サントリー食品インターナショナル株式会社のプレスリリース
― 地域の方々や各分野の専門家、研究者の協力を得ながら、水源涵養活動を開始 ―
〈11月22日(水)協定式にて(左:ラヨス市長 ゴンサロ・ガルシア・ゴンサレス氏、 右:サントリー食品スペイン社 COO サラ・デ・パブロス)〉
サントリー食品インターナショナル(株)傘下のグループ会社であるサントリー食品スペイン社は、今年11月22日(水)にスペインのトレド県ラヨス市と水源涵養に関する協定を締結し、2024年1月より地域の方々や各分野の専門家、研究者の協力を得ながら、同社トレド工場の水源であるグアハラス貯水池周辺とその上流域にて、植生回復による水質や生物多様性の向上を目的とした水源涵養活動「Guardianes del Tajo(タホ川の守護者)」を開始します。
サントリーグループでは、ものづくりに欠かせない水を守るため、2030年までに全世界の自社工場※1の半数以上で、水源涵養活動により使用する水の100%以上をそれぞれの水源に還元する「ウォーター・ポジティブ※2」の実現を目指しています。国内では、2003年から開始した「サントリー 天然水の森」活動を通じて、すでに工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養しています。海外では、2016年に活動開始したメーカーズマーク「ナチュラル・ウォーターサンクチュアリ」プロジェクトを初め、現在5カ国※3で水源涵養活動を展開。今後、全世界での「ウォーター・ポジティブ」実現に向けて、来年から新たに活動が始まるスペインをはじめ、積極的に水源涵養活動を進め、「サントリー環境目標2030」の達成を目指します。
※1 製品を製造するサントリーグループの工場
※2 サントリーグループでは、取水量以上の水を水系に育むことを「ウォーター・ポジティブ」と考えています。「ウォーター・ポジティブ」は、水不足などの世界的な水資源問題の解決策の一つとして、世界各国から注目を集めています。
※3 インド、アメリカ、メキシコ、イギリス、フランス
サントリー食品スペイン社は、スペイン国内で「シュウェップス」「ラ・カセラ」等の清涼飲料ブランドを製造・販売しているサントリー食品インターナショナル(株)傘下のグループ企業です。スペインのトレド周辺の地域では、乾季の降水量が極端に少なく、雨季に降る雨を各地のダム(貯水池)に貯めることで、1年の水需要を満たしており、同社のトレド工場も複数の貯水池から供給される水を使用して清涼飲料の製造を行っています。今回、その一つであるグアハラス貯水池に流れ込むラヨス川周辺の植生環境の回復を通じて、水質を改善し、地域の方々や生態系が利用可能な水量を増すことで生物多様性の改善を図るなど、さまざまな側面から自然の回復に資する水源涵養活動を展開します。
本活動では、2021年から2年以上にわたってサントリーグループが主体となり、貯水池の周辺で水収支、水質や生物多様性に関する調査を進めており、今回、それらの調査結果をもとに2024年1月から水源涵養活動を実施することを目的に、ラヨス市と協定を締結しました。
〈これまでのサントリーグループの主な活動〉
▼トレド工場の水源涵養エリアの特定、および水収支に関するデスク調査
▼貯水池の上流域の河川水位など、モニタリング体制の構築
▼ラヨス川の環境改善のための実行プロジェクトの立ち上げとテスト実施
▼地域固有の野生動物と両生類個体群の生息地における給水池の設置
〈2024年以降のサントリー食品スペイン社の主な活動〉
▼ラヨス川の植生環境改善プロジェクトの実施
▼ラヨス市と連携した貯水池周辺での地中海低木林の回復のための植生活動
▼当社従業員や地域の方々によるボランティアプログラムの実施
▼年間12回以上の河川流量調査 など
〈水科学研究所と地元研究者による水質調査〉
〈工場の水源であるグアハラス貯水池〉
サントリーグループは自然と水の恩恵を商品やサービスとしてお届けする企業として、今後も水源涵養活動のグローバル展開を加速していきます。
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
▼水のサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_water/
▽本件に関するお客様からの問い合わせ先
サントリーお客様センター https://www.suntory.co.jp/customer/
以上