明治ザ・チョコレート presents 日・仏「大人舌」意識調査 フランス人は、幼少期からビターチョコを食べて「大人舌」を育てることが判明

株式会社 明治のプレスリリース

株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、日本とフランスで、スイーツの代表・チョコレートの嗜好調査を実施しました。その結果、フランスではビターチョコレートが好まれる一方、日本では、ミルクチョコレートが多くの支持を得ていることがわかりました。ビターチョコレートを好むフランスでは、子供のころから、ビターチョコレートを親から与えられ、カカオの魅力を理解、チョコレートに対する味覚みがきの教育をされていると推測されます。このチョコレートに対する関わり方の違いが、今回の結果に表れているようです。しかし日本人も30%近くがビターを好んでいます。

近年、日本においてもチョコレートはお菓子の消費量第一位です。その背景のひとつに、ミルクチョコレートのような子供の甘いおやつから、大人にふさわしい奥深い嗜好品としての意識変化があります。その結果、高カカオのビターなチョコレートが次々と発売されています。
日本では昨今、ビターチョコの消費量が年々増加しており、徐々に大人舌な人が増えていることが推測されますが、もっと大人舌になるために、子どもの頃から明治ザ・チョコレートのようなビターなチョコレートを愉しんではいかがでしょうか。

≪ 調 査 結 果 概 要 ≫ 

■フランスでは約7割の人がビターチョコレートを好んでおり、反対に日本ではミルクチョコレートを好んでいる。
Q: 2種類のチョコレートをご試食いただき、あなたはどちらが好きでしたか。

 

 

■チョコレートを食べる頻度について、フランスは3割が毎日食べると回答。日本よりも頻度が高い傾向にある。
Q: あなたは普段、チョコレートをどれくらいの頻度で食べていますか。

■喫食タイミングについて、日本は多くの人がチョコレートを「空腹時」や「おやつ」として食べることが多い一方、フランスでは、日本ではあまり食べられていない「寝る前に」や「朝食」も含め幅広いシーンで食べられている。
Q: あなたは普段、チョコレートをいつ食べていますか。

■日本よりもフランスの方がビターチョコレートを子どもに提供する年齢が低く、1歳から提供している人も1割強いる。提供の平均年齢ではフランスの方が1.6歳低い。
Q: お子様が何歳の時からビターなチョコレート(カカオ分70%程度)をあげていますか。

■自由回答では、日本人はチョコレートの存在を「ストレス解消」だと表現する人が多く、フランス人は「喜び」だと表現する人が多く見受けられた。
Q: あなたにとってチョコレートとはどのようなものですか。
【日本】
*疲れた時にほっとした気持ちになれる。幸せな気分になるもの。
*疲れがとれて気持ちがリラックスできるもの。
*忙しい仕事をした後に、リラックス出来るものの一つ。コーヒーと一緒に食べるもの。
*好物です。食後とか疲れた時に欲しくなる。
*疲れを取るもの。
【フランス】
*楽しみ、ごほうび。
*デザート。
*洗練されたたのしみ。
*ごちそう。

【調査について】
期間      :フランス  2018年10月31日~11月4日
                 日本    2018年11月10日
調査対象  :日仏味覚調査
回答数   :122人
調査方法  :フランス会場調査 日本集合調査(対象者による自己記入式)
調査会社  :自社調べ
本調査は、1990年にフランスで生まれた「Lecon de Gout(=味覚の授業)」にも採用されている、カカオ70%のチョコレートの食べ比べ方式で行いました。カカオ本来の味を堪能できるBEAN to BARチョコレートの代表商品「明治ザ・チョコレート」シリーズからカカオ70%の商品と、砂糖の含有量が多いミルクチョコレートを日本とフランス両国の成人男女122名を対象に、味覚に関する意識調査を実施いたしました。

■専門家コメント 内坂 芳美(うちさか よしみ)氏
フランスの味覚教育(ルソン・ドゥ・グゥ)は1990年に始まったのですが、そのなかで《子供達の嫌いな味=苦い》を受け入れるために《苦み》をチョコレートで体験させています。苦いものにもおいしいものがある、という発見で苦い味も好きになれるように導いています。フランスの場合、チョコレートは小さい頃からビターチョコレートで慣れているのでおいしく感じるのでしょう。たとえばパンオショコラの中に巻き込んである棒状のショコラはビターですね。チョコレートのアイスクリームもしっかり濃いチョコレート色でビター味です。大好きなお菓子屋さんのエクレアやチョコレートのケーキはみんなビターチョコで覆われています。ですからフランスの子供達にとってチョコレート=ビターチョコレートなのです。フランス人、もちろんミルクチョコレートの甘みやクリーミーな味も好きな方がいますが、圧倒的にビターチョコレートが愛されているのは、このような幼少期からの食の体験によるものでしょう。

日本でミルクチョコレートの方が好き、と言う方が多いのは単純に甘い、と言うことではなく、口溶けのなめらかさ等を好む傾向かもしれません。日本では空腹時やおやつとしてチョコレートを食べる、というのもフランスと大きく違います。おなかが空いたらチョコレートをはじめ、パンやクッキー、おにぎりなどが糖質補充に効果的ですが、フランスではもう少し味わうことを大切に食べられていると思います。

朝の消費が多いのはドリンクとしてショコラ(温かいチョコレート・ドリンク)を飲んでいるからでしょう。そしてデザートのチョコレートはアイスクリーム、ムース、チョコレートケーキなどあらゆるデザートに使われています。寝る前に食べる人が多いのは、お気に入りのショコラをひとかけ、またボンボンショコラをひとつ、口に含んでゆっくり味わう時間を大切にしているからでしょう。

チョコレートの効能には、ポリフェノールや食物繊維などたくさんありますが、食べる宝石とまで言われる貴重なカカオから出来るショコラを、自分を高めるために味わいたいものです。ショコラの箱をあけた時にあふれる香りで、勇気づけられ、豊かな気持ちになり、口の中でゆっくり溶けて舌の上に広がるさまざまな味に、一日の疲れやストレスが解放されます。

チョコレートには香りのバリエーションも豊富ですから、お友だちと、それぞれを交換したり、一緒に味わって違いや好みを語り合うのも楽しいと思います。シャンパーニュやワインを何種類も集めて味わう会があるように、様々な味わいのビターチョコで楽しいひとときを過ごすのはいかがでしょう。

 

内坂 芳美(うちさか よしみ)
日本味覚教育協会会長、料理研究家

略歴
「内坂芳美料理教室」を主宰する傍ら、フランス料理のイベントコーディネーターとして活躍中。
1990年フランスではじまった「Lecon de Gout(=味覚の授業)」に興味を持ち、取材を重ねる。日本の子どもたちにも「味覚の授業」を体験させたいと、2000年「日本味覚教育協会」を発足。日本での味覚教育を広めることをライフワークとする。
主な著書
『ジョエル・ロブションおべんとうの本(フレンチ&和食)』の料理制作・解説
『ジョエル・ロブションのお家で作るフランス料理』のコーディネート・構成を手がけた。
訳書『庭の小さな仲間たちの季節の野菜レシピ』(幻冬舎)

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