株式会社BLOOMのプレスリリース
食品ロス削減月間にあたる10月、ちょっとしたことからはじめて「へぇ~(なるほど)」を促すサステナビリティを知る企画、「heeee!(へぇ~)」が表参道GYREで開催される。「食×サステナビリティ」企画として、行き場を失った“ふぞろい”食材を使用したフードメニューを提供。また、「アート×サステナビリティ」企画として、サーキュラー(循環型)な椅子も設置する。https://bloomearth.co.jp/heeee/
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ちょっとした -できる- ことからはじめるサステナビリティ企画、テーマは「食」
「サステナビリティを“知る”」の提供を通して社会へのサスティナビリティ浸透を支援する株式会社BLOOMは、10月4日(火)から23日(日)まで、GYRE.FOOD(東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 4F)にて、ちょっとした -できる- ことからはじめるサステナビリティ企画「 heeee!(へぇ~)」を開催する。生活者にとってサステナブルな行動は難しいと思われがちだが、ちょっとしたきっかけではじめてしまえば、気軽にできることの多さやその行動のポジティブインパクトの大きさを「へぇ~(そうなの?そんなに難しくないかも?)」と気づくのでは?そんな思いから始まった企画だ。10月は、食品ロス削減月間、リデュース・リユース・リサイクル推進月間でもあり、また、16日が世界食糧デーなどであることから、これらのサステナビリティモーメントにちなんで「食」をテーマとした企画を実施する。
本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品の量は、日本で年間522万トンだといわれているが、今回の企画ではこうしたフードロス問題への対策をもっと気軽に、身近に、楽しく体験し、サステナブルな行動の心理的ハードルが下がることを目指している。色や形が不揃いというだけで廃棄される規格外食品を販売するなど継続的にフードロス問題に取り組んできたOisixによる食材協力を中心に、行き場を失った“ふぞろい”食材を、フランスと日本の名店で研鑽を積んだのち自身のレストランをオープンさせた信太竜馬シェフが、見た目も味も、サステナビリティのことを忘れさせられるような美味しい料理へと昇華させる。
”ふぞろい”食材:天候影響などで流通しにくくなった青果を「おたすけOisix」で累積13トン(2022年9月現在)レスキュー。その青果の一部がheeee!でも活用されています
台風に耐えた 傷あり火の国なす:台風でなすの表面にできたこすれ傷。おいしさは変わりませんが、見た目で判断されて規格外に
- 3つのレストランがそれぞれの形で”ふぞろい“食材を活用。レシピも特別公開
今回会場になるのは、表参道4階のGYRE.FOODにある3つのレストラン。フランス語で「飛躍」の意味を指すガストロノミーレストラン『élan(エラン)』、レストラン『bonélan(ボネラン)』、そして、カフェ,デリ&バー『uni(ユニ)』それぞれで店の特色に合った形で、食材を無駄なく使い切る工夫を凝らしたメニューが提供される。 『élan(エラン)』、 『bonélan(ボネラン)』では、“無駄防止”という意味で名付けられた“アンチガスピヤージュ”というコンソメスープに、フードロス食材を利用。同じコンソメでも食材や作り方の違いで異なる味もheeee!な体験の一つだ。また、 『uni(ユニ)』では、今回の企画に合わせ新たにプレートメニューを開発。heeee!プレートと名付けられた新メニューは、牛すじ煮込み、糠漬け、おから、サラダがプレートに盛り付けられ、それぞれに本来であれば“ふぞろい”であることを理由に廃棄される予定だった食材が活用されている。さらに、今回『élan(エラン)』、 『bonélan(ボネラン)』で提供されるアンチガスピヤージュ(“無駄防止”という意味のコンソメスープ)のレシピは本企画webサイト (bloomearth.co.jp/heeee/) で特別に公開され、自宅でおいしくできるサステナブルメニューの提案も行われる。
『エラン』で提供されるアンチガスピヤージュ。 フランス語で”無駄防止“の意味。 (ホロホロ鳥使用)
『ボネラン』で提供される アンチガスピヤージュ。 フランス語で”無駄防止“の意味。
『ユニ』で提供される heeee!プレート。数量限定。(盛り付けイメージ)※実際に提供される野菜は、状況により変更になる可能性があります 協力:Oisix(野菜・フルーツ)、とうふ杉寅(おから)、小池精米店(米糠)、川島食品(牛すじ)
