【新商品】中華料理に合う日本酒「富久長 と」を中国で販売開始

株式会社Sake RDのプレスリリース

中国市場向けに日本酒販売事業を展開する株式会社Sake RD(よみ:サケ アールディー、本社:東京都港区、代表取締役CEO:堤 浩記、代表取締役CCO:渡邉 禄朗、以下当社)は、中華料理に合う日本酒「富久長 と」を中国で発売開始いたします。この新商品は「中華料理に合う日本酒が欲しい」という現地消費者の声を受け、当社が今田酒造本店(本社:広島県広島市、代表取締役:今田 美穂)と共同開発した日本酒です。

  •  中国における「日本酒」の消費者ニーズ

中国における日本酒の需要は増加傾向にあり、2021年に中国は日本酒の最大輸出相手国になりました(※1)。訪日旅行で日本酒をお土産に買い求める中国人は多く、中国国内でも日常的に日本酒を楽しみたいという潜在需要が高まっていると予想できます。しかしながら、国税庁の調査によると中国におけるアルコール消費のうち日本酒はわずか0.02%しかありません。しかも、そのうち63%が飲食店での消費であると発表されています(※2)。

そこで、当社では中国における日本酒市場の具体的な実態を把握するため、中国現地にて消費者調査を実施しました(※3)。

<SakeRDによる中国での消費者調査>

・中華料理に合う日本酒を飲んでみたい・・・84%

・有名銘柄だけでなく、まだ知られていない酒蔵、銘柄も重視したい・・・41%
・日本酒を楽しみたいが、日本酒のペアリングがわからない・・・23%

このような調査結果を受け、中国国内でもっと日本酒を日常的に楽しんでもらうことを目的に、Sake RDと今田酒造本店は共同で中華料理に合う日本酒「富久長 と」を開発、発売することとなりました。

※1 2021年は数量で前年比52.3%増の7,268キロリットル、金額で同77.5%増の102億8,000万円
出典:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/aa4e4e3ce1463532.html
※2 国税庁 令和三年度「海外主要国における日本産酒類の市場調査」- 日本産酒類 輸出戦略 –
出展:https://www.nta.go.jp/taxes/sake/yushutsu/chosa/pdf/r03.pdf?fbclid=IwAR2X-wzRV8OgrnuOMl1DavZb449Zf-Oh2bnZbC1xG4SZkwvVfWLKOosdQcI

※3 Sake RD独自調査
2022年12月21日、日本酒に興味関心がある中国在住の650名
2022年5月29日、日本酒に興味関心がある中国在住の1,000名

  • 中華料理に合う日本酒「富久長 と」特徴

新商品「富久長 と」は、中華料理、なかでも特に四川料理や火鍋など辛い料理に合う日本酒として開発しました。開発にあたっては、上海で100人の日本酒愛飲者に対して試飲調査を実施するとともに、ミシュラン星付きの中華料理店を含む10店舗のオーナー・シェフへのインタビューを実施。中国現地のニーズを詳細に探りながら、当社が今田酒造本店と共に創り上げました。

1)ネーミングとパッケージ

中華料理と日本酒の新しいマリアージュを目指し、両者をつなぐ意味で「富久長 と」と名付けました。中国現地の事前調査では、日本酒に求めるものとしてパッケージデザインを重要視する声が挙げられました。自宅用として、贈答用としても喜ばれる、日本らしさを感じながらも洗練されたパッケージデザインです。

2)味わい

中華料理の辛味を打ち消すのではなく、その味わいを豊かにカラフルに、相乗的に高める味わいを目指しました。スッキリとした飲み口、ふくよかな香り甘さとみずみずしさに、クリアで力強い酸味が特徴です。中華料理の辛味をリセットし、素材の味をさらに引き立てます。また、中華料理の「辛さ」に合わせた設計により、通常の日本酒に比べると口に含むと、辛さと酸味と日本酒らしい香りが融合し、痺れる辛さの中にある後味の甘さがが強調され、中華料理の辛さや旨みを引き立てる工夫をしています。

