PROVACUNOのプレスリリース
スペイン産牛肉の専門職間連携団体PROVACUNO（プロヴァクーノ、本社：スペイン・マドリード ）は、「Wonderful Beef 2.0キャンペーン」の一環で、日本トップクラスの輸入業者をスペインの工場や農場等を案内する視察旅行を開催しました。厳格で安全な欧州生産モデルに則った欧州・スペイン産牛肉の安全性と品質を国内の輸入業者に理解していただくことができ、今後もワンダフルビーフの日本市場での普及を期待しています。
食肉製品室や大規模な冷凍保管センターなどを見学（左） マドリッド市内の卸売市場を見学 (右）
■ 現地視察旅行1日目：マドリード
品種や性別、体型、脂肪の均質な系統の牛を開発し、自社農場で生まれ育った子牛の生産量が全国トップクラスであることで知られている畜産農場を訪問。産地から徹底的に管理することで品質の高い肉質を実現した「ベルガラビーフ」ブランドについて説明しました。
さらに、「アキテーヌ・ブロンダ特種」の中から特に優れた特徴を持つ個体を選び、飼育過程に特別な配慮をしたブロンダ牛についても説明。このブロンダ牛は多くのタンパク質を含み、脂肪が少なく、柔らかくジューシーな牛肉を提供することができます。
■ 現地視察旅行2日目：ブニョール（バレンシア）
ブニョール（バレンシア）にある55,000平方メートルの巨大な屠畜施設を見学。この施設には、1時間に100頭まで処理できる食肉処理ライン、1日130トンの処理能力を持つカット工場と仔牛、スナック、ミンチ肉、ハンバーガー製造のための食肉製品室があります。この施設は、4万立方メートルの容量を持つ、生鮮・冷凍牛肉製品の大規模な冷凍保管センターもあります。
現地視察旅行では、さまざまなスペイン牛肉が展示された (バルセロナ)
■ 現地視察旅行3日目：バルセロナ
バルセロナで100年以上の歴史を持ち、スペインで最も長い歴史を持つ牛肉生産組織を見学。この会社は家畜の飼育、食肉処理場、牛肉のコールドチェーン、カットルーム、冷蔵倉庫、配送システムなどを管理し、ヨーロッパをはじめ世界中の何千という顧客にサービスを提供しています。
同社は広範囲に渡るトレーサビリティに強みを持ち、社内の品質管理として、食肉製品協会や細菌・ウイルスチェックなどが正確に定義されています。各セクションの品質管理担当者が毎日製品検査を行い、規制値外のパラメータを持つ製品を効率的に除去しています。
さらに、最適な低温物流体系を維持するため、地元の農場から食肉処理場、カットルームのネットワークに至るまで厳密に管理し、牛の食肉処理から包装まで60時間以上経過しないことを保証しています。また、第三者機関にて微生物学的なサンプリングも行なっています。
メルカマドリッドではスペインの輸出業者との交流会を実施
■ 現地視察旅行4日目：メルカマドリッド
メルカマドリッド市にある最新鋭の牛肉加工工場と本社を訪問。これらの施設は最も厳しい安全衛生要件に準拠しており、商品に最高品質の保証ができるように、同社の牛肉に明確な競争力を持たせています。また、ハンドリングおよびパッケージングロボット、異物検出機、食肉中の脂肪およびタンパク質の割合を測定する装置などを活用しています。
■ 現地視察旅行の成果と参加者のコメント
視察旅行中、プレゼンテーションと交流会が開催され、ヨーロッパ生産モデル（EPM）、抗生物質や成長ホルモンを使わない牛、持続可能で動物福祉に配慮した環境維持への取り組み、そして日本市場への普及に向けた取り組みを紹介しました。
また、現地視察旅行で訪れた各所で、厳選された牛の繁殖プログラムとサプライチェーン、食肉処理場と貯蔵施設、トレーサビリティへの取り組み、パッキングロボット、異物検出、EPMの厳しい規制などを見学することができ、欧州・スペイン産牛「ワンダフルビーフ」について一定の信頼を日本企業から得られることができました。
現地視察旅行に参加した8社のうち、2社はすでに欧州・スペイン産牛肉を輸入しており、その他の企業も今年中に輸入することを検討しています。
下記の様に、参加した日本の輸入業者からは高い評価を得ることができました。
「現地の生産者様から直接声をきけたことで、食文化として若齢牛を食べる文化があること、本当にグレインを早くから与えているという事実を身をもって感じることができた」
「若齢牛（12-24ヶ月齢）かつ長期穀物肥育というスペインビーフは、日本の市場にとっては新しい選択肢で、今後も広がると思います」
「スペインビーフは全て穀物肥育という背景から、各メーカーの配合飼料へのこだわりやノウハウの蓄積を感じました」
「動物愛護に則った肥育環境、長期穀物肥育、若齢牛主体、若齢で柔らかく赤み、幅広い提案が可能というスペイン牛の特徴をがしっかりと把握することができました」
「どのパッカーもアニマルウェルフェアの観点を重要視していることに驚きました」
「アニマルウェルフェアやSDGs、食品安全性への取り組みが盛んな点も非常に印象的でした」
スペイン産牛肉生産者とのテイスティングランチで提供された新鮮なアンガス牛のカルパッチョ
Provacuno（プロヴァクーノ）について
プロヴァクーノは、1997年12月2日に設立され、スペインの農業・漁業・食品省によって1998年6月30日に農業・漁業・食品の専門家組織として正式に認められました。これは、農業・食品の専門家組織を規制する法律38/1994に基づくものです。また、スペイン牛肉産業の専門家組織であり、生産、流通、業界団体、を代表する企業によって構成されており、生産者と加工者の両方を含む、スペインの牛肉産業の85%以上の企業・関連団体が加入しています。これらの団体が集まり、牛肉の内部規制に関する決定を行う場でもあります。
ワンダフルビーフキャンペーンについて
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