株式会社朝日出版社のプレスリリース
高山なおみさんの人気日記エッセイシリーズ最新刊の『帰ってきた日々ごはん⑮』、そして、映画研究者の三浦哲哉さんの『自炊者になるための26週』の刊行を記念して、おふたりのトークイベントを行います。
『帰ってきた日々ごはん⑮』は、2021年1月から6月の日記を収録しているシリーズ最新刊です。神戸の空と山と海に囲まれた住まいで、季節や自然の移ろいを感じながら暮らしている高山さん。展覧会に出かけたり、リトアニアのDVDを観たり、本を読んだり、刺繍や裁縫をしたり。どこに行くにもまだマスクが欠かせなかった3年前、コロナ禍でもなお、変わらぬものに目をこらし、ごはんを作り、仕事をし、自らの生活をじっくりと紡ぐ日記からは、「暮らし」の確さと頼もしさを感じます。
そんな高山なおみさんに、「“においを食べる”にしびれました」と推薦文をいただいたのが、『自炊者になるための26週』です。
この本は、楽しみながら自炊が続く秘訣は「風味」(味=におい)にある、と言います。セブンイレブンもサイゼリヤもある世界でなぜわざわざ自分で作るのか。自炊には、ほかで取り替えのきかない「風味」があり、それに惹きつけられて料理してしまうのだ、と。そこから「風味」という新感覚について深く考察していきます。
料理が呼び覚ます記憶について。風味から見える世界とはどんなものか。日々の自炊をどう送っているか。「味=におい」にとりつかれたお二人に、楽しく自由に語り合っていただきます。
トークイベント後にはお二人のサイン会も予定しております。
高山なおみさんには神戸からお越しいただく貴重な機会となります。ぜひ、お聞き逃しのないよう足をお運びいただけましたら幸いです。
イベント概要 日時:2024年2月11日(日) OPEN / 13:00 START / 13:30 https://aoyamabc.jp/pages/store-info ※イベント後会場では著者お二人のサイン会を行います 料金:¥1,540(税込) 定員:90名 ▼申込はこちらから▼ |
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登壇者紹介
高山なおみ たかやま・なおみ(写真:枦木功撮影)
1958年静岡県生まれ。レストランのシェフを経て、料理家になる。文章も料理と同じくからだの実感に裏打ちされ、多くの人の共感を生む。2016年、東京・吉祥寺から、神戸へ住まいを移し、ひとり暮らしをはじめる。本を読み、自然にふれ、人とつながり、より深くものごとと向き合いながら、創作活動を続ける。
著書に日記エッセイ『日々ごはん』シリーズ、料理本『野菜だより』『おかずとご飯の本』など、絵本に『みどりのあらし』(絵・中野真典)、『ふたごのかがみ ピカルとヒカラ』(絵・つよしゆうこ)、『おにぎりをつくる』『みそしるをつくる』(写真・長野陽一)など多数。近刊に、対談と感想文『本と体』、料理『自炊。何にしようか』、日々の暮らしの写真とエッセイ『日めくりだより』、『日々ごはん』シリーズの「おまけレシピ」をまとめた読む料理本『暦レシピ』。
公式ホームページアドレス http://www.fukuu.com/
三浦哲哉 みうら・てつや
青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論。食についての執筆もおこなう。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012年)『映画とは何か――フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年)『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店、2018年)『食べたくなる本』(みすず書房、2019年)『LAフード・ダイアリー』(講談社、2021年)。共編著に『オーバー・ザ・シネマ――映画「超」討議』(フィルムアート社、2018年)。訳書に『ジム・ジャームッシュ・インタビューズ――映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版、2006年)。
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書籍情報
『帰ってきた 日々ごはん⑮』(アノニマ・スタジオ)
https://www.anonima-studio.com/books/essay/kaettekita-hibigohan-15/
料理家、文筆家の高山なおみさんの日記エッセイ『帰ってきた 日々ごはん』シリーズ第15巻。2002年からの日記が本になり、シリーズ全体では27冊を超えるロングセラーです。コロナ禍の2021年1月~6月の日記を収録。帯のことばは「ひとりもまたとてもいい」。2019年に母親との別れを経験され、神戸で「ひとりの生活」を地に足をつけて暮らす日々が綴られています。巻末の「スイセイごはん」はアートディレクターを務めるスイセイさんによる書き下ろしを収録。カバー装画や扉は、著者の友人であるデザイナー&イラストレーターの川原真由美さんによる、著者が暮らす神戸の風景の絵や写真で構成されています。
三浦哲哉『自炊者になるための26週』(朝日出版社)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255013602/
さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。
「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。
“面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。
――その大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み? 最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。
――目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでもすすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップ。日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。感覚を底上げする「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。