使用されている野菜やフルーツの多くは猛暑や豪雨、台風などの影響で突然発生してしまう規格外品や豊作品、外的要因で余ってしまい、通常の流通では扱いにくくなった食材。先日の台風14号による被害が大きかった産地の野菜も活用される予定。
- 会場では、「食」だけでなく、アート×サステナブル体験も
今回「heeee!」では、食のみならず、アート×サステナビリティのちょっとした体験も提供する。廃棄される食材を使った料理を食べるために座る椅子。 リサイクル・アップサイクル・リユースそれぞれ単体だけではない、包括的でサーキュラーな椅子(家具)との関係をつくるプロジェクト「COMPASS(AtMa inc.)」協力のもと、デザイン性の高いサステナブルチェアが今回の企画に合わせて13脚、カフェ,デリ&バー『uni(ユニ)』に設置される。壊れてしまったものを廃棄せず、また新しい材料を加えず、残っているパーツだけを使い、リデザインし制作されたこれらの椅子に座る体験を提供することで、気軽で心地よいサステナビリティ行動のきっかけ体験を提案する。
- 企画開催に際してのコメント
信太竜馬( 『élan(エラン)』 『bonélan(ボネラン)』 『uni(ユニ)』 オーナーシェフ)
持続可能な社会をつくる上で、環境問題や食品ロスをなくすために何ができるか、という問題提起はなされていますが、普段の生活の中で、無理をしたり何かを犠牲にしながら取り組みを行うのは現実的にハードルが高いと感じています。私自身、食育の一環として月2回のこども料理教室を開催したり、GYREの屋上で養蜂を行うなど、できる範囲の活動を行っており、今回の企画の「自分たちができる、無理のない範囲で取り組む」という姿勢に共感し、参加させていただきました。使用する食材が人参、玉ねぎ、じゃがいも…と、通常使用する食材と変わらなくとも「余ってしまい破棄されてしまっていたのかもしれない…」といったように、まずは私たち料理人が少し意識を変えることで、お客さまにも自然に伝えていくための一歩にしていきたいと思います。
オイシックス・ラ・大地株式会社
持続可能な社会の実現に向けてフードロス削減意識が高まる中、当社では「これからの食卓、これからの畑」の経営理念のもと、ロス削減につながる活動を積極的にすすめています。需要予測・生産・製造管理徹底はもとより、規格外野菜を積極的に「Kit Oisix」に活用、畑のロスを大幅に削減。流通プロセスでの廃棄は、一般的な小売企業では5%程度※1となっているところ、当社では約0.2〜0.3%に抑えています。2022年8月からは、猛暑や豪雨、台風などの影響で突然発生してしまう規格外品や豊作品、外的要因で余ってしまい、通常の流通では扱いにくくなった食品を販売する「おたすけOisix」を開始。サービスの登録者は10日で1万人を達成しました。Oisixが本企画に参画することにより、見た目の色やサイズが理由で流通しない規格外品や、食べられるのに捨てられがちな端材を手軽に召し上がっていただける提案を拡大します。
規格外品の存在とその活用方法を知っていただくことで、毎日の食の楽しみ方を広げられるよう、持続可能な食生活提案を一層推進してまいります。
※1 平成29年(2017年)「スーパーマーケット年次統計調査報告書」(非食品を除くと概ね5%)
AtMa inc
サスティナビリティについて考え、実践できることを探る中で、食事をする時間など生活の中で多くの時間を共有する椅子に着目しました。椅子を PASS(リース)するという形で使っていくことで、PASS(リース)期間中に壊れたものはその都度リペアやリデザインする事で廃棄する事なく循環して使っていく事ができるのではないかという、リサイクル・アップサイクル・リユースそれぞれ単体だけではない、包括的でサーキュラー な椅子(家具) との関係をつくるための仕組みを作りたいと考えています。
自身だけでなく、その次の誰かのことを考える、モノ自体について考える、そして環境のことも考えるようなきっかけになってほしいです。
株式会社BLOOM
サステナビリティやSDGsという言葉を今は多くの日本人が認知しています。気候変動問題、それによって悪化する飢餓や差別の問題、枯渇していく資源をめぐる衝突など、地球が抱える問題についてもメディアで目にしない日はありません。でも私たちはまだ行動できていません。私たちは義務感や恐れる気持ちからではなかなか行動を変えることはできません。いきなり完璧なこともできません。そんな時「ちょっとしたきっかけ」と「スキ(隙と好き)」があれば、 行動を変える第一歩を踏み出すことができるのではないかとBLOOMは考えます。本イベントは、この「ちょっとしたきっかけ」と「スキ」の考えをベースに、企画の主旨に賛同した皆んなで作る普通に楽しいコンテンツで、すでにサステナビリティに関心を持つ人々はもちろんのこと、その言葉に興味がなかったり、また我慢や不便など場合によっては少しネガティブなイメージを持つ人々に、気軽にできる「(実はちょっと)サステナブル」な地球に良いことの第一歩を体験していただきたいと思っています。
