株式会社リクルートのプレスリリース
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「コーヒー」について20代〜60代の男女1,034人にアンケート調査を実施した結果をレポートします。
■コロナ禍で「コーヒーを飲む頻度が増えた」25.0%
コロナ禍前(2020年3月以前)と現在(調査実施時期=2022年2月)とを比較して、コーヒーを飲む頻度に変化があるかを聞いた質問では、4人に1人以上となる25.0%が「増えた」と回答しました。また、コーヒーを飲みたいシチュエーションとしては、「休憩をとるとき」が58.0%で1位、「リラックスしたいとき」が53.6%で2位でした。3位以下の「目を覚ましたいとき」「仕事を始めるとき」「頭を切り替えたいとき」といったいわば「集中モードへのスイッチ」よりも、「リラックスモードへのスイッチ」のシチュエーションで飲まれることが多いようです。
Q. コロナ禍の前(2020年3月以前)と今を比較して、コーヒーを飲む頻度に変化はありますか?
(n=1,034、単一回答)
Q. どんなシチュエーションでコーヒーを飲みますか?
(コーヒーを「以前も今も飲まない」と答えた人を除いたn=938、複数回答)
●選択肢
休憩をとるとき、リラックスしたいとき、目を覚ましたいとき、仕事を始めるとき、頭を切り替えたいとき、気合いを入れなおすとき、頭を使う仕事をする前、会議・打ち合せのとき
■「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員からの解説
コーヒーはチルアウト目的になり、4thウェーブ人気の最盛期へ
日本のコーヒーの歴史については諸説ありますが、一般に1stウェーブと呼ばれているのは、インスタントコーヒーが広まり、コーヒー文化が気軽に楽しめるようになった1990年前後。そして1990年代、シアトル発のコーヒーショップの人気が高まったのが2ndウェーブと呼ばれています。2010年ごろから始まった3rdウェーブでは、単一種の豆から入れられたコーヒーやこだわりのブレンドなど豆にこだわった本格コーヒーが注目を集めました。
そしてコロナ禍の現在、迎えているといわれているのがコーヒーの4thウェーブです。25%の人がコロナ禍の前よりもコーヒーを飲む頻度が増えたと答えるなど、これまで以上に人気が高まっています。その特徴はコーヒーを飲む目的がこれまでの「集中モードへのスイッチ」ではなく、「リラックス」に変わったこと。「仕事の前」よりも「休憩・リラックス」でコーヒーを飲む人が多いという調査結果になりました。
なかでも注目は、水ではなく牛乳で淹れたミルクブリュー。優しい味わいがリラックス目的の飲み物としてもぴったりで、これから人気が高まりそうです。
「ホットペッパーグルメ外食総研」
上席研究員 有木 真理
【アンケート調査概要】
■調査時期:2022年2月18日〜2022年2月19日
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20〜60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,034人(男性517人、女性517人)
■アンケート調査結果
体験してみたいコーヒーの飲み方1位は「ミルクブリュー」
「あなたがやってみたいコーヒーの飲み方は?」という質問で、コーヒーを日常的に飲み、まだその飲み方をしたことがない人が体験したいと回答した割合が一番高かったのは「ミルクブリュー」で54.9%でした。ミルクブリューはお湯の代わりに牛乳で淹れたコーヒーのことで、上品なミルクの香りが特徴的です。2位は水出しコーヒーで53.5%。ミルクブリューに比べると一般的になってきましたが、それでもまだ7割以上の人が未経験という結果になりました。
Q.あなたがやってみたいコーヒーの飲み方は?
(コーヒーを「以前も今も飲まない」と答えた人を除いたn=938、複数回答)
●選択肢
ミルクブリュー、エスプレッソトニック、水出しコーヒー、スイーツとコーヒーをペアリングしたコース、焼肉の後に本格的なコーヒー、ティーパックのコーヒー、デカフェ(カフェイン抜き)のコーヒー、豆乳と合わせたソイラテ、アーモンドミルクと合わせたラテ、オーツミルクと合わせたラテ
■「ホットペッパーグルメ外食総研」トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
▼リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/
▼本件に関するお問い合わせ先
https://www.recruit.co.jp/support/form/