株式会社寿商店のプレスリリース
昭和55年創業。名古屋で魚屋を営む寿商店は、魚屋寿商店が未利用魚を活用したフィッシュバーガーの開発を子どもたちと取り組みます。
毎日仕入に行く市場や取材先の漁港でよく聞く言葉があります。
それは、「〇〇という魚は美味しいけど、売れない。水揚げされても結局破棄するしかない」ということ。
売れない理由は様々です。
たとえば、鮮度管理が難しくいわゆる「足が速い(品質が落ちやすい)」といわれるものや毒があり処理に時間や手間がかかるもの、スーパーなど一般市場で人気のないものは、『未利用魚』になってしまいます。
かつては大衆魚と呼ばれたサンマも今では価格が高騰。
マグロなど人気のある魚は水揚げ制限がかかることも。
それに拍車をかけるように、日本では著しい”魚離れ”が起きています。
寿商店は魚好きを増やす取り組みを魚屋のライフワークとして取り組んできました。
そのつながりからテレビ愛知の番組『愛知の海がワヤになってまう』とタイアップをし、未利用魚を使用したある取組を行うことになりました。
未来につなげるために~子どもたちとの取り組み~
「水族館にはこんなに魚がいるのに、スーパーに並んでる食べられる魚はどうして少ないの?」
「取れていても食べられずに捨てられる魚がいるなんてかわいそう」
「どうにかして食べてもらえないのかな?」
取材を通して子どもたちから疑問が出てきました。
その中でも特に、味は良いけれど、鮮度管理が難しく、ヒレに毒を持つ「アイゴ」に注目が集まりました。
ワカメなどの海藻を好むアイゴは磯焼けの原因とも言われている魚です。
一部の地域では白身の刺身や焼き物や干物にして食べられ、おいしさを表す「アイゴの皿ねぶり」という言葉も伝わっていますが、全国的には認知度が低く、食べられることは少ないのが現状です。釣り人からは、「ハズレ」と言われてしまうことも。
しかし、市場関係者は口を揃えて
「未利用魚の中でもアイゴは美味しい」
そう言います。
寿商店でも時にランチ等で利用してきた馴染み深い魚です。
そのため、今回アイゴのおいしさを一人でも多くの方に知って頂くために、寿商店のサカナノバーガーにおいて子どもたちとアイゴを使ったバーガーを開発します。
魚離れが顕著な若い世代でも手軽に魚が食べられることを願ってつくられたのがサカナノバーガーです。
未利用魚になってしまう原因のひとつに、「(様々な理由から)処理に時間がかかる」というものがあります。
これは、魚離れの原因になっている要因でもあるのです。
「おいしい」のは当たり前。魚を手に取って頂くためには「手軽である」ことが求められていることを痛感しています。
今回の開発では、子どもたちから「こうやったら手にとってもらいやすいのではないか?」「美味しく食べてもらえそう」という子どもらしいのびのびとした意見もあり、メニューを考案しました。
そのアイディアがもとにできたのが、以下の二つです。
これを一般消費者向けにオンラインアンケートと試食会を行い、一つのメニューの完成を目指します。
決定したメニューは2024年10月19日、豊田スタジアムにて開催の名古屋グランパスホーム試合で子どもたちとサカナノバーガーキッチンカーで限定数100個で販売予定です。
子どもたちもアイゴの魅力を伝えるおっぱっぴー隊の一員として販売でも活躍します。
子どもたちも、全てのアイゴバーガーが完売できることを目標にプロモーションについても一緒に考えてくれています。
そんな子どもたちの思いとともに、YouTubeチャンネル「魚屋の森さん」では8/21(水)20時公開動画でアイゴバーガー開発のプロセスを紹介します。
YouTubeでも子どもたちの様子をぜひご覧ください。
【テレビ愛知・愛知の海がワヤになってまう公式ホームページ】
※次回、「愛知の海がワヤになってまう#2」の放送は2024年10月14日(月・祝)の予定です。
【海と日本プロジェクト公式HP】
【寿商店ホームページ】
【YouTube魚屋の森さん】