世界一のおいしさ「パナマ・ゲイシャ」コーヒー落札に成功。円安最高値

株式会社 サザコーヒーのプレスリリース

サザコーヒーは、世界一 高価なコーヒー、パナマのゲイシャ品種の品評会で1位の「グアルモ農園」コーヒーを落札した。円安の影響で過去最高価格(約 3000杯のコーヒーを約 2980万円)になった。1杯あたりの原材料費は1万円程度になる。12月に「ゲイシャまつり」を行う予定。

世界一のコーヒー落札
2022年10月7日午後インターネットオークション(2022 Best of Panama)で、サザコーヒー(代表 鈴木太郎 52)が、約3000杯分のコーヒー生豆(100ポンド:約45キロ)を2980万円(200,049ドル)で落札した。円高の影響で史上最高値のコーヒーになった。到着は11月下旬から12月上旬予定で販売は12月予定。
 

 

このコーヒーは、2022年8月1日から7日まで行われたパナマコーヒー品評会(2022 Best of Panama)で最高位の ゲイシャ品種 ナチュラル製法( GN1 : Geisha Natural 1位  96.5/100点 )で「 グアルモコーヒー農園のジャガーナチュラルリミテッド 」だった。味の特徴は、上品で濃い甘い花の香り、完熟桃やスモモの強い甘味。

取引のインターネットオークションは、日本時間の朝8時から9時間近い攻防で終了した。サザコーヒーは、この品評会にパナマまで出向いて5人で参加し、鈴木太郎も自己最高点をつけたコーヒーが手に入れることができることになったので、お祭りを開いて、世界一のコーヒーをみんなに飲んでもらいたい。と語る。 鈴木太郎 代表
 

9時間のインターネットオークションで今年最高のゲイシャコーヒーを落札した瞬間のサザコーヒーの鈴木太郎 代表9時間のインターネットオークションで今年最高のゲイシャコーヒーを落札した瞬間のサザコーヒーの鈴木太郎 代表

 

 

しあわせの共有
サザコーヒーの鈴木太郎はいつも「たくさんの人と、おいしいコーヒーで『しあわせの共有』がしたい」と語る。そして、オークション終了後に落札した サザの 鈴木太郎へSNSなどを通じ同業者から問い合わせが来ている。

コーヒーの生豆

その理由は、本当に高価なコーヒーなので、みんな少量だけ必要ということ。サザコーヒーが落札したパナマゲイシャは、いつも1ポンド(約450g)づつパナマコーヒー協会により密閉個包装に依頼しており、1つあたり落札価格の2000ドルと輸入手数料等(購入時期により手数料も変動する)で、いつでも、誰でも、どこでも世界一のコーヒーが楽しめるので、コーヒー同業者に人気がある。

 

 

 

 

コーヒーの生豆1ポンド。2018年のBoP (Best of Panama )  Geisha Washed 優勝豆  94.66 は国際審査員がつけた点数の平均点 コーヒーの生豆1ポンド。2018年のBoP (Best of Panama ) Geisha Washed 優勝豆 94.66 は国際審査員がつけた点数の平均点

サザコーヒーの「しあわせの共有」商習慣文化

サザコーヒーはオークションでどうしても欲しいコーヒーが買えなかった時、オークションの後にSNSで「どうしても欲しいです」とダメ元でお願いをすると願いが叶うことが体験的に分かったので、許される限り積極的に願いを伝えるようにしている。またお願いされたら願いを叶えるようにしている。

サザコーヒーにオークション直後に少量分けて欲しいお願いをした場合は、買上確定するとパナマ スペシャルティコーヒー協会のHPに名前が載るのでトレサビリティが確約され数のコントロールがされるようにお願いしている。

https://auction.bestofpanama.org/en/lots/auction/auction-2022

 

 

10月7日朝8時に始まったインターネットオークションが終了した直後の画面(午後5時ごろ)。GN1(ゲイシャ、ナチュラル、1位の意)と緑色の won(落札)の文字。この瞬間に約20万ドルの支払いが確定する。また1ポンドでも正規に入手すれば買付者名に記載される10月7日朝8時に始まったインターネットオークションが終了した直後の画面(午後5時ごろ)。GN1(ゲイシャ、ナチュラル、1位の意)と緑色の won(落札)の文字。この瞬間に約20万ドルの支払いが確定する。また1ポンドでも正規に入手すれば買付者名に記載される

ゲイシャまつり
また、今回の落札で12月に予定されている サザコーヒーKITTE丸の内店のイベント「世界一のパナマゲイシャまつり」で、この1杯の原材料費が1万円以上のパナマゲイシャコーヒー( 2022 BoP GN1)が飲める予定。
2021年の ゲイシャまつりイベントでは「世界一おいしいコーヒーゼリー」が紹介された。

