「エシカル・スピリッツ」が、さらなる未活用素材の価値化に向け、資金調達を実施

ジンに活用する年間酒粕量、2030年度に現在の約60倍を目指す

エシカル・スピリッツ株式会社のプレスリリース

酒粕の豊かな香りを蒸留したシグニチャージン『LAST』

酒粕などの未活用素材を価値化し、エシカルジン※1の蒸留・販売を行うエシカル・スピリッツ株式会社(本社:東京都台東区 / 代表取締役CEO:小野力 / 以下 エシカル・スピリッツ)は、サントリーホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市 / 代表取締役社長:新浪剛史)からの第三者割当増資、Siiibo証券株式会社(本社:東京都中央区 / 代表取締役:小村和輝)による少人数私募社債の発行および、三井住友銀行・日本政策金融公庫からの融資により、総額3.8億の資金調達を行いました。

今回の調達により、2025年春から本格始動する『つくばねグリーンヒル蒸溜所』(茨城県つくば市)では、エシカルジンの生産拡大および、世界初※2となる“木の酒” を民間事業者として製品化及び販売するプロジェクト『WoodSpirits』の開発・生産を行い、未活用素材を価値化したスピリッツの国内外展開拡大を加速していきます。

その指標のひとつとして、2030年度には、昨年度の60倍である年間314トンの酒粕をジンとして蒸留することを目指します。

エシカルジンの増産と、酒蔵に残された未活用素材「酒粕」の使用量の拡大

エシカル・スピリッツの原点は、現会長の山本祐也が、日本酒関連の仕事をするなかで目にした大量の「酒粕」です。

年間3,200トン相当が未活用と言われている「酒粕」※3は、約8%のアルコール成分と日本酒に含まれる豊かな香気成分を含み※4、ジン造りという観点で手に取ってみると、非常に魅力的な素材のひとつです。これを蒸留した酒粕焼酎から誕生したのが、エシカル・スピリッツのシグニチャージン『LAST』です。

エシカルジン『LAST』のベーススピリッツとして使う酒粕

エシカルジン『LAST』の蒸留でこれまでに使用した「酒粕」は、創業から2023年12月時点で累計21トンを超え、バーや飲食店だけでなく、有名百貨店、ホテル、スーパーチェーンなど全国1,000店舗以上にて取り扱いいただいています。

茨城県つくば市に建設予定の新蒸留所『つくばねグリーンヒル蒸溜所』のイメージパース

この度の資金調達により2025年春に始動する、新蒸留所『つくばねグリーンヒル蒸溜所』では、酒粕自体を蒸留できる設備により、より多くの全国の酒蔵の酒粕を取り扱えるようになります。また、生産キャパシティを7倍に拡大することで、2030年度には、昨年度の60倍である年間314トンの酒粕をジンとして蒸留することを目指し、エシカルジン市場を広げています。

なお、新蒸留所『つくばねグリーンヒル蒸溜所』においても、国際的な衛生基準である「ISO22000」をすでに取得している『東京リバーサイド蒸溜所』に続き、衛生基準の取得を目指し、国内市場だけでなく、海外市場への展開も進めていきます。

酒粕を取引する酒蔵よりコメント

エシカル・スピリッツでは、全国の酒蔵パートナーと連携し、酒粕の経済価値を高める取り組みを広げています。今回は、なかでもシグニチャージン『LAST ELEGANT』のベースとして酒粕焼酎を販売いただいている千代むすび酒造より、コメントをいただきました。

