~2050年瀬戸内海への海洋プラスチックごみ追加汚染ゼロを目指して~ポイ捨て・分別状況等を検証|令和6年1月15日~宮島SA(上り線)にて実施
一般社団法人全国清涼飲料連合会のプレスリリース
本事業のポイント
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既存の屋外回収ボックスを活用した現状の課題解決に向けた実証事業を実施し、成果が確認された場合は優良事例として横展開も検討
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ナッジ理論を活用したイラストや音声デザインにより、利用者が楽しみながら、適切な分別や海洋プラスチック問題への理解を促進
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海ごみゼロを目指す広島県、持ち込みごみの削減及び分別作業負担軽減を図るNEXCO西日本、ペットボトルの3分別回収等により資源循環に向けた取組を推進する全清飲、3者による共同プロジェクトです。
■「仕掛け・デザイン屋外回収ボックス」のイメージ
【特徴】
・矢印ナッジで正しい分別回収を促進。3分別方法は、英語、中国語、韓国語の多言語で表記
・光と音声機能による仕掛けを施すことで、正しい分別を楽しみながら、資源回収の協力を促進
・ペットボトルのボックスには、従来のアイコンから3分別のアイコンに変更し、投入口に「キャップ」「ラベル/ボトル」表示シールを貼付することで、屋外でも3分別してもらうための啓発を実施
・瀬戸内海の生き物をキャラクターとして使用することで、地域の皆様に身近に感じて取り組んでもらう
■本事業の背景・目的
○ 広島県では、2050年までに、瀬戸内海に新たに流出する海洋プラスチックごみをゼロにすることを目指し、海ごみ対策に係る官民連携プラットフォーム「GSHIP」*を設立し、GSHIP参画会員等の多様な関係主体と連携、協働しながら、プラスチックごみの流出防止や、飲料ペットボトル等の適正な分別・回収による資源循環の促進に向けた取組等を実施しています。
○ こうした中、多くの人が集まるサービスエリアや観光地等の屋外に設置されているごみ箱については、家庭ごみの持ち込みや分別されずに捨てられること等が課題となっており、ごみ箱周辺の散乱、漏洩にも繋がっています。
○ また、サービスエリアに設置されているごみ箱は、クリーンスタッフが定期的に確認し、集まったごみを回収・分別していますが、適切な分別がなされていないケースが多発しているため、分別に係る手間や時間等の負担が課題となっています。
○ このため、本事業により、ポイ捨て防止や適正な分別促進を図り、同時に、ペットボトルのリサイクル分別を併せて実施することで、海洋プラスチックごみ削減と持続可能な資源循環に寄与することを目指します。
*1 GSHIP:正式名称は、「GREEN SEA 瀬戸内ひろしま・プラットフォーム」。
瀬戸内海に新たに流出する海洋プラスチックごみの量を2050年までに「ゼロ」にすることを目指して、広島県が官民連携組織体として令和3年6月に設立したプラットフォームで、全清飲をはじめ、飲料メーカー、小売・流通、素材メーカー、県内全市町など、121社・団体(R6.1.9時点)が参画している。
■実証事業の概要
●時期:令和6年1月15日(月)~2月18日(月)(約1か月間)
【①事前測定(現状把握)】令和6年1月9日(火)~1月14日(日)
【②仕掛け・デザイン屋外回収ボックス設置】1月15日(月)~2月12日(月)
【③事後測定(従前の屋外回収ボックス)】2月13日(火)~2月18日(日)
※ナッジ効果を測定するため、①事前測定(現状把握)→②仕掛け・デザイン屋外回収ボックスの設置→③事後測定(従前の屋外回収ボックスに戻した状態)の段階に分けて実証実験を実施
●場所:E2 山陽自動車道 宮島SA(上り線)
●内容:・現在設置している既存の屋外回収ボックスと、ナッジを活用した仕掛け・デザイン屋外回収ボックスの設置前後での状況を比較し、その効果や課題を検証します
・併せて、ペットボトルの3分別(ボトル、キャップ、ラベルの分別)促進を行います
●検証内容(予定)
・周辺の散乱状況の変化
・回収物の組成分析(※適正な分別状況の確認(ペットボトルの3分別の状況含む))
・分別状況等に係るクリーンスタッフへのアンケート
■本事業における各主体の役割
●広島県:総合調整(実証事業の企画、推進)
●NEXCO西日本:実証場所の提供、その他分別回収等に係る協力
●全国清涼飲料連合会:仕掛け・デザインの作成、効果検証