東京駅丸の内南口から徒歩2分、東京中央郵便局1FにサザコーヒーKITTE丸の内店がありイベント「ゲイシャまつり」が開かれる。東京駅丸の内南口から徒歩2分、東京中央郵便局1FにサザコーヒーKITTE丸の内店がありイベント「ゲイシャまつり」が開かれる。

世界最高価格の今年のパナマゲイシャ

私(鈴木太郎)は、今年8月1日からコーヒー品評会(Best of Panama)で審査を1週間した。今年の優勝したパナマゲイシャのコーヒー(2022BoP GN1)は、公開されている品評会とオークションを組み合わせたコーヒーの中で飲んだサンプルの中で、いちばん価格が高く価値が高い。とびきり濃い甘い花の香り、完熟桃やスモモの強い甘味が忘れられないぐらいおいしかった。と語る。 鈴木太郎 代表

品評会の審査をする鈴木太郎。味覚の数値化に集中するためヘッドフォンをすることが多い。2018年ごろ品評会の審査をする鈴木太郎。味覚の数値化に集中するためヘッドフォンをすることが多い。2018年ごろ

価値と価格ドル」で下がって「」で上がる

価格は価値のバロメーターで、今年の世界一は、昨年よりドルでは価格が下がり、円ではわずかに上昇した。

今年2022年のいちばん価値が高かったGN1のコーヒー価格は、1ポンドあたり2000ドル(約29万800円:2022年10月8日)が最高値になった。昨年2021年の最高値は1ポンドあたり2568ドル(約29万338円)だった。は去年より500ドル以上か価格が下がったが、円安で実際は400円程度価格の記録更新をした。

近年の高級コーヒーの相場は上がり続け、コロナの経済に及ぼす影響で、かげりが見えるも円安の影響で過去最高価格になってしまったパナマゲイシャコーヒーの「一番コーヒー」。近年の高級コーヒーの相場は上がり続け、コロナの経済に及ぼす影響で、かげりが見えるも円安の影響で過去最高価格になってしまったパナマゲイシャコーヒーの「一番コーヒー」。

最高級コーヒーを落札した 訳
サザコーヒーの鈴木太郎は、いちばんおいしいコーヒーは「パナマ・ゲイシャ」と語る。サザコーヒーでは1杯3000円もする高級コーヒーのパナマのゲイシャの最大の価値は「コーヒーの香り」で、甘い花の香りや完熟みかんのような特別なコーヒーの味がする。品評会では「甘い香り」の強さの評価点が重要で、サザコーヒーの鈴木太郎はそんなパナマ・ゲイシャに恋をしてその年1番価値のあるゲイシャコーヒーを2009年から買い続けている。

2018年にパナマゲイシャのコーヒーでテレビに出演させてもらった時 パナマゲイシャコーヒーについてなんで高値で購入するのか?の問いに答える鈴木太郎2018年にパナマゲイシャのコーヒーでテレビに出演させてもらった時 パナマゲイシャコーヒーについてなんで高値で購入するのか?の問いに答える鈴木太郎

オークションのはかなさ
サザコーヒーではコーヒーが飲める店舗が現在16店舗あり、自分がおいしいと思うコーヒーだけ取り扱うという中小ファミリー企業の特権で2000年から買い付けを担当してきた。オークションのコーヒーは農家や仲買人や輸出業者を自分の足で探す努力は要らない代わりにとてつもなく高い値段が着くことがある。

そのため、ちょっと割高とか何か恋愛みたいな原因で、気に入ったコーヒーの入札をためらいオークションで誰かの手に渡ってしまった後は、それまでの口約束のコーヒーの共有など何の効果もなく、他人に自分の恋したコーヒーの所有権が移ってしまう。本当に欲しかったコーヒーが1粒も手に入らなかった事がある。サザコーヒーの落札の目的は独占ではなく、むしろ、おいしいものの共有と考えている。
 

昔のスタイルのコーヒーのオークション。いろいろな競りのスタイルがある。フィジカルな競争は白熱した空気があるが、しかも全て短時間短期決戦で終わる。2017年コロンビア昔のスタイルのコーヒーのオークション。いろいろな競りのスタイルがある。フィジカルな競争は白熱した空気があるが、しかも全て短時間短期決戦で終わる。2017年コロンビア

 

コーヒーのおいしさのステージ

コーヒーのおいしさにはステージがあり、同じ名前のコーヒーでも全く同じ味のコーヒーはない。さらに同じ名前のコーヒーの中でも一握りのコーヒーは奇跡的なおいしさだったりする。品評会にゆけば、そんな奇跡に出会える。特にパナマのゲイシャは今まで何度も私の「人生ベストコーヒー」の遍歴を塗り替えてきた。

品評会の審査では味を数値化するという仕事をして、100農家の100サンプルのコーヒーがあれば、1位から100位まで順番をつけなくてはならない。もちろん重要なのは「いちばん好きなコーヒーはどれか?」であるが、それも数値化しなくてはならないので、同じコーヒーで「良い基準の共有」で味の数値化の共有をしている。

