キリンホールディングス株式会社のプレスリリース
キリンビール株式会社(社長 堀口英樹)は、株式会社ブレインパッド(社長 高橋隆史、以下ブレインパッド)と、の活用によりキリンビールのSCM(Supply Chain Management)業務プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる、3カ年にわたる「MJ(未来の需給をつくる)プロジェクト」を10月より始動します。また、本プロジェクトの取り組みの第1弾として、当社は、ブレインパッドと共同開発した「資材需給管理アプリ」の運用を12月より開始します。
<発足の背景・目的>
将来にわたってお客様へ商品を安定的にお届けし続けるためには、市場の変化に迅速に対応するとともに、より強固な供給体制の構築が必要です。そのため、当社は2021年4月に「SCM(Supply Chain Management)部」を新設し、需給業務における、安定供給とコストの最適化の実現を目標として掲げました。今回、データの活用を通じた業務プロセスの変革支援を得意とするブレインパッドと手を組み、需給業務におけるシステムの自動化範囲を従来より拡充することで、これまで従業員が手動で対応していた業務の効率化を図り、より安定的で持続可能な需給業務の実現を目指します。
「MJプロジェクト」は、商品の安定供給のための盤石な運営体制構築と当社従業員の働きがいの向上を目的として、「デジタルの力」と「人間の力」の両面で需給業務の抜本的な変革を実現します。
<今後の方針>
当社とブレインパッドは、2024年までに需給業務におけるDXを推進していきます。また、当社では当プロジェクトにより創出された時間で、さらなる需給課題解決の企画・立案や業務改善、人財育成など、人にしかできない価値創造に取り組みます。これにより、より高い品質管理レベルの需給体制を実現し、お客様に当社の商品を安定的にお届けしていきます。
■「資材需給管理アプリ」について
<「資材需給管理アプリ」概要>
「資材需給管理アプリ」は、商品のリニューアルやパッケージデザイン変更時に、変更前の包装資材を使い切るための適切な調達数量の算出をサポートするアプリです。当社ではこれまで資材管理業務をシステム対応できておらず、ほぼ全ての工程を従業員が手動で対応していたため、本業務に多くの時間を要していました。
この課題を解決するべく、資材を無駄なく使い切るための調達数量の自動計算やシミュレーション結果、将来の在庫量の予測結果を可視化することで、当業務に関わる従業員の最終意思決定をサポートします。また、直感的・視覚的なわかりやすさを重視したデザイン設計により、業務自体の簡易化も実現します。
<「資材需給管理アプリ」導入による効果>
資材管理業務の標準化を実現するとともに、業務の効率化により商品リニューアルに伴う資材管理業務において年間で約75%の業務時間を削減し、年間1,400時間以上の時間創出を見込みます。
キリングループではこれからもICTを活用したグループ全体のDXを加速させ、新たな価値を生み出し続けることで持続的な成長を目指します。
■「資材需給管理アプリ」イメージ
<「資材需給管理アプリ」の仕組み>
<「資材需給管理アプリ」動作画面>