株式会社リクルートのプレスリリース
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「ガチ中華」について20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートします。
■月1回以上中華料理を食べる人は75.8%
ガチ中華の台頭で中華料理に“三国時代”到来!?
月に1回以上食べる人が75.8%と大人気の中華料理。外食ではこれまでも人気のあった「ボリュームがあって、気軽に通える昔ながらの町中華」、「やや高級路線で、ゴージャスな内装や円卓の個室などがあるような高級中華」に加え、「日本人の好みに寄せていない本場の中華料理が味わえるガチ中華」の人気が高まっています。今回の調査では「好き」または「行ってみたい」と答えた人の割合が、町中華が83.7%と圧倒的な人気を誇る一方、高級中華は67.5%、ガチ中華が60.8%と続く結果になりました。
Q. あなたは中華料理をどのくらいの頻度で食べますか?
(中華料理を食べたことがないと答えた人を除いたn=1,016)
Q. 町中華、本格中華、ガチ中華のそれぞれについて、あなたにあてはまるものを選んでください
(n=1,035/各単一回答)
■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
未知の味への好奇心で今後も「ガチ中華」が広まる予感
ここ数年、都内でも各地でオープンしている人気急上昇中のガチ中華。もともと人気の高い中華料理のなかでも、「行ってみたい」という回答が4割弱という結果でした。その理由としては「本場の味が楽しめる/知ることができる」「食べたことのない料理が味わえる」など、未知の味への好奇心が上位に挙がりました。食べてみたいメニューの上位にも「串焼」や「串串香(ツァンツァンシャン)」など、まだ食べたことのある人の少ない料理が並びます。今後もガチ中華が市民権を得ていくことで、中華料理の“三国時代”が訪れるかもしれません。
「ホットペッパーグルメ外食総研」
上席研究員 有木 真理
■食べてみたいガチ中華メニューの上位に「串焼」「串串香」「麻辣湯」
『ホットペッパーグルメ外食総研』がピックアップした「ガチ中華」メニュー12品目のうち、「食べてみたい」という回答が一番多かったのは「串焼」(27.8%)、2位が「串串香」(22.2%)でした。羊肉などを串に刺してこんがり焼き、スパイスのきいた粉をつけて食べる串焼や、火鍋の材料を串に刺して好きなものを食べられる串串香は、焼き鳥好きの日本人にはとっつきやすいのかもしれません。すでにブームになりつつある「麻辣湯」(21.5%)は3位、鶏肉や野菜を土鍋で煮込む「黄燜鶏米飯」(21.2%)は4位、大量のキノコで出汁をとる「きのこ鍋」(20.2%)は5位でした。
●提示した選択肢
水煮魚/烤魚/串焼/夫妻肺片/蛙鍋/鉄鍋屯/串串香/きのこ鍋/椒魚頭/麻辣湯/黄燜鶏米飯/雲南石鍋魚/あてはまるものはない
※アンケート調査時にはそれぞれの品目についての概要説明と参考写真を掲載しています
※「食べてみたい計」は「食べてみたい」「また食べたい」の合計
(n=1,035/複数回答)
●提示した選択肢
本場の味がどんなものか知ることができるところ/本場の味を楽しめるところ/食べたことのないような料理が味わえそうなところ/本格的な辛さを味わえるところ/香辛料が楽しめるところ/プチ海外旅行気分が味わえるところ/非日常を味わえるところ/比較的リーズナブルなところ/おなか一杯食べられるところ/手軽に楽しめるところ/その他/特にない
(n=1,035/複数回答)
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
【アンケート調査概要】
■調査時期:2022年6月24日~2022年6月26日
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
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