3)価格と販路

中国でのEC販売価格は398元(税込)です。

現時点では日本での販売は予定しておらず、中国本土のみで販売します。中国のSake RDのWeChatの日本酒専用EC(清酒图鉴)と飲食店向けの卸販売を予定しています。

<中国四川省での広島県産日本酒商談会>

中国現地における「富久長 と」の販売強化の一環として、広島四川経済交流事務所が主催する中国四川省での日本酒商談会(2023年10月19日)に参加します。
この商談会には今田酒造本店をはじめとする7つの酒蔵が参加し、日本酒のペアリングイベントを実施します。中国現地からはレストランを中心に約50名が参加する予定です。Sake RD、今田酒造本店は現地イベントに参加し、現地レストラン関係者に「富久長 と」のペアリングを体験してもらいます。このイベントをフックに、中国現地における「と」の販売強化を加速してまいります。

  • 今田酒造本店 〜「富久長 と」開発に込めた想い 〜

今田酒造本店代表 今田美穂氏コメント(写真右)

「今田酒造は広島の小規模な酒蔵ながら、これまでも海外へ日本酒を展開してきました。その中で、中国の方から日本酒に対しての意見を聴く機会も多くありましたが、日本酒に対してのイメージ、味に対する評価が限定的であることを残念に感じていました。中国では日本酒の情報量が少ないこと、白酒に比べて日本酒のアルコール度数が低いこと、食中酒の習慣がないことなどがその背景にあると思います。その一方で、私が中国で四川料理や上海料理など幅広い料理をいただくと、この料理にはあの日本酒を合わせたい、と日本酒との相性の良さを強く意識することが何度もありました。

中国には地域と季節に合わせた食材を生かした料理と、それを白米をともに味わう豊かな食文化があります。味覚、嗅覚に敏感な中国の方に、中国の料理に合わせた日本酒を提供することで、日本酒のポテンシャルを感じていただきたいです。」

  • 今田酒造本店について

今田酒造本店は広島にある酒蔵で、伝統を守りながらも常に挑戦を続けています。100年以上利用されていなかった広島県の在来品種である酒米を復活させた日本酒は数々の欧米でのコンテストでの受賞歴があり、海外への輸出量も2割以上を占めています。代表の今田美穂氏(写真 左から4人目)は英国放送協会が毎年発表する、社会に影響を与える女性を選出する「100 Women 」としても選出されています。

今回、酒蔵のブランドイメージを大事にしながら、中国への販路拡大をめざす当社の取り組みに賛同いただき、「富久長 と」の共同開発となりました。

  • Sake RD(サケ アールディー)について

私たちは日本酒を海外に販売し、日本酒文化を普及させ、新しい産業を創ることを目的としたスタートアップです。中国市場向け日本酒販売事業におけるリーディングカンパニーを目指し、2022年4月創業当初から日本と中国の二拠点で事業を展開。日本酒を中国国内の飲食店へ導入して認知を広めるとともに、中国最大のSNS・WeChatの日本酒専用ECサイトで継続購入を促進しています。

日本各地の魅力あふれる酒蔵の日本酒を、中国現地のニーズに合わせることで日本酒体験の向上を図り、「Sakeが世界の食卓に、あたりまえにある明日」を実現します。

【株式会社Sake RD 会社概要】

会社名    :株式会社Sake RD

所在地    :東京本社 東京都港区5丁目12-11天翔新橋5丁目ビル 9階 910号室

               :上海拠点 樽冠(上海)貿易有限公司 上海市長寧区仙霞路99号尚嘉中心 WeWork

設立     :2022年4月

代表者  :堤浩記(代表取締役CEO) 、渡邉禄朗(代表取締役CCO)

企業サイト:https://www.sakerd.jp/

事業内容 :日本酒の販売・卸・プロモーション

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社Sake RD 担当 堤(050-3692-2804、contact@sakerd.com)

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