子どもと共に体験する無添加手作り醤油プロジェクトの魅力

学校法人 自由学園のプレスリリース

千葉県いすみ市の専門家と共に、自然素材を使った醤油作り

学校法人自由学園(東京都東久留米市)は、2024年6月に新たなプロジェクト「手作りの醤油つくり」を開始しました。このプロジェクトでは、千葉県いすみ市の専門家と共に、幼児たちが自然素材を使って無添加の醤油を作る体験をするものです。自由学園幼児生活団幼稚園に通う園児・家庭にとって、安全で健康的な食材を通じた教育的な体験となることを目指しています。

幼稚園選びにおける教育的価値

幼稚園を選ぶうえで、教育的価値が高い体験が求められています。本プロジェクトは、自然素材を使った醤油作りを通じて、子どもたちに食育と科学的探求の機会を提供します。参加する子どもたちは、以下の利点を享受できます。

1.自然素材の理解: 大豆、麹、塩といった基本的な食材の役割と成分について学びます。
2.科学的プロセスの体験: 醤油が発酵していく過程を観察し、自然の力を実感します。
3.無添加の大切さ: 健康的な食生活の重要性を理解し、添加物のない自然な食材を体験します。

このような体験は、子どもたちの知的好奇心を刺激し、学ぶ意欲を高めるだけでなく、子育て世代の家庭にとっても、子どもの成長に役立つ貴重な教育的な機会と考えています。


醤油に必要な、小麦、大豆、塩を直接触れて確かめる園児の様子。
醤油に必要な、小麦、大豆、塩を直接触れて確かめる園児の様子。

醤油しぼり師の手塚愛さんから説明を受けている様子。
醤油しぼり師の手塚愛さんから説明を受けている様子。

直接舐めて味を確かめる様子。
直接舐めて味を確かめる様子。

専門家の協力による本格的な体験

プロジェクトは、千葉県いすみ市の「房総野生生物研究所」代表であり、「NPO法人いすみライフスタイル研究所」の理事を務める手塚幸夫さんと、そのお嬢さんで醤油しぼり師の手塚愛さんの協力を得ています。彼らの豊富な知識と経験を活かし、以下のような充実した体験を提供します。

1.材料の選定と準備:大豆、麹、塩を使った本格的な醤油作りのプロセスを学びます。
2.発酵の観察:醤油が発酵する様子を定期的に観察し、変化を記録します。
3.完成までの見通し:2024年6月に仕込みを開始し、2025年4月に醤油を絞って完成させるスケジュールです。

このプロジェクトは、園児の体験型イベントとして、子どもたちの好奇心を育みます。無添加の手作り醤油は、健康的で安心な食生活をサポートします。

手作り醤油のプロセスと期待される成果

1.プロセスの詳細
・材料準備:大豆、麹、塩を使って発酵の基礎を作ります。
・仕込み: 材料を混ぜ合わせ、水を加え、発酵を開始します。
・発酵期間:約10ヶ月間、発酵の過程を見守りながら、変化を観察します。
・絞り: 2025年4月に完成した醤油を絞り、試食します。

2.期待される成果
・教育効果:子どもたちは発酵の科学と食材の大切さを学びます。
・体験・体感効果:子ども自身が体験・体感し取り組むことで、本人を通じた家庭内でのコミュニケーションが深まります。
・健康的な食生活:無添加の手作り醤油を通じて、健康的な食生活を実現します。

3.今後の展望
・今後は、中等部および初等部におきましても、同様の醤油作りの取り組みを一貫教育の軸のひとつとして展開していく予定です。


園児全員で手を使って小麦、大豆、塩を混ぜている様子。
園児全員で手を使って小麦、大豆、塩を混ぜている様子。

園長先生も一緒に混ぜている様子。
園長先生も一緒に混ぜている様子。

■学校法⼈⾃由学園

1921年、日本初の女性新聞記者であった羽仁もと子と夫の羽仁吉一がキリスト教を土台として東京・池袋に創立。校舎はフランク・ロイド・ライトと遠藤新が設計。1934年に南沢(東京・東久留米)に移転し、3万坪のキャンパスで未就園児から大学まで、自律型探求力と共生・共創力を育む一貫教育を行う。2021年に創立100周年を迎えた。これまで中等科・高等科は男女別学であったが、2024年4月からの男女共学化に向けて学園全体をアップデートしている。関連図書に『本物をまなぶ学校 自由学園』(婦人之友社)、『自由学園一〇〇年史』(自由学園出版局)など。デジタルアーカイブ「自由学園100年+」も公開している。

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