冷凍食品製造において欠かせない急速凍結・急速冷却。トンネルフリーザーのパイオニアであるタカハシガリレイは、新型スパイラルフリーザーの受注を開始します。
タカハシガリレイ株式会社のプレスリリース
タカハシガリレイ株式会社(社長:鳴田友和、本社:大阪市西淀川区)は、省スペース、省エネ、時短洗浄を叶えるオリジナルスパイラルフリーザー「SPIN SHOCK® TYS」を開発しました。2024年8月1日から受注を開始します。
■開発の背景
タカハシガリレイは顧客ニーズに充分にお応えするため、フリーザーのラインナップ拡充を目指してきました。その一環で、オリジナルスパイラルフリーザーの開発に着目。お客様のお困り事に直面する営業担当の「スパイラルフリーザーの課題」や「こんなスパイラルフリーザーがあったらいいな」という構想をベースとし、洗浄性の向上とスペースの圧縮を徹底的に突き詰めた、オリジナリティあふれる外形デザインが特徴的な「SPIN SHOCK® TYS」が完成しました。
■主な特徴
<Smart Space(省スペース)>
コンパクトな構造で従来機比40%以上の省スペースを実現
スパイラルコンベアの上部に冷却器、送風機などをレイアウトすることで設置面積の省スペース化を実現しました。六角形の外形やシンプルな内部構造で冷却エリアを絞り込み、コンベアの外周カバーが不要となり、さらなる省スペースを実現しました。
●従来機との比較 設置面積 ▶約40%の省スペース
<Smart Waste(省エネ)>
① 革新的な構造により高効率な冷却を実現
ドラム上部からスパイラルの内部に送った冷気を各コンベアの間に行き渡らせることで効率の良い冷却・凍結を可能にしています。冷却エリアの縮小と効率的な冷却方式により、省エネ性能も格段にアップ。クーラーのサイズダウンにより、必要デフロスト水量も削減できます。
●従来機との比較 消費電力 ▶約10%ダウン
デフロスト水量 ▶約20%の削減
② 製品の安定稼働による生産エラーの軽減
搬送装置の専門メーカー、イントラロックス社のダイレクトドライブシステムを採用。
ベルトコンベアのドラム自体が直接動力を伝達するシステムのため、商材のズレや故障リスクが低下し損失が抑えられます。省エネ性能の向上と生産ロスの低減で、経済的かつ環境にやさしい生産ラインが実現します。
※お客様の生産環境や商材に合わせた最適な駆動システムとベルトを選択いただけます。
<Smart Cleaning(時短洗浄)>
① 洗浄性にすぐれたシンプルな構造
冷却エリアの縮小を実現したことで、スパイラルコンベアを覆うカバーをなくすことができました。庫外からベルトコンベアに直接アクセスできるため、装置内部に入らなくても目視点検、洗浄が可能となり工数を大幅に削減します。六角形の外壁には開口部の大きい観音扉を設置し、効率的な作業環境と安全性の向上が実現します。
●従来機との比較 洗浄作業時間 ▶約25%削減
② 自動洗浄機能の追加で更なる時短、省力化
オプションでCIP自動洗浄機能※も搭載可能です。清掃プロセスの時間短縮と簡略化により、日々の運用が迅速かつ容易になり、HACCPなど衛生管理に寄与します。
※アルカリフォーミングでフリーザー庫内を丸洗いし、清潔な庫内環境を維持します。洗浄工程を装置により自動化することで省人化と洗浄品質向上に貢献します。
■スパイラルフリーザーとは
最長500mに及ぶベルトコンベアを直径5mの円筒内に効率的に収めるスパイラル複層構造を採用したフリーザー。縦の空間を有効利用することで限られた設置面積でも大量の食材、商材を生産できます。
複数ラインや工場内レイアウトのカスタマイズにも柔軟に対応し、生産ラインの統合や拡張など様々なケースに適応します。
■適応商材
パン生地、ピザ生地、カップアイス、惣菜、弁当などあらゆる商材・食材の冷却、凍結が可能です。
■タカハシガリレイ製品の特徴
当社製品はすべてオーダーメイドで、SPIN SHOCKも受注生産の機械です。お客様の処理量や生産環境を考慮した上で、寸法等を決定します。詳細はタカハシガリレイまでお問い合わせください。
<タカハシガリレイ株式会社 会社概要>
社名:タカハシガリレイ株式会社
本社所在地:大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-18
代表取締役:鳴田 友和
設立: 1960年4月
事業内容: トンネルフリーザー(連続急速冷却装置・連続急速凍結装置)、その他各種食品製造プラント設計・製作・販売・施工