The Humane League Japanのプレスリリース
(2022年5月31日)アニマルウェルフェアの観点からケージフリー卵の普及促進を目指すザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンが所属する、オープン・ウィング・アライアンス(OWA)は今月16日、「ケージフリー進捗および達成レポート」を発表しました。それによると、2021年までにサプライチェーンから採卵鶏のケージを撤廃するという、企業のケージフリー公約の88%が達成され、前回2020年を対象とした調査結果(85%)をさらに上回りました。
この新しいデータは、OWAを構成する63カ国の80の動物保護団体による継続的な交渉の結果、世界の卵産業に、かつてないほどの機運がもたらされたことを示しています。米国の複数州で非人道的なバタリーケージを禁止する法律が制定されたことや、昨年、欧州議会がケージ禁止を支持する投票を行ったことなどの世界的な動きが後押しとなりました。
オープン・ウィング・アライアンスのディレクターであるアレクサンドリア・ベックは、「何千もの企業から家畜福祉に関する公約が出されることは、家畜福祉の進歩を示す重要な指標となりますが、公約だけでは動物の扱いが改善されることにはなりません。鶏が身動きがとれない金属製のケージに入れられた生活から解放されるためには、企業がケージフリーの目標に向けて前進し、それを世の中に報告することで、サプライチェーンがこうした非人道的な慣行から脱却するのを促進することが必要なのです。私たちのデータは、世界の鶏の11%以上がすでにケージフリーであり、養鶏業の未来はケージフリーにあることを示しています。」と述べています。
本レポートの主な調査結果は以下の通りです。
世界中で2,300社以上のケージフリーに関する公約が確認されており、そのうち982は2021年以前に達成期限が到来しています。
2021年以前に期限を迎える企業のケージフリーの公約のうち、88%が達成されています。
下記の通り、各業界でケージフリーへの完全移行が見られました。
レストラン 394 社
製造業 231 社
小売業者 133 社
フードサービスおよびケータリング会社 96社
ホスピタリティ企業 73社
生産者 38社
流通・卸業者 16社
(業界がまたがる企業はダブルカウントされています)
公約を出した企業のうち、ケージフリー化が完了していないものの、その進捗状況を公表している企業は4%、移行状況を公表していない企業は8%でした。詳しくはオープンウィングアライアンスホームページ(https://openwingalliance.org/)をご覧ください。
この画期的な新データは、今後ケージフリーの公約達成期限を迎える様々な業界の企業の指標となるものです。ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンは、これからもケージフリー卵がサプライチェーンに増えるように、企業と話し合いを続け、協働をしていきます。
【オープン・ウィング・アライアンス Open Wing Alliance(OWA)】
OWAは、世界中の鶏への虐待を終わらせるためのキャンペーンに焦点を当てた動物保護団体の世界的な連合です。この連合は2016年に The Humane League によって設立され、80のメンバー団体が、世界中で企業の動物の扱い方を変え、主要市場における企業の家畜福祉ポリシーを設定する、グローバルな力に成長しました。
【ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン】
ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンは2017年4月1日発足以来、雌鶏をケージ飼育から解放する運動でリーダー的役割を担っています。ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンのソーシャルメディアをフォローし、引き続きご支援をお願いいたします。また下記のウェブサイトでも活動の内容をご確認いただけます。
ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンと最新のケージフリー卵の動向をチェックしてください!
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