(株)コークッキング/TABETEのプレスリリース
株式会社コークッキング、東松山市、東武鉄道株式会社、JA埼玉中央、大東文化大学、株式会社大塚応援カンパニーの6者では、食品ロス削減を目指し、余ってしまった農産物を東武東上線森林公園駅から列車で輸送し池袋駅で販売する「TABETEレスキュー直売所」を運営して参りました。この度、第6回ジャパンSDGsアワード(主催:SDGs推進本部、本部長:内閣総理大臣)において、「TABETEレスキュー直売所」事業が、特に顕著な功績があったと認められる企業・団体等に贈られる「SDGs推進副本部長(内閣官房長官)表彰」を受けたことをお知らせします。
3月17日、総理大臣官邸において行われた表彰式の様子。左から、松野内閣官房長官、森田市長、岸田内閣総理大臣、林外務大臣
・出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202303/17sdgs_award.html)
「ジャパンSDGsアワード」とは、2030年までに持続可能な世界を目指す国際目標「SDGs」達成に向け、オールジャパンで取り組みを推進するために創設された表彰制度です。SDGs達成に資する取り組みを行っている、日本に拠点のある企業・団体が対象となります。
<参考>外務省HP ジャパンSDGsアワード
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/award/index.html
この度、産官学連携で食品ロス削減を目指す「TABETEレスキュー直売所」が第6回ジャパンSDGsアワードにおいて、「SDGs推進副本部長(内閣官房長官)表彰」を受けることとなり、表彰式が2023年3月17日(金)に総理大臣官邸にて開催されました。
- <TABETEレスキュー直売所について>
本取り組みは、東松山市周辺の5か所の農産物直売所で売れ残った農産物を株式会社コークッキングが買い取り、当日中に東武東上線 森林公園駅から列車で池袋駅まで輸送し「池袋駅 東武東上線南改札 券売機前」で大東文化大学の学生が運営に携わり、都心のお客様に再販売するものです。2021年3月と2021年6月の合計2回の実証実験を経て、2021年8月2日から本格運用を開始しました。
2021年3月から現在まで、累計約40トンの農産物が購入者の手に渡り、食品ロス削減を実現することができました。
各関係機関の役割は下記スキーム図のとおり。
- ■各社・各組織代表者よりコメント
株式会社コークッキング代表取締役CEO 川越一磨
まず率直に、「レスキュー直売所」の取り組みを高く評価していただき、このような素晴らしい賞をいただけたこと、大変光栄に思っております。
また、本事業においてパートナーシップを組み、実証実験から本格稼働した今に至るまで、ご協力いただいた東松山市様、東武鉄道様、大東文化大学様、JA埼玉中央様、大塚応援カンパニー様にも、この場を借りて深く御礼を申し上げます。レスキュー直売所の取り組みは、まさに産官学連携によるオープンイノベーション、かつSDGs達成に向けた先進的な成功事例といえます。
弊社としましては、これからもレスキュー直売所のみならず、TABETEなどを通じた食品ロス削減を通じて売り方と買い方の変革を実現すべく、引き続き邁進して参ります。
東松山市長 森田光一
この度、TABETEレスキュー直売所の取組が多くの方から高い評価をいただき、「SDGs推進副本部長(内閣官房長官)表彰」を受賞することができました。この取組に携わる全ての方が問題意識を持って課題解決に取り組まれた結果であると思います。TABETEレスキュー直売所は非常にシンプルな取り組みですが、関係者の皆様の協力なしには成立しません。今後も引き続き6者連携のもとこの取組を継続し、食品ロスの削減へ貢献していきたいと思います。
東武鉄道株式会社 鉄道事業本部 営業統括部長兼営業部長 池田直人
当社では社会課題である食品ロス削減という目的に賛同し、環境にやさしい鉄道輸送と販売スペースの提供という形で課題解決の一助になればという想いで取り組んでまいりました。
この取り組みが、「SDGs推進副本部長(内閣官房長官)表彰」受賞という形でご評価いただけ、大変うれしく思っております。今後も多くの方々がSDGsに関心を持つきっかけとなるよう努めるとともに社会課題の解決を通じて、人にやさしく、人と地域が共に輝きつづける社会の実現を目指してまいります。
埼玉中央農業協同組合 代表理事組合長 千野 寿政
このたび、「TABETEレスキュー直売所」の取り組みが評価され、「SDGs推進副本部長(内閣官房長官)表彰」を受賞したこと、大変光栄に思っております。
この取り組みにより、JAグループさいたまが目指す自己改革の基本目標である「農業者の所得増大」、「農業生産の拡大」、「地域の活性化」にも繋がると確信しております。
また、世界中で注目されているSDGsを達成するための取り組みとしても大変素晴らしいプロジェクトであり、引き続き6者連携のもと貢献していきたいと思います。
大東文化大学 学長 内藤二郎
このたび、本学も参画している「TABETEレスキュー直売所」の事業が、このような名誉ある賞をいただけたことは大変光栄であり、大きな喜びを感じております。
売り場の運営を行うだけでなく、数値の管理や事業全体にわたる方針の策定まで、学生たちが自ら考え、責任を持って取り組むことで、大学の授業だけでは得られない貴重な経験にもなっています。本学ではフードドライブをはじめ他にもSDGsの目標達成に向けて行っている取組みがあります。
学生や教職員が、今回の受賞に刺激を受けSDGsに対する意識・関心をより高め、色々な活動に積極的に取り組んでほしいと思います。このたびは、誠にありがとうございました。
