株式会社スギヨのプレスリリース
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ビタちくの謎
どうして遠く離れた長野県でこんなにも食べていただけるのだろう・・・。
石川県で長年ビタミンちくわ作りに従事してきた職人ですら、この疑問をぬぐえずにいた。
「長野県の方々には感謝しかない。心の友だ」と話す、この道50年の元ちくわ職人は、ありがたく感じるとともに
不思議な気もした。
元ちくわ職人が思い出すのは、雪の中長野からビタミンちくわを引き取りにやってきたトラックだ。
「本当ならこちらからお届けに行くはずのものを、わざわざ取りに来てくださった。長野で待っていたら競争になって手に入らないから、とのことだった」
工場でできたばかりのちくわを山積みにして長野へ戻っていくトラックを見送って、また疑問が頭をよぎった。
「遠路はるばる取りにきてくださるなんて、とてもありがたい。だけど不思議なもんだ」
しかも、一時的なブームではない。
ビタミンちくわが誕生してから70年以上経った今でも、7割が長野で食べられており「長野のソウルフード」として紹介されることも多い。長野の会社が作っていると思っている人もいる。
「石川の会社だったの?いつもあるのが当たり前過ぎて、考えたこともなかった」
社内だけでは解明できないこの謎に迫るべく、長野県の方々の声を聴きに行こうと長野県大町市の小学校に出向くことにした。
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概要
◆日程
10月31日(火)午前 長野県大町市立大町西小学校(3・5年生)
給食 ビタミンちくわカレー
11月22日(水)午前 長野県大町市立大町南小学校(5年生)
給食 ビタミンちくわカレー
※取材をご希望のメディア関係者の方々は事前に下記連絡先(広報:水越)までご連絡いただけると幸いです。
※写真は昨年の様子
◆テーマ
石川産なのに長野のソウルフード!?「ビタミンちくわの謎」に迫る
【主な内容】
・ ビタミンちくわの今昔
・ オンライン工場見学(石川の工場と生中継)
・ 黒部ダムとビタミンちくわの知られざるつながり ドキュメンタリー映像上映
・ ビタミンちくわカレー給食(黒部ダムの建設宿舎でビタちくカレーが食べられていた)
◆食育授業のねらい
児童に対して:
ビタミンちくわの謎を考えることで、他の地域には見られない独自の食文化に理解を深めること。
黒部ダムとのつながりから、地元の歴史と産業、食事の大切さを知ること。
スギヨに対して:
長野独自の食文化の中で育まれたビタミンちくわの存在を確かめ、謎を解く手がかりとすること。
◆今後の新たな展開
今回は社員による出張授業を行うが、すべての学校に出向くには人員が足りない。
今回の授業をもとに、ビタちくの謎に迫る食育をパッケージ化し、特設サイトでまとめることで、
教師がいつでも使える食育教材を制作する。
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ビタミンちくわとは
◆誕生ストーリー
大正時代、能登半島近海でアブラツノザメが大量に水揚げされた。能登ではサメを食べる習慣がないだけでなく、サメは漁網を切ってしまう厄介者。
そこで杉野作太郎(初代社長)が気仙沼から職人を呼び、1923年にアブラツノザメを使ったちくわの製造を始めた。その後、サメの肝油にビタミンがA,Dが豊富に含まれていることがわかり、1952年、サメを使ったちくわを「ビタミンちくわ」の名で発売した。
◆船と荷馬車で長野へ
当時は戦後の食糧難。手軽に栄養が摂れるとして、石
川だけではなく、海のない長野からも引き合いが多かった。七尾港から直江津港へ、そして荷馬車で長野県内へと運ばれた。長距離を衛生的に運ぶため、ちくわの穴に塩を詰め、炭火で乾燥させた木箱に入れるなど工夫した。ビタミンちくわは貴重な魚のタンパク源であり、塩まで手に入るとあって人気が高かった。
◆長野のちくわ文化
煮物やおでんだけではなく、肉の代わりにちくわをカレーに入れることも。山小屋で毎日ちくわカレーを作っていた人曰く「むしろ、なぜ入れないの?入れるのが当然」とのこと。昨今の物価高を受け、限られた給食費の中で栄養を確保する手段としても、ちくわが改めて見直されている。ビタミンちくわ誕生の地、石川県民も驚く食文化がある。現在も生産量の7割が長野で消費され「ビタちく」と親しまれ、その文化は受け継がれている。
◆竣工60周年 黒部ダムとの関係
1956年から始まった世紀の難工事「黒部ダム」建設では、作業員の宿舎で「ビタミンちくわカレー」が出された。過酷な環境下で、唯一の楽しみが食事。中でも週に1度のちくわカレーは一番人気だったという。2021年11月、ビタミンちくわ誕生70周年を前に、黒部ダムのレストハウスで思い出のカレーを再現した。建設当時、ダム工事に命を賭けた間組の作業員と、同じ頃ビタミンちくわに人生を掛けたちくわ職人が、この日初めて対面。長野県民の方々とともに、当時の「ビタミンちくわカレー」を共に味わった。
黒部ダム×ビタミンちくわ ドキュメンタリー映像「小さなヒーロー」特設サイト
https://www.sugiyo.co.jp/kurobe-dam/
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株式会社スギヨ
1640(寛永17)年創業。能登・七尾で魚商を営んでいた杉野屋与作から始まり、明治に入って練り製品の製造を開始。1952年、戦後の栄養難の時代に「ビタミンちくわ誕生」。1972年、世界初のカニカマ「かにあし」を開発。2016年、うなぎ風蒲鉾「うな蒲ちゃん」発売。現在は、練り物を進化させるだけでなく、すり身を使わない商品開発や農業事業などにも取り組んでいます。
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お問合せ
担当:水越(広報)
TEL:0767-53-8404
E-mail:kouhou@sugiyo.co.jp
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企業情報
株式会社スギヨ
〒926-0835 石川県七尾市西三階町10号4-1
TEL:0767-53-0180(代表)
事業内容:水産練製品・加工品製造販売、冷凍魚塩干魚等の販売、惣菜類の製造販売、菓子製造販売、
水産練製品・加工品及び水産物の輸出入、食品の冷凍冷蔵業
従業員:750名
営業拠点:東京、名古屋、大阪、北陸、札幌、仙台、長野、広島、福岡
工場:商業団地・北陸(石川)、関東(茨城)、北海道、下関流通加工センター
グループ企業:SUGIYO U.S.A.,INC. 株式会社高浜、株式会社能登半島、マルタスギヨ株式会社
美野里デリカ株式会社、株式会社山崎水産