梅ボーイズのクラウドファンディングは目標額700%達成。収穫時期に向け、各地の製造所整備も着々と進んでいます。
株式会社うめひかりのプレスリリース
塩と紫蘇だけで梅干しの製造をおこなう株式会社うめひかり/梅ボーイズ(本社:和歌山県みなべ町、代表:山本将志郎)が2024年3月29日に開始したクラウドファンディング「無添加梅干しの継承!全国の梅産地に梅干し製造所をつくる!」の支援総額が、5月8日時点で当初の目標金額の700%を達成しました。
クラウドファンディング詳細:https://camp-fire.jp/projects/view/742132?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
食品衛生法の改正によって、6月1日から梅干しの製造販売には保健所の新たな許可が必要となるため、それに対応できない小規模事業者が続出しています。梅ボーイズは、各地の手づくり梅干しを守るため、必要な設備を整備して許可を取得するのを支援するプロジェクトを行なっています。梅の収穫時期に向けて進められている各地の製造所整備の進捗と、新たな生産者との連携、梅の収穫開始に向けた梅産地の現状をお知らせします。
・プロジェクトの概要
食品衛生法の改正により、2024年6月1日から漬物製造業許可を取得するには原材料の洗浄設備(シンク)と器具等の洗浄設備をそれぞれ有するなど新たな設備投資が必要となりました。(※1)場合によっては数百万の費用が掛かるケースもあり、今の農家の平均年齢は68.4歳(※2)で梅産業においても超高齢化が進んでいるため、新たに製造所を整備するハードルは非常に高いです。設備投資をしてもその分の利益が必ず回収できる見込があるわけではないため、生計を立てるまではいかなくても、”生きがい”として梅干しの製造販売をしてきたようなお年寄り、ライクワークとして製造・販売に取り組む個人の方の中には、梅干しの製造販売を断念してしまった方も多くいます。これに伴い道の駅や産直に並ぶ手づくり梅干しの数も激減しました。和歌山紀南の産直市場に話を聞いたところ、昨年まで6名いた出品者が0名になるそうです。
日本全国には、その土地それぞれで守り抜いてきた固有の梅があります。
「すっぱい梅干しを次世代に繋ぐ。」という思いから、これまで培ってきたノウハウを全国の産地に伝え、日本の「梅干し」を守り抜いていくために今回のプロジェクトを始めました。
思いを同じくする事業者である愛知県常滑市の『澤田酒造』、神奈川県小田原市の梅農家グループ『うめっち』、愛知県新城市の『川売のうめりん』と連携し、6月以降も梅干しの製造販売が続けられる体制を各地に構築します。
クラウドファンディングのリターン品として、それぞれの地域固有の梅『佐布里梅』『十郎梅』『長束梅』『鶯宿梅』を整備後の製造所で漬けた梅干し食べ比べセットをご用意しました。5月末頃から梅の収穫・漬け込みを実施し、天日干しをした後に、9月頃から発送する予定です。
予約販売の形で梅干しを事前にクラウドファンディングのリターンとしてご購入いただき、それを資金として製造所の整備を行います。
クラウドファンディングは開始初日で目標金額の100万円を達成し、5月8日現在、901人の方から700万円のご支援をいただきました。ちょうど改正食品衛生法の完全施行が始まる6月1日までご支援いただけます。
(※1)厚生労働省「食品衛生法施行規則」(https://www.mhlw.go.jp/content/000772318.pdf)
(※2)農林⽔産省「農業構造動態調査」(https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/attach/pdf/index-10.pdf)
・許可取得に向けた進捗
・愛知県常滑市 澤田酒造
酒蔵横の母屋台所を、梅干し製造所として整備中。4月末から、建物内のいらない場所の解体が始まりました。解体が終わったら5月上旬から、天井や壁を貼り、床を塗装し、シンクや什器等の設備を入れていきます。その後、漬物製造業営業許可申請を提出し、保健所の立入検査等を経て、6月から梅干しの製造を開始できる見込みです。
自社での梅干し製造が今回初めてになるので、梅ボーイズの製造所の運用状況を実際に見て参考にしてもらい、運用面でもサポートします。
・神奈川県小田原市 うめっち
みかん熟成のための築100年の土蔵を、梅干し製造所として整備中。5月まで天井や壁の塗装、シンクや照明、作業台の新設等を実施。その後、漬物製造業営業許可申請を提出し、保健所の立ち入り検査等を経て、6月から梅干しの製造を開始できる見込みです。
・愛知県新城市 川売のうめりん
クラウドファンディングがスタートした後にご連絡をいただき、新たに連携が決まった梅農家です。義祖父がかつて作業をしていた離れの小屋を梅干し製造所として整備中。5月まで天井や壁の塗装、シンクの新設、照明や作業台等の取り替え等を実施。その後、漬物製造業営業許可申請を提出し、保健所の立ち入り検査等を経て、6月から梅干しの製造を開始できる見込みです。
また、SNS等を経由して新たに漬物製造業許可を取りたい個人の方や事業者からもご連絡をいただいており、主に設備面や必要な道具、それぞれの費用感、許可申請の流れなど、随時ご相談に乗り対応しています。
・不作の影響で梅の生育は例年より早く、5月中旬から収穫開始の見込み
今年の梅はかなりの大不作です。暖冬により開花が早まったことで、受粉がうまくいかず、結実しなかったことが原因です。梅の一大産地である和歌山県みなべ町で行われた調査によると、実の成りは過去10年の平均と比べ29%にとどまったとのことです。
また、3月末に降った雹(ひょう)により、ただでさえ少ない梅の実のほとんどに傷が付いてしまいました。
実の成りが少ないため、一つ一つの実に栄養が集中して、例年より収穫が早くなる見込みです。梅ボーイズの農園では、青梅は5月中旬から、完熟梅は5月下旬から収穫の見込みです。
新たに整備した各地の製造所では、収穫開始までの許可取得を目指しています。
・梅ボーイズについて
「日本の伝統食・梅を後世に残したい」という想いを持ったメンバーが集まった梅ボーイズ。
梅の味を生かすため、「梅・塩・紫蘇」だけで漬けた無添加の梅干しにこだわり、全国の小売店・オンラインショップで販売しています。
昔からの伝統を大切にしながら、幅広い世代に魅力を伝えるためSNSでの梅レシピの発信やYouTubeでの動画配信を行っています。
●Instagram:https://www.instagram.com/umeboys/
●X :https://twitter.com/_UMEBOYS_1904
●Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCdX7AUUjxHUs0QEZd41D05A
■代表 山本 将志郎
1993年、和歌山県みなべ町で明治37年創業の梅農家に生まれる。
北海道大学薬学部卒。在学中に梅産地の高齢化の現状を知り、若者が「面白い・やりがいがある」と思える農業を創り、梅干しを次世代につなぐと決意。令和元年に梅本来の味を生かして、塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋を開業。全国から新規就農者を募り、”梅ボーイズ” として10名の梅農家を誕生させた。3年目から農園長になれる仕組み作りなど、梅農家継承に向けて日々チャレンジし続けている。
・株式会社うめひかり
事業内容 :梅干しの製造・販売
代表 :山本将志郎
本社 :〒645-0022 和歌山県日高郡みなべ町晩稲505-1
公式サイト:https://umenokuni.com/
電話 :080-1173-2685(代表)
メール :umehikari.pr@gmail.com
梅、梅干しのことなら何でも気軽にお問い合わせください。