ホシザキ、普及価格の自然冷媒冷蔵庫・冷凍庫68機種を発売

ホシザキ株式会社のプレスリリース

ホシザキ株式会社(本社:愛知県豊明市、代表取締役社長:小林靖浩)は、自然冷媒(※1)を採用した普及価格帯の業務用冷蔵庫44機種および冷凍庫24機種の計68機種を、2023年5月下旬よりホシザキの販売会社を通じて販売を開始します。

SDGs浸透などを背景に、環境配慮型製品へより高い関心

代替フロンは、オゾン層は破壊しないものの、二酸化炭素(CO2)と比較して地球温暖化係数(GWP)が数十倍から一万倍超(※2)と非常に高い温室効果ガスです。このため、国際的に代替フロンからノンフロンへの転換要請が高まっています(※3)。さらに、日本国内においては国連持続可能な開発目標(SDGs)の浸透や環境問題への意識の高まりが加速しています。

ホシザキでは、2022年、国内にて、ノンフロンの中でも自然界にもともと存在する物質を冷媒とした自然冷媒の業務用冷蔵庫および冷凍庫の受注を開始しました。今回の新製品を本年2月に開催された厨房設備機器展にて参考展示したところ、昨年以上に多くの関心が寄せられ、その後も大手チェーン店などからの問い合わせを受けています。

ライフサイクルでの温室効果ガス排出量削減により環境負荷低減

ホシザキは、本年2月、2024年末までに全て(※4)の国内向け業務用冷凍冷蔵庫を自然冷媒へ変更することを発表しました。この度、高さ1910ミリの縦型冷蔵庫および冷凍庫68機種を発売することによりラインナップを拡充します。

昨今の材料費含む物価上昇(※5)の中、付加価値が高い製品を導入しやすい価格とするための研究開発を進め、従来の代替フロンモデルと比較し標準価格を105%に抑えました。幅広いラインナップと普及価格により、お客様は環境配慮型製品をより採用しやすくなります。

 自然冷媒は代替フロンと比較し、地球温暖化係数が非常に低い(※6)冷媒です。製品のライフサイクルでの温室効果ガス排出量削減となり、環境負荷低減に貢献します。自然冷媒製品はフロン排出抑制法対象外となるため、フロンの簡易点検や漏えい時の報告などが不要となり、導入先の負担軽減も期待できます。

業務用自然冷媒冷蔵庫 HR-120NAT業務用自然冷媒冷蔵庫 HR-120NAT

 ホシザキは、社会に貢献できる「進化する企業」であることを目指し、これからも製品を通じた環境負荷低減を進めていきます。

業務用自然冷媒冷凍庫 HF-75NAT業務用自然冷媒冷凍庫 HF-75NAT

■発売製品ラインナップ:(いずれも高さ1910mm)

製品カテゴリ     機種数                                         奥行              電源              その他

冷蔵庫              44機種         625mm~1800mm     厚型/薄型       単相/三相       ワイドスルー(※7)仕様

冷凍庫              24機種         625mm~1200mm       厚型/薄型       単相/三相       ワイドスルー仕様

■価格:(代表機種のみ。いずれも高さ1910mm、奥行650mm)

製品カテゴリ                        標準価格(税別)(型名)

冷蔵庫             625㎜              99万6000円(HR-63NAT)~

                      750㎜              106万5000円(HR-75NAT)~

                      900㎜              119万4000円(HR-90NAT)~

                      1200㎜            120万0000円(HR-120NAT)~

                      1500㎜            148万1000円(HR-150NAT)~

                      1800㎜            153万9000円(HR-180NAT)~

冷凍庫             625㎜              115万2000円(HF-63NAT)~

                      750㎜              126万7000円(HF-75NAT)~

                      900㎜              142万3000円(HF-90NAT)~

                      1200㎜            155万8000円(HF-120NAT)~

※1     自然冷媒とは、自然界にもともと存在する物質を使って冷凍用や空調用の冷媒に使用できる物質です。オゾン層破壊係数(ODP、Ozone Depletion Potential)がゼロ、かつ、地球温暖化係数 (GWP、Global Warming Potential) が非常に低い、地球に優しい冷媒のことです。GWPは、二酸化炭素(CO2)を1とした場合に、その温室効果ガスの温暖化の大きさを表した数値です。

※2 環境省 フロン排出抑制法ポータルサイトによる。

※3     1989年1月に発効された「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」は、何度かの改定を経ています。2016年10月、ルワンダのキガリで開催された締約国会議において議定書が改正され、その温室効果が高いことから、代替フロンにも生産および消費量の段階的削減義務が課されました(キガリ改正)。キガリ改正は、現在、148カ国およびEUが批准・受諾・承認しています(2023年5月10日現在の国連サイトによる)。日本は、2018年12月にキガリ改正を受諾、2019年には、オゾン層保護法にて代替フロンも規制対象に追加され、フロン排出抑制法が改正されています。

※4 一部の派生機種(通常の冷凍冷蔵庫とは用途が異なる特殊な機種)を除く。

※5     企業間で取引される商品の価格動向を示す日本銀行の2022年の国内企業物価指数は前年比で9.7%上昇。

※6     現在、当社の通常ラインナップの冷凍冷蔵庫製品では、代替フロンとしてR134aを、自然冷媒としてイソブタン、プロパンを採用しています。国連環境計画(UNEP)の「OzonAction Kigali Fact Sheet 3」ではGWP値はそれぞれ、1430(R134a)、3(イソブタン)、3(プロパン)となっています。

※7     庫内に中柱のない仕様。

以上

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