コンフォート入れ歯クリニックのプレスリリース
1.入れ歯データスキャンの様子
【東日本大震災で5人に1人が入れ歯を破損紛失】
東日本大震災の避難所生活では、さまざまなお困りごとがありました。その一つが入れ歯です。入れ歯利用者の5人に1人が紛失や破損をしたと言われています。昼食後の時間帯だったため、食後に入れ歯を外したまま避難した人や流されて紛失した人、避難途中に落として破損した人もいました。歯科医療チームが総動員で入れ歯の製作にあたりましたが通常でも1~2か月かかる上、地元の歯科医院も被災してカルテも残っておらず、提供までには数か月かかりました。
入れ歯がなくて困った事で一番多かった声は、固形物が食べにくいことでした。避難所での食事は種類も限られる中、歯茎で噛むには痛みが伴うので柔らかい物しか食べられません。避難所生活の中での限られた楽しみである食事が苦痛になっていき、栄養も偏り体力も落ちていきます。また、入れ歯がないと上手く話すことが難しくなります。歯を見せて笑うこともためらってしまい、人といることを楽しめなかったと感じた人も多くいました。
【入れ歯データをクラウド保管、最短2~3日でお届け】
当院は東日本大震災発生の2011年に開業しました。院長の池田は同業者に避難所生活の話を聞き、一日でも早く新しい入れ歯を届ける必要性を感じ何か手立てはないかと模索していました。2018年には北海道でも最大震度7の地震が発生し災害を身近に感じていた中、2020年1月に3Dプリンターで入れ歯を作るための原料の認可が下り作成期間の短縮が可能になりました。すぐに原料の調達や入れ歯の形状を読み取る機械と製造機械を導入し、データを保管するクラウドの手配など準備を行いました。そして一年後の2021年1月に3Dプリンターでの入れ歯製作を開始、翌2月に読み取ったデータのクラウド保管を開始しました。
保管したデータを使うと来院不要で、約一週間で入れ歯が完成します。さらにクリニック内で作るので緊急時には最短で翌日に発送ができ、2~3日で手元に届きます。データの読み取りは約30分、郵送での受付けや他医院で作った入れ歯も対象です。災害時以外でも、落としたりペットに噛まれてボロボロになったり、嘔吐の時に誤ってトイレに流したなど、突然入れ歯を失う人が多くいます。高齢者施設に入所している母親の入れ歯を代理で持参して、データ保管をした娘さんもいました。
【入れ歯は体の一部、高齢者の健康と安心のために】
利用者の声「データがあればすぐに同じ形の入れ歯が作れるから安心です。入れ歯がないと活舌が悪くなり人と話すのも疲れるし、その顔を人に見られるのも嫌です。何が起きるか分からないから、もしもの時にすぐに届くと分かっていれば気持ちも落ち着くと思います。」
院長の声「データをクラウド保管している歯科医院は全国でもまだ稀です。震災の教訓から、自分のクリニックが被災してもデータはクラウドにあります。他の歯科医院や技工所と連携しているので大規模災害時でも速やかに提供できます。4年前の北海道地震では、不安で入れ歯を外したがらない高齢者が増えました。各地で毎年のように発生している災害の備えとして、気軽にデータ保管をする人が増えてほしいと思い、自分にできる社会貢献と考えて料金を無料にしました。1人でも多くの入れ歯利用者さんの安心に繋がってほしいです。」
入れ歯のデータ保管サービスは札幌市の本社で常時受け付けていますが、東京の協力医院でも2022年9月21日より予約制で当クリニック院長によるデータ保管サービスの正式受付を開始しました。
入れ歯のデータ保管サービス= https://omamoriireba.com/digital-copy/
《医院概要》
■コンフォート入れ歯クリニック
診療内容 : 義歯製作と義歯に伴う治療全般
所在地 : 〒060-0062
北海道札幌市中央区南2西3-12-2 トミイビルNo.37 3F
電話番号 : 011-211-1000
診療時間 : 月~金、土は隔週 9:00~18:00(休診日:日曜・祝日)
データ保管予約受付: 011-596-8814(受付時間:月~土9:00~18:00)
URL : https://comfortdc.com/
■ハイライフ日本橋歯科医院
所在地 :〒103-0027 東京都中央区日本橋3-8-14 日本橋ビル4階
実施日 :予約制で月2回程度(院長出勤日)
データ保管予約受付:011-596-8814(受付時間:月~土 9:00~18:00)