 

コーヒーの審査員の事前打ち合わせの様子。明らかにおいしいコーヒーとおいしくないコーヒーを飲み比べたり、基準のコーヒーの点数を決めたり審査が始まる前に必ず審査員は打ち合わせをする。コーヒーの審査員の事前打ち合わせの様子。明らかにおいしいコーヒーとおいしくないコーヒーを飲み比べたり、基準のコーヒーの点数を決めたり審査が始まる前に必ず審査員は打ち合わせをする。

ゲイシャコーヒーで、ゲイシャの味や香りがしない問題で実際どうなのかのイメージ

コーヒーの審査員は、おおよそこのような思考回路でコーヒーの味を数値化して点数をつけるであろう図2を用意した。コーヒーの審査員はおいしさの数値化をする訓練をして100人中90人ぐらいが「おいしい」と思うものを高い数値にしている。

これは「ゲイシャコーヒーうまくない」とおっしゃる方々に、サザコーヒーのコーヒーでこれは「とてもおいしいコーヒー」と思うコーヒー(90点以上のコーヒー)を試しに飲んでもらい、おいしさの共感をしてもらえた時に、過去に飲んだコーヒーの味の数値化してもらうと過去のコーヒーの点数はめちゃめちゃ低く「違うステージのコーヒーだった」となることがある。

 

 

高級コーヒーの価値は「コーヒーの『甘さと香り』の『質と量』」である。パナマの芸者に限らず、価値は価格に比例する。高級コーヒーの価値は「コーヒーの『甘さと香り』の『質と量』」である。パナマの芸者に限らず、価値は価格に比例する。

サザコーヒーが世界一のゲイシャを買う ワケ
鈴木太郎も実はパナマの隣のコロンビアで21haの農地でパナマゲイシャを植えている。オークションで高値でコーヒーを買えば高値で取引されるぐらい有能なコーヒー農家と知り合えてうまくゆけば、コーヒー栽培のお師匠さんになってもらえる。そもそもコーヒーの「味や香り」が大好きで自分でコロンビアの農園で農地を購入し、品評会で「おいしい」と思ったコーヒーを自分の畑で再現し、さらに自分たちの技術で未来を掴もうと思っている。

サザコーヒーは、「エスメラルダ農園のゲイシャ」を2009年のオークションではじめて117ドルで落札した。ゲイシャといえば「エスメラルダ農園」は重要で、2004年にゲイシャ品種のおいしさを発表し品評会で優勝してから2017年までゲイシャコーヒーの品質も価格を支配していた。ゲイシャが発見された2004年にパナマにはコーヒーの種子だけを果実から取り出す「水洗式精製」しかなかったが。しかし2013年にエスメラルダ農園は品質管理の難しい果実をそのまま干す「ナチュラル精製」をはじめ2017年まで価格と品質を支配した。2018年から2022年の今日までワインなどの果実酒のように果実を無酸素状態で窒息させて酵母菌などを添加して味付けする「発酵を伴う精製」が主流になっている。

2022年のパナマゲイシャ
パナマゲイシャコーヒーは、2020年2021年の2年間はコロナ・ロックダウンで テレワーク品評会になったが3年ぶりのパナマ現地主催のコーヒー品評会になったため、コロナ前とは違う ひとりひとり隔離された審査になった。

サザコーヒーの鈴木太郎と石原俊太郎の2人が国際審査員として呼ばれた。審査員は17人おり日本以外では、アメリカ、オーストラリア、台湾、中国、韓国、アラブ首長国など国際色豊かな品評会だった。

2022年のトレンドは 超減産
ラニーニャ(気候変動のアメリカ大陸の長雨)でパナマをはじめコロンビアや中米のコーヒーの減産で特にパナマやコロンビアは生産量が前年の30%(70%ダウン)という悲惨な状況で、来年2023年の収穫も開花が悪く期待できない。さらにパナマゲイシャのゲイシャ品種はコーヒーの中でも樹木1本あたりの収穫量が少ないので、地球上にゲイシャコーヒーが存在する量が激減していて、
 

コーヒーの品評会の会場風景。審査は、コーヒーカップの中に直接 コーヒー粉を入れ、熱湯も直接注ぎ、スプーンでかき混ぜ、スプーンでうわずみを飲み比べる。コーヒーの品評会の会場風景。審査は、コーヒーカップの中に直接 コーヒー粉を入れ、熱湯も直接注ぎ、スプーンでかき混ぜ、スプーンでうわずみを飲み比べる。

2022 パナマゲイシャまつり
2022年でいちばん価値の高いコーヒー『パナマゲイシャ』入荷直後に東京丸の内にある サザコーヒーKITTE丸の内店でイベントを行う予定。

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