株式会社大塚応援カンパニー顧問 伊藤一輝
この度は名誉ある賞を賜り誠に光栄に思います。
大塚応援カンパニーとしてはこのフードロス問題に関してOOC子ども食堂という位置から協力させていただきました。
JA埼玉中央様の直売所で売れ残ってしまった農産物等→東武鉄道様が輸送し→大東文化大学の学生たちの手により池袋駅で販売され→更に売れ残ってしまった野菜をひとり親家庭の子どもたちへ無償提供する。
我々の活動はSDGs17の目標、1.2.3.14.15を同時にいくつも達成できる取り組みとなり、これをマネタイズすればさらに8.9.11の目標にも触れることができます。
感謝の気持ちを忘れずに、自分たちの活動のすばらしさに胸を張り、今後も邁進していきたいと思います。
- 《各社役割》
■株式会社コークッキング/TABETEレスキュー直売所運営
弊社では、フードロス削減アプリ「TABETE」を通じて、中食(持ち帰り)のお店や飲食店で発生する食品ロスの削減に取り組んでいます。この度、東松山市において“直売所で発生するロス”があると伺い、なんとかして農作物を美味しいうちに食べてもらえないだろうか、と協議・検討を重ねて「TABETE レスキュー直売所」の取り組みを実現することが出来ました。野菜を買い取って別の場所で再販するというシンプルな仕組みですが、日々の食品ロスを着実に減らすことのできる取り組みであると確信しています。池袋駅を利用する皆様に美味しい野菜を手にとって廃棄の危機から「レスキュー」していただければ幸いです。
▷公式ホームページ:https://tabete.me/
▷連絡先 篠田 contact@cocooking.co.jp(TEL:050-3503-4566)
■東松山市/連携調整
東松山市は、東武東上線で池袋駅まで最短44分という立地にありながら、緑豊かな自然が多く残り農業も大変盛んな市です。「TABETEレスキュー直売所」の取り組みにより市内農家の皆さんが丹精込めて作った農産物が、無駄にならずに皆さんの食卓に運ばれることを⼤変嬉しく思います。池袋駅をご利⽤の皆さんに、比企丘陵の美しい自然に囲まれて育った農産物をご賞味いただき、レジャーにも通勤にも“ちょうどいい”東松山を知っていただく機会になれば幸いです。是非お越しください。
▷公式ホームページ:http://www.city.higashimatsuyama.lg.jp
▷連絡先:農政課 熊澤 0493-21-1400(直通)
■東武鉄道株式会社/鉄道輸送・販売スペース貸し出し
東武鉄道では、「TABETEレスキュー直売所」の本格運用に伴い、旅客輸送に留まらない鉄道輸送サービスの活用方法として、社会貢献や地域活性化に取り組む特定の企業・団体等を対象に有料手回り品料金制度を新設しました。
当社が提供するサービスを活用することによって、食品ロスという社会課題の解決の⼀助となり、SDGsに貢献することを目指しています。
▷公式ホームページ:https://www.tobu.co.jp
▷連絡先:東武鉄道お客さまセンター(03-5962-0102)
■JA埼玉中央/農産物の提供等
JA埼玉中央は、名前のとおり埼玉県の中央に位置し、1市7町1村から成り立っています。中央部に東武東上線が、山添地域を沿うようにJR八高線がそれぞれ縦貫し、沿線の東松山市、小川町が商工業の中心となり市街地を形成しています。
近年では都心への通勤圏に位置していることから住宅化が進んできましたが、現在も田園風景、山村風景を色濃く残した緑の多い地域でもあります。管内は、平坦地域(川島町・吉見町)、丘陵地域(東松山市・滑川町・嵐山町・鳩山町)、山添地域(小川町・ときがわ町・東秩父村)の3つの地域に大別されます。平坦地域では、「米」「麦」「イチゴ」「イチジク」の生産が盛んで、県内でも有数の米どころとなっています。丘陵地域では、住宅化が進むなか「米」「麦」「花き」「のらぼう菜」などの農産物が生産されています。山添地域は、「和紙」「木工」といった地場産業が中心で、特産物として「クジャクソウ」「花桃」などが生産されています。世界中で注目されているSDGsを達成するための取組みとしても素晴らしいプロジェクトであり、携われることを嬉しく思います。
▷公式ホームページ:https://www.ja-sc.or.jp/guide
▷連絡先 生産販売課:市川 (0493-25-2551)
■大東文化大学/大学生の募集及び調整
農産物の食品ロス削減の取り組み、SDGsの実践という共通目的のもとに、学部学科の垣根を越えて集まった学生たちが、レスキュー直売所の企画、運営オペレーション改善提案に留まらず、売上、利益などのKPIに対する数値進捗管理や、店長会にて数値改善に向けた全体方針の策定などを担っています。こうした一連の取り組みを任せていただくことで、各自がキャリアデザインを考える貴重な機会にもなっております。一人ひとりが農家の皆さんに思いを馳せて取り組んでくれることを望んでいます。
▷公式ホームページ:https://www.daito.ac.jp
▷連絡先:地域連携センター 大畑(03-5399-7399)
■株式会社大塚応援カンパニー/余ってしまった農産物の寄付
TABETEレスキュー直売所では、その日の状況によりどうしても農産物が余ってしまうこともあり、農産物を余さず活用できる方法を模索していました。この課題を解決するため、2022年6月から「OOC子ども食堂」を運営する株式会社大塚応援カンパニー様へ農産物の寄附を実施しております。寄付された農産物は、「OOC子ども食堂」で提供されているお弁当や料理にご活用いただいております。
▷公式ホームページ:https://otsuka-ouen.com/
▷連絡先:株式会社大塚応援カンパニー 伊藤(03-6356-5635)