株式会社 明治のプレスリリース
株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、お客さまの「健康な食生活」に貢献し続けるべく、ヨーグルト(乳酸菌)が人の腸内細菌や健康に及ぼす影響について、日々、研究開発を行っています。
この度、10月4日(火)10時から、【meiji New Action 002】明治が切り拓く「ヨーグルト新時代」と題して、 「ヨーグルトEPSによる免疫力向上/栄養素吸収促進」と「ヨーグルト乳酸菌による腸管バリア増強作用」の二つの研究成果を発表するイベントを、 恵比寿のイベント会場(EVENT SPACE EBiS303)とオンラインのハイブリッド形式にて開催しました。
当日の内容を本事後レポートにてお伝えします。
<プログラム>
- 代表取締役社長 松田克也 プレゼンテーション
- トークセッション①「ヨーグルトに含まれる乳酸菌が産生する成分EPSと免疫について」
- トークセッション②「ヨーグルトに含まれる乳酸菌が産生する成分EPSと野菜の栄養素吸収について」
- トークセッション③「腸管バリア機能の重要性とそのメカニズムについて」
- フォトセッション
- 明治商品の展示
- 1. 代表取締役社長 松田克也 プレゼンテーション
代表取締役社長 松田克也が、本日の発表内容である、「明治が切り拓くヨーグルト新時代」について、世情を交えてプレゼンテーションしました。
<プレゼンテーション内容(一部抜粋)>
我々、社会全体が直面している、新型コロナウイルスの脅威、このような人間をとりまく未知なる脅威に対して、皆さんはどう感じていますか?
改めて、『いつでも健康で元気でいること』が大切ではないか?と近年、強く感じております。当社は、ヨーグルトでお客さまの生活充実に貢献し、今ではヨーグルトが健康をサポートする食品として広く根付いてきました。
本日 明治は、“ヨーグルト新時代”を切り拓くことを宣言します。ヨーグルト新時代の幕開けを象徴する2つの研究成果。それが、こちらの「ヨーグルトEPSの新機能」と「乳酸菌による腸管バリア増強作用」です。なお、本発表は、我々明治が取り組んでいる、ヨーグルトの研究成果のごく一部をご紹介したに過ぎません。この後も、明治のヨーグルトに対する研究にご期待ください。
- 2. トークセッション①「ヨーグルトに含まれる乳酸菌が産生する成分EPSと免疫について」
トークセッションの第1部では、「ヨーグルトに含まれる乳酸菌が産生する成分EPSと免疫について」、順天堂大学大学院医学研究科 研究基盤センター細胞機能研究室 准教授の竹田 和由氏と、一般生活者代表として、ゲストに千原ジュニアさん、朝日奈央さんをお招きし、トークセッションを通じて解説しました。
また、本トークセッションは、「即レス記者会見」と題し、一般の視聴者の方にもTwitterを通じて配信。ツイッターで「#(ハッシュタグ)明治が切り開くヨーグルト新時代」を付けて投稿いただいた方の中から、コメントを紹介しました。
トークセッションの中では、人類の健康に貢献する数々の輝かしい実績をあげている研究機関・仏パスツール研究所で免疫学部門長を務め、世界的な権威であられるジェラール・エベール教授からのビデオレターを放映しました。
<トークセッション内容(一部抜粋)>
松田社長:ヨーグルトEPSという言葉ですが、まず「EPS」という成分は、さまざまな食品でも産生されるものなんです。その中で、ヨーグルトの発酵過程で乳酸菌から産生される成分を『ヨーグルトEPS』と名付けました。
竹田先生:EPSとは、Exo(外部の)poly(多数の)saccharide(糖)の略になります。乳酸菌などの微生物が、発酵過程で菌体の外に作り出す「多糖」のことです。乳酸菌の発酵から生まれた成分だからこそ、健康に寄与する効果が期待されています。自然免疫」は町のおまわりさんのようにカラダの中を日々パトロールしてくれていて、「獲得免疫」は、いざという時に出動する特殊部隊みたいなイメージをもってもらえればと思います。
ジュニアさん:乳酸菌のイメージが強かったヨーグルト。そこに新しいEPSという存在がわかったってことですよね。カラダの中におまわりさんと特殊部隊がいると?
朝日さん:カラダの中で、日々、刑事ドラマが繰り広げられてるんですね!!
竹田先生:まさに明治さんが発表した乳酸菌1073R-1株が生み出すEPSは、免疫細胞にとっては「パワーを与える食事」「免疫細胞のパワーフード」というような存在で、摂取することで、免疫が活性化される、つまり元気になるということなんですよね!
