鮒忠、小田原で百余年の歴史ある柏又を株式譲渡により子会社化

株式会社 鮒忠のプレスリリース

株式会社鮒忠(本社:東京都台東区浅草、以下 鮒忠)は、本年7月1日に創業152年の老舗料理店「小田原柏又」を有する有限会社柏又(本社:神奈川県小田原市本町 代表取締役:兼本貴子 以下 柏又)を、株式譲渡により子会社化いたしました。
今後は鮒忠の100%子会社として、新たに株式会社柏又(設立日:令和4年7月1日、資本金2,000万円、本社:神奈川県小田原市本町 代表取締役社長:安孫子節人)を設立し、弊社の既存の外食事業の強化を図り、鮒忠グループの企業価値向上に努めて参ります。

写真:柏又店舗外観

 

柏又について
柏又は、創業明治3年(1870年)、152年の歴史を持つ老舗の鰻料理店です。店名は、創業者兼本又次郎の文字と、同家の家紋である三つ柏が由来であるとされています。
小田原の宮小路と呼ばれるエリアは、かつて多くの料亭や置屋が軒を並べ、花街として多いに賑わいを見せていました。宮小路の一角に位置する柏又は、小田原の花柳界の隆盛に一役買い、また、作家の菊池寛や小野佐世男など、多くの著名人に愛されてきました。
 

柏又子会社化の経緯
弊社は現在、外食事業、鶏肉を中心とした食品卸売事業、割烹店舗事業の3つを基幹事業として展開しています。外食事業ではこれまで首都圏を中心に出店してきましたが、この度のM&Aにより初めて観光地に店舗展開します。
柏又は、地域と密着し長い歴史を有しながら、事業継承に課題を抱えていました。一方弊社の外食事業は、コロナ禍や原材料の値上げ等により事業の縮小を余儀なくされており、優秀な従業員の働き場所が減少してしまうという悩みがありました。この度、縁あって柏又を鮒忠グループの一員に迎えることができ、柏又にとっては事業の継承に、弊社にとっては外食事業における多ブランド化の実現、と両社に大きなメリットが生まれました。また、有限会社柏又の代表取締役だった兼本貴子は女将として残り、老舗の味とおもてなしの心を、新生・柏又に受け継いで参ります。
弊社外食事業のコアコンピタンスは、創業以来お客様にご愛顧いただいている鰻と焼き鳥です。柏又のグループ参加により、“鰻の鮒忠”の評価がより高まることを期待しています。
合流にあたっては、柏又の歴史やブランドを最大限尊重し、尊敬を忘れることなく、鮒忠グループの企業価値向上に寄与させたいと考えています。

鮒忠のM&A戦略
弊社は今後も、地方や観光地で長い歴史を持ちながら、事業の継承に課題のある老舗料理店や店舗とのアライアンスを積極的に進めていく所存です。
弊社が本社を置く浅草と、柏又の所在地である小田原・宮小路は、共にかつて花街として大いに賑わいを見せていたという共通点があります。弊社が2018年に浅草草津亭を子会社化した際、草津亭の料亭としての価値も去ることながら、浅草の伝統である花街文化の継承と再興の役割も、同時に果たして行きたいと考えました。柏又のある宮小路は時代の流れによってかつての隆盛は鳴りを潜めていますが、今回のシナジー効果として、浅草と小田原の花街文化の維持にも一役買いたいと考えています。

これからも創業来の精神である『食を通じて社会に広く貢献する企業として成長していく』を大切に歩んで参りたいと思います。


柏又概要
社名 :株式会社柏又
https://unagi-kashimata.com/
設立日 :令和4年7月1日
資本金 :2,000万円
本社 :神奈川県小田原市本町1-9-35
代表取締役社長:安孫子節人
事業内容:
1. 飲食店、旅館、ホテルおよび料亭の経営
2. お弁当の製造および販売
3. 総菜の製造および販売
4. 貸席業 等        

■株式会社 鮒忠 概要
会社名:株式会社 鮒忠
所在地:東京都台東区浅草5−6−4
事業内容:うなぎ、焼き鳥和食店、居酒屋経営及び食品卸売事業、割烹事業
ホームページ:http://www.funachu.co.jp/

鮒忠は昭和21年浅草で川魚屋として創業。戦後復興期にまだ高級料理だった「焼き鳥」を庶民的価格で提供したことから大ブームとなり、のちに創業者が『焼き鳥の父』と呼ばれる。
同26年からのれん分けで支店拡張を推進、日本型フランチャイズの創始者となる。同時に日本の養鶏農家への指導、生産、加工、流通、販売をつなげるルートを構築し、ブロイラーの普及に寄与し発展。現在に至る食鳥荷受、卸売事業、外食業のほか、2018年に146年の歴史を持つ老舗料亭割烹「浅草草津亭」を事業承継。

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