触覚ハンドで食品を盛付けるロボット、FOOMA JAPAN 2024に登場

【大学発触覚センシング技術を開発するFingerVision】

株式会社FingerVisionのプレスリリース

大学発の「視触覚」技術の実用化を通じて、ロボットや機械の適用範囲を広げ、様々な社会課題を解決することを目指す株式会社FingerVision(代表取締役:濃野友紀、以下FingerVision)は、すでに複数の工場で稼働している食材盛付ロボットを東京ビッグサイトで開催されるFOOMA JAPAN 2024に展示します(2024.06.04~2024.06.07)。ロボットの実機デモやブース内セミナーなど現場をイメージしやすい形で盛付ロボットをお披露目します。

触覚センサ付き具材盛付ロボットの特徴

お弁当などの具材は多品種かつ不定形で壊れやすく、ロボットによる自動化は難易度が高いと考えられてきました。その壁を超えて、「盛付け」の自動化を実現したのが弊社の触覚センシングを活用したロボットシステムです。

「触覚機能」をロボットに搭載することで、食材に触れた時の「滑り」を検出し、様々な具材でも落とすことなく柔軟に盛付けできます。ロボットの上部にカメラを設置しており、番重(コンテナ)に入ったばら積み食材を最適な順番で掴むことや、コンベアを流れるトレーやカップを認識し、それらの位置ズレを臨機応変に補正して盛付けることができます。

例えば、代表的な食材でいうと、だし巻き卵、唐揚げ、ハンバーグ、ギョーザ、竹輪磯部揚げ、エビフライ、コロッケ、巻き寿司など、様々です。

FingerVisionは、工場・現場における実用性を徹底的に重視しており、衛生面、安全面、使いやすさに拘りがあります。例えば、食材に直接触れるロボットの「手先」部分は、食品衛生法に準拠した素材を使い、かつ、「手先」だけをワンタッチで取り外しができるため、定期的な洗浄・水洗いも容易です。

また、人がずらっと並ぶ盛付ラインのうち、部分的な盛付タスクを自動化するために導入されるお客様も多く、その場合、ロボットを安全柵で囲い安全性を担保するとともに、キャスターでロボットを移動することで生産計画にあわせた柔軟な配置も可能です。食材変更時の段取り変えも簡単に行えます。

まさに人でいう「いい感じ」の掴み方が必要な巻き寿司

例えば、スーパーやコンビニに行けば誰もが目にする食材に「巻き寿司」があります。人手もかかるため、自動化のニーズが高い一方で、非常に技術的な難易度が高い食材の1つでもあります。それは、巻き寿司は、お米も中身の具材も柔らかく、「力加減が弱いと中身の具材が落下してしまう」、一方で、「力加減が強いと海苔が手にくっついてしまう」という相反する特徴があるため、「いい感じ」の掴み方でないと盛り付けることができないためです。

この点、FingerVisionは、まさに人でいう「いい感じ」の掴み方をロボットで実践しています。(詳細は以下動画)

展示会情報

FOOMA会期中は、毎日午後1時からブース内 (東 7J-09) でセミナーを実施予定です。また、1時間に5分程度、コンベアラインにトレイを流し、複数のロボットで各食材を盛り付けるデモンストレーションも行う予定です。是非ご来場ください。

詳細:https://www.fingervision.jp/post/20240604

◆会社概要

・社名: 株式会社FingerVision

・代表取締役: 濃野友紀

・開発拠点:

 ・東京都江東区東陽二丁目4番14号 三井ウッディビル1階

 ・京都府京都市下京区朱雀宝蔵町73-1 ライトワンビル1F

・設立: 2021年10月

・URL: https://www.fingervision.jp/

・YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCRgZuTJvDxjD_7ta03BRQFA

・LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/fingervision/

・X/Twitter: https://twitter.com/Yuki_Nono_fv

・メール:contact@fingervision.jp

◆技術概要

「画像(カメラ)をベースに触覚を再現する」というコンセプトをコア技術としています。ロボットハンド等の指先に搭載することで、触覚(力や滑りの分布等)を知覚できるようになり、あたかも人が「手のひら」の感覚を使って物体を扱うような制御をロボットで実現できます。高機能(高分解能・マルチモダリティ)でありながら、経済性に優れる実用性の高さが特徴です。「触覚」センサとは言いつつも、把持対象物を見る(視覚)モダリティも備えた、まったく新しいコンセプトの「視触覚センサ」であり、ロボットと組み合わせたプロセス自動化だけでなく、無限の応用可能性を持ちます。

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。