プラネットのプレスリリース
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第190号として、おやつ・お菓子に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
- アイスとチョコがお菓子の双璧に君臨
生きていく上で食事は欠かせませんが、ただ栄養を得るだけではなく、日々の生活に潤いを与えてくれるのがおやつやお菓子です。今回はおやつやお菓子に対して人々がどのような思いを抱いているかを調べました。
まず、「あなたが好きなお菓子を教えてください」と質問したところ(図表1)、トップは「アイスクリーム」の73.4%でした。それとほぼ差がなく2位になったのが「チョコレート」(71.6%)です。
「好き」と回答した人の割合は多くの項目で男性よりも女性のほうが高くなっていますが、「生菓子・半生菓子」(男性:47.0%、女性:61.2%)、「ビスケット・クッキー」(男性:40.9%、女性:56.9%)、「焼菓子(フィナンシェなど)・油菓子(かりんとうなど)」(男性:33.2%、女性:55.6%)などは10ポイント以上の差があります。
また、「そもそもお菓子やデザートが好きではない」という人は5.2%と、かなり低い水準でした。
- この夏に一番売れたアイスは?
今回の調査は8月末から9月頭に行いました。夏真っ盛りに一番売れたアイスは何でしょうか。ドラッグストアと食品スーパーマーケットでの販売個数ランキング(図表2)を見ると、どちらでも1位に輝いたのが「森永製菓 チョコモナカジャンボ 150ml」です。どちらのランキングでも登場商品の顔ぶれは似通っていますが、ドラッグストアではランキング圏外ながら、食品スーパーマーケットでは「あずきバー」が4位、「白くまデザート 練乳」が10位に食い込んでいます。逆にドラッグストア10位の「ガリガリ君 ソーダ」は食品スーパーマーケットでは圏外。お店の形態によって手に取るアイスにも違いが出るようです。
- 駄菓子屋でお菓子を買う人の割合は?
次に、自分で食べるためのお菓子をどこで買うかを聞きました(図表3)。
最も割合が高かったのが「スーパー」の85.9%で、2位以下とは大きな開きがあります。2位は「コンビニ」の47.0%、3位は「ドラッグストア」の40.0%です。
上位3項目について性年代別に見ると(図表4)、「スーパー」は若いほど選んだ割合が低く、逆にコンビニは若いほど選んだ割合が高くなっています。
ただ、ポイント差が最も大きかったのが「コンビニ」です。男女ともに20代は6割近いですが、「男性・70代以上」は男性のなかで唯一4割を下回っています。「女性・70代以上」はさらに割合が低く、29.1%と3割を切りました。
子どもの頃に100円玉を握りしめて駄菓子屋にお菓子を買いにいったという人は少なくないでしょうが、今回の調査では4.9%に留まりました。
- コロナ禍で間食の量に変化は?
コロナ禍以降、間食の量に変化があったかを聞いてみると(図表5)、74.6%の人が「変わらない」と回答しました。ただ、「減った」(6.5%)と比べると、「増えた」という人は18.9%と、高い割合になっています。また、テレワークをしている人の場合、「増えた」と答えたのは34.1%で、全体よりもかなり高くなっています。(テレワークをしていない人で「増えた」は16.5%。図表不掲載。)
間食が増えた人に対して、その理由を聞いたところ(図表6)、最も多かったのが「家にいる時間が増えたから」(74.6%)でした。「ストレス発散のため」と回答した人も42.8%と、半数近くになります。また、「ストレス発散のため」と回答した男女は10ポイント以上の差がついています。
- 人から何か言われる前にお菓子を自主規制
逆に、コロナ禍以降、間食の量が減った人にその理由を聞いたところ(図表7)、最も多かったのは「健康のため自主的に」(44.6%)という答えでした。「健康診断の結果が悪かったから」(10.4%)という人と比べると、ずいぶん高い割合です。
コロナ禍だからこそ健康状態に気をつけているのか、世の中の流れとして健康意識が強くなっているからなのか、根本の理由まではわかりませんが、他人から指摘される前に、自分の行動を変えようという人は少なくないようです。
のちほど、自由回答で教えてもらったお菓子に関するエピソードや考えを紹介しますが、健康に関するものだと「体重が気になる」「食べすぎて太った」という声のほかに、「歯が悪くなって以前のように固いお菓子を食べられなくなった」「虫歯になって甘いお菓子を控えるようになった」など、歯に関する話も多く寄せられました。
お菓子をいつまでも楽しむためには歯の健康も忘れてはいられません。
- 世代でバラバラ お菓子に求めるもの
どんなお菓子が食べたいかは、味や好み以外にもいろいろな決め手があるはずです。そこで、お菓子を選ぶときに重視することを聞いたところ(図表8)、最も割合が高かったのが「コストパフォーマンス」(41.4%)でした。「コストパフォーマンス」は20〜60代と、幅広い年代でトップになっています。
この質問では、年代によるグラデーションがきれいに出た項目が多いです。
たとえば、「70代以上」が最重要視したのは「日持ちするかどうか」です。「70代以上」では42.8%の人が挙げている一方で、「20代」は12.5%だけでした。また、「日本製」を挙げた「70代以上」の人は39.1%ですが、「20代」では13.7%で、こちらも大きな開きがあります。
ほかにも「個包装になっている」「カロリー」「添加物の有無や量」の項目は、若いほど重視する割合が低く、年齢が上がるほど高くなっています。
逆に、若いほど重視する割合が高いのが「手が汚れない」「期間限定」「新製品」「話題性」です。健康と関連がある項目は年配のほうが重視する傾向にありますが、「トクホ・機能性」については、若いほど割合が高いという意外な結果です。若い人にとって「トクホ・機能性」は、話題性や目新しさとも関連しているのかもしれません。
「20代」において「コストパフォーマンス」の次に高かったのが「手が汚れない」です。20代はお菓子を食べるときに「スマホを見ながら」という人が多く(男性:38.8%、女性:32.7%、図表不掲載)、そのこともこの結果と関係がありそうです。
- お菓子やおやつの時間が生み出す人とのつながり
お菓子やおやつについて考えていること、感じていることや、お菓子にまつわる思い出を自由回答で教えてもらいました。どんな状況でお菓子を楽しむかは人それぞれのようで、「ひとりでこっそり」という人もいれば、誰かと一緒にお菓子を食べるのが好きという人もいます。「あの頃、あの人と一緒にお菓子を食べたことが大切な思い出」という素敵なエピソードも。
【お菓子はコミュニケーションを生む】 【オフィスにもお菓子!】 【ひとりで楽しむお菓子もいいものだ】 【あなどれないコンビニスイーツ】 【歯を大事に!】 |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「おやつ・お菓子」に関する意識調査を実施。
期間:2022年8月30日~9月2日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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