株式会社ヴァーチェのプレスリリース
近年、さまざまな健康効果が報告され、市場が拡大している食用オイルではありますが、日本のみならず世界でも珍しいマルラオイルは、注目されることが期待されます。
- プロトコル(試験の方法)
コレステロールが高めな男女39名(年齢41±3才)を対象に、マルラオイルを毎日4g(ティースプーン1杯)12週間摂取するグループ(以下、マルラ群)と、ヒマワリオイルを毎日4g12週間摂取するグループ(以下、ヒマワリ群)の2つのグループに分け、試験開始前後に血液サンプルを採取しました。
- 試験結果
マルラ群は、摂取前に比べて、総コレステロール値(図1)が約4.3%改善し、LDLコレステロール値(図2)が約3.8%改善し、ともに有意に低下したことを確認しました。一方、ヒマワリ群では、摂取前後で有意な変化はありませんでした。
図1 総コレステロール値の改善
*p<0.05
図2 LDLコレステロール値の改善
*p<0.05
- マルラオイルとは
アフリカ南部に自生する神の木「マルラ」の種から1個につき0.1mLだけ採れるマルラオイル。種からとりだしたノンローストの仁をコールドプレス製法で、栄養価を損ねることなく抽出しました。
100g中に27.5mgのビタミンEを含むため、食用オイルの中でも抗酸化力が高く、体内の酸化から守る力が高いことで知られています。一般的なオリーブオイルのビタミンEが7.6mg/100gであるので、マルラオイルは約3.8倍のビタミンEが含まれます。
今回、対象食品としたヒマワリオイルはビタミンEが39.0mg/100g含まれ、脂肪酸組成もマルラオイルに近しいことから、コレステロール値低下については、まだ解明できていないマルラオイルの力が寄与していると考えられます。
引き続き、アフリカの神秘のオイル「マルラオイル」の効果については、研究を進めていきたいと考えています。
※参考「ひと目でわかる517食品表 ビタミンE、コレステロール、脂肪酸、P/S」