朝日さん:これから寒くなってくるので、明治ヨーグルトを毎日摂取しなければなと思いました。
竹田先生:この冬はインフルエンザに注意しなければならないですね。これまでコロナ禍でインフルエンザが流行らなかったぶん、経験値や獲得免疫が下がって抵抗力も落ちています。南半球でインフルエンザが流行っていることもあり、今年の冬はインフルエンザが流行る気配です。また、乳酸菌1073R-1株を含む明治ヨーグルトを食べることで、インフルエンザを予防できることも最近の研究でわかってきました。
ジュニアさん:乳酸菌1073R-1株を含む明治ヨーグルトをたくさん食べたほうがいいんですか?
竹田先生:1日1カップでも十分です。そのうえで、毎日継続して、1週間、2週間と食べることが大事ですね。
朝日さん:明治ヨーグルトが大好きですし、おいしいので、これからも毎日しっかり食べていこうと思います。
- 3. トークセッション②「ヨーグルトに含まれる乳酸菌が産生する成分EPSと野菜の栄養素吸収について」
続いて、京都大学大学院 農学研究科 教授の菅原 達也氏にご登壇いただき、 「ヨーグルトに含まれる乳酸菌が産生する成分EPSと野菜の栄養素吸収」について、引き続き一般生活者代表として、千原ジュニアさん、朝日奈央さんとのトークセッションを通じて解説しました。
<トークセッション内容(一部抜粋)>
菅原先生:野菜には、食物繊維やビタミン、ミネラルだけじゃなくて、カロテノイドが含まれている。たとえば、にんじんにはβカロテンが豊富に含まれていますが、生で食べると、そのβカロテンは体内で10%しか吸収されないんです。
朝日さん:え〜!生だと栄養を取り逃しているんですね!油で炒めるのも美味しいですけど・・・カロリーが気になります。
松田社長:実は明治の研究のなかで、無脂肪ヨーグルトといっしょに野菜を接種すると、こうした栄養素が生野菜よりも1.7倍から6.5倍も吸収できることがわかっています。ヨーグルトEPSと乳たんぱく質が、吸収率のアップに貢献しています。
朝日さん:すごい!これからは「サラダとヨーグルト」を、合言葉にしていきます!
菅原 現時点では、こうした研究結果は、明治のヨーグルトEPSだけです。
ジュニアさん:ヨーグルトは、ドレッシングのような感覚で食べたいですね。全く知らなかった。EPS、すごいですね。これは「カラダの救世主」ですよね。
- 4. トークセッション③「腸管バリア機能の重要性とそのメカニズムについて」
トークセッション後半では、慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授の伊藤 裕氏に登壇いただき、「腸管バリア機能の重要性とそのメカニズム」について、千原ジュニアさん、朝日奈央さんとのトークセッションを通じて解説しました。
<トークセッション内容(一部抜粋)>
伊藤先生:「腸」を守るカラダのメカニズムが「腸管バリア」です。良いものだけを体内に通し、悪いものをバリアするという機能です。
朝日さん:なぜ、悪い物質だけをバリアできるんですか?
伊藤先生:腸の内壁は粘膜に覆われていて、必要なものを取り込み、不要なものは取り込まないという機能を持っていて、そのメカニズムに作用しているんですね。腸管バリアは、身体にとって悪い腸内細菌を認識してキャッチできる。そのシグナルをアラートで出して、腸管の壁にあるタイトジャンクションという粘膜を引き締める。さらに免疫にも司令を出して、悪い細菌などをアタックしてくれる。こうした明治の研究成果は、医学会でも注目を集めています。
朝日さん:腸管バリアって何か、必要なものだけ吸収して、不要なものを取り込まないって「フィルター」みたいな効果ですね。
ジュニアさん:コロナで毎日つけているマスクみたいなものですね。腸管バリアって、「お腹のマスク」かもですね。酸素は通すけど、ウイルスは通さないみたいな!
松田社長:お腹のマスクという表現は、わかりやすい表現ですね。コロナが収束し、街でマスクをする人の姿がなくなっても、明治のヨーグルトで「お腹のマスク」だけは末永く続けてほしいと思っています。
- 6. フォトセッション
イベントの最後には、代表取締役の松田、千原ジュニアさん、朝日奈央さん、トークセッションに登壇いただいた先生の方々を交えて、フォトセッションを実施しました。
- 7. 脂肪対策ヨーグルト試飲会
イベント終了後、ホワイエスペースにて、明治商品の展示を行いました。