業界横断12社による使用済みプラスチック容器の店頭回収実証実験を開始

株式会社Mizkan Holdingsのプレスリリース

株式会社Mizkan(本社:愛知県半田市、代表取締役社長兼CEO:吉永 智征)は、「イトーヨーカドー 横浜別所店」(神奈川県横浜市南区)において、2023年9月8日(金)から12月6日(水)の期間に、使用済みプラスチック容器の回収実証実験を実施します。
本取り組みは、株式会社アールプラスジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:横井 恒彦、以下アールプラスジャパン)に資本参加している12社による業界横断の取り組みです。
アールプラスジャパンは、“「すてる」をなくす、「みらい」をつくる。”というパーパスのもと、多様な価値を持つ企業が業界を超えて参画し、自ら知恵を出し合って、あらゆる使用済みプラスチックの再生を目指し、環境負荷の少ない効率的な再資源化技術の開発と、その実用化に取り組んでいる40社による共同出資会社です。
今回の回収実証実験では、2022年11月に千葉県東金市で1か月間実施した回収実証実験の結果を踏まえ、回収対象として新たに納豆容器・弁当容器を加え、期間を約3か月に延長して行い、アールプラスジャパンが開発中のケミカルリサイクル※技術への適用を検討いたします。

■実証実験の概要

【期間】

2023年9月8日(金)~12月6日(水) 

【場所】

イトーヨーカドー 横浜別所店  〒232-0064神奈川県横浜市南区別所1-14-1

【回収対象】

プラマークがついている以下の食品容器

・菓子・シリアル袋(ポテトチップスなど)

・食用油・調味料(ドレッシング、マヨネーズなど)のボトル、チューブ

・納豆・弁当容器(本体・フタ)

※メーカーは問いません

【回収方法】

<菓子・シリアル袋 / 納豆・弁当容器>

水ですすいで乾燥させたものを回収ボックスに投入

<食用油のボトル>

古新聞などの上に一晩程度逆さにして置き、油を出し切った後、ボトルをつぶしてキャップを閉めて回収ボックスに投入

<調味料のボトル>

水ですすいだ後、ボトルをつぶしてキャップを閉めて回収ボックスに投入

【事業主体】

株式会社アールプラスジャパン

【実証実験への参画企業(12社)】

・カルビー株式会社 ・株式会社高速 ・株式会社コバヤシ 

・サントリーホールディングス株式会社 ・シーピー化成株式会社 ・J&T環境株式会社 

・株式会社セブン&アイ・ホールディングス ・日清オイリオグループ株式会社 

・三井住友信託銀行株式会社 ・株式会社Mizkan ・リスパック株式会社

・レンゴー株式会社

(五十音順)

■実証実験の特長

食品容器は、内容物の多様さに加え、調理温度や保管温度、保存期間が異なるといった諸条件から、内容物の品質を保持するために様々なプラスチック材質が使われています。

アールプラスジャパンは、プラスチックの材質に左右されず、且つ効率よく元のプラスチック素材に戻すことができるケミカルリサイクル※技術を開発中です。今回の実験では、この技術への適応の可能性を探るべく、これまで回収事例が少ないものも含めて、幅広い食品容器を回収対象といたします。

使用済み食品容器の回収・保管においては、においや汚れの問題が懸念されますが、2022年11月に千葉県東金市の道の駅で実施した回収実証実験では、お客様への事前のご案内に努めたことにより想定以上にきれいな性状での回収を行うことができました。この実験で得られた知見を基に、対象容器の種類を増やし、生活者により身近なイトーヨーカドー店頭で回収することにより、実現性を探っていきます。

アールプラスジャパンは、プラスチックの課題解決に貢献したいという想いのもと、原料・容器包装製造、消費財開発・販売、流通から、更には回収・選別に至る、プラスチックに関わる全てのバリューチェーン上の企業により成り立っております。参画企業それぞれの持つ強みを活かし、店頭回収の実績を積み重ねることで、家庭で発生する使用済みプラスチックを無駄なく回収できるしくみづくりを目指します。

■アールプラスジャパンの今後の目標

“「すてる」をなくす、「みらい」をつくる。”というパーパスのもと、使用済みプラスチックの効率的な再資源化を実現するケミカルリサイクル※技術の確立に加え、様々な拠点回収モデルを構築することで、サステナブルな社会づくりに貢献してまいります。

■「ミツカン未来ビジョン宣言」 “人と社会と地球の健康” を目指して

ミツカングループは、10年先の未来への約束として「ミツカン未来ビジョン宣言」を策定し、その中の1つのビジョンとして「人と社会と地球の健康」を掲げています。

調味料・食用油業界におけるリサイクルペットボトルの使用を推進するため、当社を含む食品4社で安全性評価の共同研究を行ったり、地元である半田市と「資源循環型社会の実現に向けたペットボトルの水平リサイクルに関する協定書」を締結するなど、企業や自治体との垣根を越えて多くのステークホルダーの皆様と“ともに”、ビジョンの実現を目指し、いろいろな活動を実施しています。

(ご参考)

・「千葉県東金市における使用済みプラスチック回収実証実験」

http://rplusjapan.co.jp/news/detail_2022_11_04/

 

・「株式会社アールプラスジャパン 企業情報」

http://rplusjapan.co.jp/company/

 

※ケミカルリサイクル

使用済みプラスチックを化学的に分解し、直接プラスチックの原料などに戻すリサイクル方法です。アールプラスジャパンの技術は従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。

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