- プロフィール
信太竜馬(しだ・りょうま)
1988年、東京生まれ。辻調理師専門学校フランス校を首席で卒業、仏ロアンヌの三つ星レストラン『トロワグロ』で研修。帰国後『ロオジエ』、パリ『オテル・ド・クリヨン』を経て2012年『エスキス』のオープンに参画、2017~2019年スーシェフ。2020年1月、ガストロノミーレストラン『élan(エラン)』、レストラン『bonélan(ボネラン)』、カフェ,デリ&バー『uni(ユニ)』を開業。2021年「ゴ・エ・ミヨ」日本版で「期待の若手シェフ賞」を受賞。
オイシックス・ラ・大地株式会社
「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社の買い物難民向け移動スーパー「とくし丸」や、米国でヴィーガンミールキットを展開する「Purple Carrot」も含め、食のサブスクリプションサービスを広げています。当社は、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)として、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、 家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑 から食卓まで、サプライチェーン全体でフードロスゼロを目 指しています。
AtMa inc.
鈴木 良と小山 あゆみにより2013年に設立されたクリエイティブユニット。ファッションショップやレストラン、ウィンドウディスプレイなどの空間のデザイン、ホテルやアパートメントのディレクションに加え、近年ではプロダクトデザイン、インスタレーションなど活動の幅を広げている。2019年のミラノデザインウィークでも大きな注目を集め、2020年のFRAME AWARDではエマージングデザイナー オブ ザ イヤー部門でPEOPLE’s CHOICEを受賞。
受賞歴 AWARD
Dezeen AWARDS 2022 「Sustainable Interior」longlist nominate / FRAME AWARDS 2020 「Emerging Designer of the year」The Peoples Choice Winner / Dezeen AWARDS 2020 「Emerging Designer of the year」longlist nominate / Dezeen AWARDS 2020 「Small retail shop」longlist nominate
株式会社BLOOM
「スキ(隙・好き)のあるサステナビリティ」をモットーにサステナビリティを“知る”機会を提供することで、持続可能な社会の構築を推進する組織。ブランディング&PRと戦略コンサルティングの手法、そしてグローバルな知見を背景に、企業に向けてはサステナビリティの本質理解(研修)を、生活者に向けてはサステナビリティとの接点(イベントなど)を提供している。
- 「heeee!」開催概要
– 開催期間:2022年10月4日(火)- 10月23日(日)
– 場所:GYRE.FOOD(東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE4F)
・『élan(エラン)』
TEL 03‐6803‐8670 営業時間18:00‐(最終入店20:30)
定休日 日曜日・月曜日(月曜が祝日の場合は月曜・火曜)
・『bonélan(ボネラン)』
TEL 03‐6803‐8677 営業時間11:00‐14:00LO/17:00-21:00LO
定休日 月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日)
・『uni(ユニ)』
TEL 03‐6803‐ 8699 営業時間11:00-19:30LO
定休日 無休
– メニュー協力:『élan(エラン)』『bonélan(ボネラン)』『uni(ユニ)』オーナーシェフ信太竜馬
– 食材協力:Oisix、とうふ杉寅、小池精米店、川島食品
– 展示(設備)協力:AtMa inc.
– 企画:BLOOM