千代むすび酒造 総杜氏兼常務取締役 岡空 聡氏 

千代むすび酒造 岡空 聡氏

千代むすび酒造では、日本酒の副産物である酒粕の再利用方法として、再発酵蒸留液である「酒粕焼酎」を以前より製造しておりました。

栄養分を豊富に含む酒粕をスキンケア商品としても開発したい想いはありましたが、安定性試験などで開発を断念しました。

そのような中、新たな付加価値として「酒粕焼酎」をベースにし、ボタニカルを使用したジンとして蘇り、皆様にお届けできることは大変嬉しく思います。

今後もジンを中心に、酒粕を活用したコラボレーションを行っていきたいと思います。

エシカル・スピリッツ よりコメント

エシカル・スピリッツ 代表取締役CEO 小野 力

エシカル・スピリッツ 小野 力

今回の資金調達により、エシカル・スピリッツの未活用素材の価値化を世界の当たり前にする挑戦は国内外で加速します。
新蒸留所でのエシカルジン増産と『WoodSpirits』の生産によって、より多くの方に、酒粕と林地未利用材などの未活用素材から、今までの「美味しさ」を超えたお酒が生まれることを伝えていきます。
「あんなものから、こんな香りや味わいが?」という発見や気づきは、未活用素材のが持つ価値の探求へと繋がり、いずれ無駄の少ない消費社会へ繋っていくはずです。
11月には、エシカルジン『LAST』の新しい挑戦も控えております。
酒蔵パートナーのみなさまをはじめ、エシカル・スピリッツを支えてくださっているみなさまと、創業当初から掲げる「Starring the hidden gem.(隠れた才能をステージへ)」をより大きなインパクトにし、体現していきたいと思います。

2025年夏に製造開始を予定する世界初の木の酒『WoodSpirits』

木の酒と『WoodSpirits』プロジェクトリーダー辰巳和也、蒸留予定の埼玉県ときがわ町のスギの木の山にて

『WoodSpirits』は、日本の蒸留ベンチャーであるエシカル・スピリッツ 、Bar BenFiddichのオーナー 鹿山博康氏によって共同で立ち上げ、国立研究開発法人森林研究・整備機構・整備機構 森林総合研究所と共同研究契約、特許実施許諾契約を締結し、世界初※2の “木の酒” を民間事業者として製品化及び販売するプロジェクトです。2021年6月にプロジェクトを発足し、昨年10月には初となる一般向けの試飲会を実施しました。


エシカル・スピリッツは、『WoodSpirits』を通して、年間970万トン発生していると言われる林地未利用材の酒類原料としての利用促進、高単価での取引を実現することにより、国内林業の活性化に貢献できると考えます。


現在、一部ロードマップの更新を行い、2025年夏の販売開始に向けて、導入機材の発注や2025年9月に出展が決定した大阪・関西万博に向けた準備を行なっています。

<今後のスケジュール>

2024年9月〜2025年春:新蒸留所開発(工事)期間

2025年春:新蒸留所竣工

2025年夏:製品化に向けた製造開始

2025年9月:2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)にてプロダクト紹介

WoodSpirits ブランドサイト:https://woodspirits.ethicalspirits.jp/

エシカル・スピリッツ株式会社

東京リバーサイド蒸溜所にて、酒粕やカカオの皮、飲み頃を過ぎたビールなど様々な未活用素材を蒸留したジン

2020年2月、創業。

2020年3月、日本酒生産工程の最後に残され、年間3,200トンが未活用といわれている「酒粕」を蒸留し、エシカルジン『LAST』の製造、販売を開始しました。その注目はエシカルな生産方法のみならず、世界最高峰の品評会「IWSC2021」では最高金賞を受賞、世界で上位9の作品に日本勢として唯一選ばれるなど、香りや味わいなどの品質においても高い評価をいただいています。

2021年5月、エシカル生産および消費に特化した世界初※5 の再生型蒸留所『東京リバーサイド蒸溜所』を東京蔵前にオープン。

取り扱う未活用素材は、酒粕のみならず、コロナ禍で余剰となった輸入ビールの「バドワイザー」や「ヒューガルデン」、カカオの皮やコーヒーかすなど現在では50種類を超え、理念である「Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)」を体現したエシカルジンの生産を拡大しています。

さらに、2021年6月には、国立森林総合研究所が切り拓いた研究成果をもとにした民間事業者として世界初※2となる”木の酒”『WoodSpirits』の製品化及び販売への挑戦を発表。「木」そのものからお酒を生み出す挑戦を開始。

2022年8月には、サントリーホールディングスなどから約2億円の資金調達を発表。

2023年には、東急株式会社と歌舞伎町、成田空港、日本航空株式会社など、企業や自治体の未活用素材をつかったジンの開発に取り組み、コラボレーションを通じてエシカルジンの可能性を広げます。

