株式会社朝日出版社のプレスリリース
“ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者、三浦哲哉氏による26週(半年間)の自炊メソッドを記した本書。
実はいま、”自炊”が見直され、女性だけでなく男性も、料理をする人が増えています。
「外食」はもとより、コンビニなどの「中食」が充実した現代において、なぜ”自炊”がブームなのでしょうか?
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コロナが「外食ありき」の生活を変えた
2022年9月29日~10月1日、国内電通グループ横断プロジェクト「食生活ラボ」が全国15~79歳の男女1,300名を対象に行った「食生活に関する生活者調査」では、
コロナ禍の影響で、約7割の人が「外食にお金を使わなくなった」と回答しています。
引用:電通ウェブサイト「電通、『食生活に関する生活者調査』を実施
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2023/0209-010582.html
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「自炊」の追い風となった物価高
原材料価格の高止まりや円安などの影響で、消費者物価指数の高水準が続いたことも、「自炊」の理由になっています。
2023年3月20日~22日、積水ハウス株式会社が全国20~60代の男女540名を対象に行った「物価上昇による暮らしの調査(2023年)」では、
「物価上昇により節約した項目」で外食がトップになったほか、「自宅での食事は外食より節約になるか」という質問に対して「なる」の回答が7割を超えました。
引用:【積水ハウスの「幸せ住まい」研究】物価上昇で約8割が生活費節約!自宅での食事に76%がメリット実感 “節約だけじゃない”利点とは
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/library/2023/20230524/20230524r.pdf
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自宅で過ごす時間が増えたら「料理をする」
それでは、多くの人がやむにやまれず「自炊」をしているのでしょうか?
2021年、アクセンチュアが22カ国25,000人以上の消費者を対象に行った調査では、
50%の消費者が「パンデミックにより生きる目的を再考し、人生で何が重要か見つめ直した」と回答しています。
参考:Changing Consumer Motivations & Expectations | Accenture
そして同年6月、クックパッド株式会社とアルヒ株式会社が全国の生活者4,095名を対象に行ったアンケート調査「料理と暮らし白書2021」では、
コロナ禍によって家族との時間が増えた人は、料理をして過ごす時間も増える傾向があることも分かっています。
引用:ryouritokurashi2021.pdf
https://static.cookpad.com/news/ryouritokurashi2021.pdf
「自炊」には経済的な理由もありますが、「自分はどんな暮らし方をしたいのか?」という自問の先にある、答えだったといえそうです。
「自炊」にたどり着く道は人それぞれ。でも、どんな方法が自分に合っているんだろう、とお悩みの方はぜひ、”自炊のガイド”『自炊者になるための26週』を参考にしてみてください。
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著者紹介
三浦哲哉(みうら・てつや)
青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)『映画とは何か――フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店、2018年)『食べたくなる本』(みすず書房、2019年)『LAフード・ダイアリー』(講談社、2021年)。共編著に『オーバー・ザ・シネマ――映画「超」討議』(フィルムアート社、2018年)。訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ――映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版、2006年)。
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書誌情報
『自炊者になるための26週』
◎ISBN:978-4-25501360-2
◎Cコード:C0077
◎判型:四六判 /並製
◎ページ数:336
◎定価:本体1,980円+税
◎URL:https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255013602/
◎刊行:2023年12月9日発売(発売中)