナの新時代を迎え、生活様式は確実に変化しています。直近の飲酒動向を見ても、商品の価格は重要な要素ながら、機能性や付加価値を求める声も高まっており、特にセルフの売場では、数ある商品の中で自分の嗜好に合った商品をお客様自身で選ぶことが更に難しくなってきたと言えるのではないでしょうか。小売店向けサイネージは、対面で接客している専門店の機能優位性を AI の活用で上手く取り込んでおり、正にデジタル化時代の日本酒ソムリエと言えます。ダイヤモンドフェアでのお得意先様の好反応を見ても、嗜好性の強いカテゴリーでは今後有力な接客手法となる可能性を秘めている為、弊社としてもセントマティック社との協業活動を積極的に推進したいと考えています。

■ブースへお立ち寄りくださり、誠にありがとうございました!
この度は、「三菱食品ダイヤモンドフェア 2021」の開催期間中、たくさんの方に KAORIUM for sake を体験いただきました。ブースにお立ち寄りいただいた皆様、ありがとうございました。今後もセントマティックでは、世界に溢れる香りを日々の豊かさとして感じられる未来のため、様々な 香りある分野やモノとのコラボレーションに取り組んでいきたいと思います。
共創に関するご相談は、ウェブサイト( https://scentmatic.co.jp )よりお気軽にお問い合わせください。

■香りと言葉を変換する AI システム「KAORIUM」とは
KAORIUM は、セントマティックが開発した香りと言葉を相互に変換する AI システムです。最先端のテクノロジーによって、曖昧で捉えにくい香りの印象を言葉で可視化したり、ある言葉に紐づく香りを導き出したりすることを可能にします。また、言葉を意識しながら香りを深く味わう体験は左右両脳を活性化し(※1)、私たちのまだ見ぬ感性への気付きをもたらします。香りと言葉をつなぐ今までにない体験が生み出す価値は、フレグランスの世界にとどまらず、感性教育、飲食体験、購買体験など様々な分野に新しいビジネスチャンスを生み出すものとして、その可能性に大きな期待が寄せられています。
(※1)参照元:「注意が脳での嗅覚処理に及ぼす影響―脳波計測により匂い呈示後1秒以内の脳活動の変化を検出―」 https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20190322-1.html

 

  香りと言葉の変換システム「KAORIUM」のコンセプトモデル
 

 「KAORIUM」のコンセプトイメージ

【SCENTMATIC 株式会社】

セントマティックは、香りを言語化する AI システムを用いて、あらゆるものに“情緒的な体験価 値”をプラスできる香りの共創型の香りのビジネスデザイン集団として2019年に設立しました。 五感の中でも最も未知な領域であった「嗅覚」に着目し、香りを言語化する AI ツール 「KAORIUM」を開発しています。これまで「香り」という概念は個人の感覚の違いにより他者へのイメージの伝達が難しく、明確な指標というものが存在しませんでした。KAORIUM の登場により様々なビジネス上での”香り”の活用が期待できます。セントマティックが取り組むのは「嗅 覚のデジタライゼーション」。それは、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させ、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらします。

代表者:代表取締役 栗栖俊治
所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 4 丁目 22 番 7 号 6 階
URL:https://scentmatic.co.jp

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