そして、2024年5月、ブランドリニューアルを実施。未活用素材の“隠れた才能”を信じ、よりそれらを引き立たせる器のような存在でありたいと考え、グレーを基調としたロゴデザインへ刷新を行いました。

私たちエシカル・スピリッツは、「Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)」の理念のもと、ボタニカルやベーススピリッツのみならず、人や場所、あらゆるものの可能性を信じています。

エシカル・スピリッツ コーポレートサイト:https://ethicalspirits.jp/

“隠れた才能”を発揮する新たな仲間を募集しています。

新蒸留所の開設、および、事業拡大に伴い、ともに“隠れた才能”を発揮する新たな仲間を募集します。


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Starring the hidden gem. 隠れた才能をステージへ

エシカル・スピリッツ 採用サイト:https://recruit.ethicalspirits.jp/

世界初の再生型蒸留所『東京リバーサイド蒸溜所』

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2024」にて、初代「ベスト・ジャパニーズ・クラフトジン・ディスティラリー」を受賞。

東京で3つ目の都市型蒸留所として2021年に設立した「東京リバーサイド蒸溜所」。

ジュニパーベリーの香りが立ち上るその建物には、1Fにオフィシャルストア、2Fに料理と合わせてジンを楽しめるBar&Diningを併設しており、造り手である私たちが直接お届けする、循環の拠点となっています。

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2024」にて、初代「ベスト・ジャパニーズ・クラフトジン・ディスティラリー」を受賞。

<1F オフィシャルストア >

ガラスの奥には、蒸溜所が覗ける路面店
香水瓶でも香りをお試しいただけます

蒸留所の路面側にて、エシカル・スピリッツのジンを「ボトル」や「テイクアウトドリンク」で購入いただけます。ガラスの奥の蒸留所を覗きながら、スタッフによるジンのストーリーやボタニカルのお話、香水瓶で試すジンの香りをたよりに、お気に入りの一杯を見つけてください。

営業時間;13:00-19:00

< 2F Bar&Dining Stage by Ethical Spirits >

エシカルジンを使ったカクテルをお楽しみいただけます
シェフがジンにあわせて開発したお食事も

蒸留所の脇の階段を登るとそこには、まるで隠れ家のようなBar&Diningがあります。エシカル・スピリッツのジンを堪能いただくためのオリジナルカクテルをお料理と合わせて提供します。

営業時間:18:00-23:00(LO: food 22:00 drink 22:30)※日曜・月曜定休

Instagram:https://www.instagram.com/stage_ethicalspirits/

エシカル・スピリッツ株式会社

代表取締役CEO:小野力

共同発起人:山本祐也、魚住りえ、加藤咲、山口歩夢 

所在地:〒111-0051 東京都台東区蔵前3-9-3-4F

創業:2020年

事業:酒類(スピリッツ)の企画・製造及び販売

取得免許:スピリッツ製造

コーポレートサイト:https://ethicalspirits.jp/

公式オンラインショップ:https://shop.ethicalspirits.jp/

Instagram:https://instagram.com/ethicalspirits_jp

X(Twitter):https://twitter.com/ethical_spirits

Facebook:https://www.facebook.com/ethicalspirits

※1 エシカル・スピリッツでは、「エシカルジン」を酒粕やカカオの皮などのあらゆる未活用素材を蒸留し、その価値を引き出したジンと定義しています。
※2 国立研究開発法人森林総合研究所が開発した木材中の繊維を糖化・発酵する技術を活用し、民間事業者が商品化する「木のお酒」として世界初

※3 国税庁「清酒の製造等について」参考1「令和3酒造年度清酒製造状況一覧」より年間で生成される酒かすは約32,000トン。酒類業中央団体連絡協議会「食品廃棄物等の発生抑制目標値の 策定に対する酒類製造業の意見等」より再生利用等率90%以上。未活用の酒かすは約32,000トンのうち10%とし、算出。

※4 月桂冠「酒粕について知る賞味期限、保存方法、酒粕の種類」

※5 自社調べ


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