株式会社ノースブルのプレスリリース
和牛受精卵の⽣産・販売・移植・技術開発を⾏う株式会社ノースブル(本社:宮城県仙台市、代表取締役:菅原紀)は、日本有数の和牛生産地である鹿児島県に和牛受精卵の生産・買取の拠点を設立、2022年5月12日(木)に県の家畜人工授精所の開設許可を得たことをお知らせいたします。
株式会社ノースブルは、畜産・酪農業界の課題解決を目指し、和⽜の受精卵の買い取りから生産、そして乳牛への移植・販売までを一貫して行う和牛受精卵移植技術のリーディングカンパニーです。
受精卵移植とは、和牛から採取した受精卵を乳牛に移植し、乳牛から和牛を出産させるという、いわば“代理母出産”の技術。大きな設備投資は不要、かつ、和牛農家は受精卵を生産すること、酪農家は和牛の子牛を生産することが新たな収入源となるため、双方の収益増に貢献できる技術として期待されています。一方で、工程の専門性の高さや技術者不足が足枷となり、20年前から存在する技術であるにも関わらず普及率は和牛全体のわずか1割以下(※)にとどまっているのが現状です。
この課題を解決すべく、当社は優れた技術者の育成に注力。獣医師3名、移植師2名、培養士2名が在籍し、それぞれが同時進行で作業を行い作業時間を大幅に短縮。高品質な受精卵をより安定的に提供することで、受精卵移植実施数の底上げに貢献してまいりました。
そしてこの度、需要に対して供給が不⾜している和⽜受精卵を増やし、受精卵技術をもっと身近に、誰にでも利用していただけるような体制を整えるため、⽇本有数の和⽜の産地である⿅児島県に和牛受精卵の買取・生産の拠点を開設することとなりました。宮城県以外で拠点を開設するのは、今回が初となります。
⿅児島⽀所には、地元鹿児島県出身の職員を配置。体内受精卵の生産を中心に行うほか、生産した受精卵の買取も積極的に行います。また、今後九州地方の顧客ニーズに合わせながら、体外受精卵の生産拠点としての展開も視野に入れて取り組んでまいります。
(※)⼤分⼤学経済学部 ⼤呂興平教授 『⽇本の和⽜受精卵移植の進展とその「仕組み」づくり〜全農ET研究所の模索から〜』より
https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_000773.html
●⿅児島⽀所 概要
1. 住所:⿅児島県出⽔市上⼤川内2648-15
2. 事業内容:採卵・開業向け検卵凍結技術サポート・受精卵買取
3. 担当:前⽥
4. 連絡先:080-1667-6292
●代表のコメント
当社は、「信頼は技術から」という社訓のもと、肉牛の繁殖農家と乳牛の酪農家、双方が収益をあげられる仕組みづくりに取り組んでまいりました。
最近では取引先の農家の皆様から「従業員にボーナスを出せた」「家族で初めて海外旅行に行けた」という嬉しい声が寄せられるようになってきた中で、ますます需要が拡大している和牛の受精卵の生産体制を確立すべく、今回日本有数の和牛生産数を誇る鹿児島県に拠点を置かせて頂くこととなりました。
この拠点では地元鹿児島出身で移植師でもある当社スタッフが責任者となり、鹿児島の農家の皆様と密に連携を取りながら受精卵の生産・買取を予定しています。
今回の拠点開設を起爆剤として、日本の畜産・酪農業界全体の収益向上を目指してより一層尽力していく所存です。
●現地担当者のコメント
私は北海道にある酪農学園大学農食環境学群循環農学類の学士課程を卒業したのち、同家畜繁殖学研究室を経て株式会社ノースブルに入社、この度6年ぶりに地元鹿児島へと戻ってまいりました。
これまで学んだ最先端の受精卵技術を地元へと持ち帰り、たくさんの方に喜んでいただけるよう尽力してまいります。
皆様、是非お気軽にお声がけください。
●ノースブルについて
「技術を高めチャレンジできる環境を 高度な技術で日本の農業経営にゆとりを 社員と農業経営者の笑顔をつなぐ企業を目指す」というビジョンを掲げ、和⽜農家から和⽜の受精卵を買い取り、乳⽜に和⽜の受精卵を移植・出産させるビジネスを⾏っています。
受精卵生産を行う直営牧場、移植業務を行う人工授精所、受精卵販売、日々研究が進む最新技術を生産現場の利益に結びつける技術開発、それに伴う技術者のトレーニングシステムを構築することで、高品質な受精卵を生産することを可能に。2015年に事業を本格的に稼働開始、その年の農林水産省の体内受精卵移植及び体外受精卵移植の実施状況報告において全国4位、東北1位の実績を収めており、以降着実に受精卵移植数を伸ばしています。
【会社概要】
名称:株式会社ノースブル
本社:宮城県仙台市⻘葉区芋沢字⻘野⽊343-2
TEL:022-796-3988
設⽴:2011年8⽉8⽇
代表: 代表取締役菅原紀
事業内容:⽜受精卵の⽣産・移植・販売・管理指導・技術開発
HP:https://www.northbull.jp