日本あんこ協会のプレスリリース
・調査名称 :第一回全国桜餅一斉調査
・調査期間 :2024年2月19日~2024年2月29日
・調査方法 :全国の日本あんこ協会員向けにメールフォームによる任意回答で実施
・有効回答数:624名
【全国桜餅一斉調査とは】
世の中には2種類の桜餅が存在します。ひとつは東京都墨田区が発祥の「長命寺」と呼ばれる桜餅です。小麦粉でつくったクレープ状の生地でこしあんを巻いたものであり、関東風桜餅として知られています。もうひとつは、大阪が発祥とされる「道明寺」という桜餅です。こちらは道明寺粉を使ったおはぎのような食感の生地で、こしあん、またはつぶあんのいずれかを包んだものであり、関西風桜餅と呼ばれています。どちらも歴史は古く長きに渡り我が国で愛されてきた結果、今や桜餅は日本全国で食べられていることがわかっています。一方で、地域によって長命寺が主流であったり、道明寺しか食べない地域があったりするのが実情です。全国桜餅一斉調査とは、日本各地に在籍する日本あんこ協会員に任意あんケートを実施し、居住地の桜餅はどちらが主流であるかを把握する調査となっております。
【日本あんこ協会員とは】
日本あんこ協会の協会員とは、弊会が実施するあんこ検定の合格者のことを指し、通称「あんバサダー」と言います。あんこ検定はあんこの愛好家として常識である内容やあんこの基礎知識を問う選択問題形式の試験となっております。あんこ検定に合格することで、「あんバサダー」という称号のもと、日本あんこ協会員として、広くあんこ普及活動をすることができます。現在、全国で1万名を超えるあんバサダーが在籍しております。合格率は約45%となっており、半数以上の受験者が不合格という結果に涙を呑んでおりますが、逆に言えば、まだまだ伸びしろがあるということです。我が国のあんこを愛するポテンシャルに期待しております。
【なぜ桜餅の調査なのか】
関東風や関西風という通名があるとおり、これまでの桜餅に対する認識では、東日本では長命寺が食べられ、西日本では道明寺が食べられているという、いわゆる桜餅の「東西二分説」がまことしやかに囁かれておりました。しかしながら、弊会の2018年の創設以降、あんこ普及振興活動を通して、桜餅の東西二分説に対する反例を何度も目の当たりにすることがありました。私どもは「あんこを通じて世界平和を実現する」という理念を掲げております。あんこを通じた平和活動を行う弊会にとって、ここで東西二分説に終止符を打つことができれば、それは社会の分断を阻止することの一助になると考えたのです。二項対立により世界を単純化すれば争いが起きかねません。そうではなく、各地域で食べられる桜餅をひとつひとつ知る機会を得ることで、その地域に対する健全な疑問や好奇心が生まれ、ひいては各々が互いの違いを認め合い、我が国全体としての多様性が育まれるのだと信じております。
【調査方法について】
当調査では、全国1万名を超える日本あんこ協会の協会員「あんバサダー」に向け、任意にメールフォームによる一斉調査を実施し、調査期間中に624名からの回答が得られました。設問項目は3つで至ってシンプルです。1つめの設問では、回答者の居住地の都道府県名を求めました。2つめの設問では、回答者の居住地では長命寺と道明寺のどちらが主流か回答を求めました。3つめの設問では、自由記述式で桜餅へひと言(愛の告白・ご意見・ご感想)を求めました。なお、調査期間は2024年2月19日から2月29日でした。
【調査結果】
(1)全国における長命寺と道明寺の割合
居住地で主流と思う桜餅について、約7割の人が道明寺と答え、約3割の人が長命寺と答えました。
(2)都道府県別の回答割合の詳細
各都道府県において、長命寺が主流と回答した人と道明寺が主流と回答した人の割合は以下のグラフの通りとなりました。
(3)桜餅日本地図を作成
都道府県別回答割合詳細のグラフをもとに、桜餅日本地図を作成しわかりやすくまとめました。当地図からわかるように桜餅の東西二分説は否定することができると言えます。
【日本あんこ協会とは】
名称 : 日本あんこ協会
ミッション: あんこを通じて世界平和を実現します。
事務局 : 東京都豊島区南池袋1丁目16-15 ダイヤゲート池袋5F(Rally Inc.内)
WEB : https://anko.love/
日本あんこ協会は、あんこを通じて世界平和を実現します。人は自分自身に向けられた無条件かつ無限の愛を感じることができた時、何にでも挑戦でき、どこにでも行ける餡心を得ることができます。人には、生みの親、育ての親、両親や家族、おじいちゃん、おばあちゃんなど、それぞれに愛をもって育まれ、今なお応援してくれる存在が必ずいるものです。そして同時に挑戦する人々にとって、そのような応援者は「餡心して帰ることの出来る場所」そのものでもあります。日本あんこ協会は、このような存在の象徴としてあんこを掲げ、あんこを通して、皆が餡心できる社会の実現を目指します。これから何が起こるかわからない人生においても、いつでも人々が餡心していられることで笑顔が生まれ、きっと大丈夫だと思えることで未来に希望がもてます。世界中の人たちがそんな気持ちでいられる状態こそ、世界平和そのものだと私たちは考えます。
【会長にしいあんこについて】
2018年10月に日本あんこ協会を設立、会長に就任。農林水産省「ありが糖運動」アンバサダー。主なメディア取材・出演に、日経新聞、日経MJ「食のフロンティア」、TBSテレビ「Nスタ」、「マツコの知らない世界」、フジテレビ「ノンストップ!」、日本テレビ「ZIP!」、「news every.」、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」、NHK関西「ほっと関西サタデー」、関西テレビ「報道ランナー」、テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」、NHK FM「トーキングウィズ松尾堂」、J-WAVE STEPONEなど。また、小田急百貨店新宿店「餡恋」、JRエキュート大宮・立川「あんこに恋して、お茶に癒されて」、阪急うめだ本店「時をかけるあん」、日本橋三越「あんこ博覧会」、ららぽーと「I LOVE あんこ」、大阪メトロ「あんこ巡り」、倉敷市「備中あんたび」、津和野町「津和野あんこ旅」など催事やイベントへの監修協力多数。また、山梨県産業技術センター、(一社)甘味食品試験センターなど、あんこ普及振興に関する講演活動も行う。