甲州勝沼におけるワイン草創の背景に思いをはせる小冊子をAmazon Kindle/Paperback出版
株式会社マイストーリーインカードのプレスリリース
「日本ワイン」とは、日本国内で栽培されたブドウを100%使用して国内で醸造されたワインである。都道府県別にみると、山梨県が製成数量とワイナリー数ともに全国トップになる。歴史をふりかえると、日本初の民間ワイン醸造会社は、明治10年(1877)、山梨県の祝村(現在は甲州市勝沼町の上岩崎・下岩崎・藤井地区)に設立された大日本山梨葡萄酒会社であった。そして同社は、ワイン用ブドウ栽培と醸造技術の習得のために、土屋龍憲と高野正誠の二人をフランスに派遣した。
明治初期、外貨も十分ではなく海外渡航は政府関係者であっても限られていた時代。なぜ勝沼・祝村には、まだ未知数であったワイン産業に未来を賭け、二人を海外派遣しうる情熱と力があったのであろうか。
日本ワインの歴史については数多くの優れた著作があるが、一人の愛好者として心に残っていたこの問いについて、あらためて諸文献を紐解いてストーリーとして辿る。
-
勝沼の沿革と江戸期のブドウ栽培
-
甲州ブドウの来た道(第一のシルクロード): シルクロード、沙漠の文化。中国へのワイン伝来。ヒュー・ジョンソンの歴史観。マルコ・ポーロが見た中国のワイナリー。海を渡ってきたブダウ
-
生糸産業の隆盛(第二のシルクロード): シルクと養蚕の伝来。京都西陣への「登せ糸」。農業資本の蓄積
-
横浜開港と文明開化(第三のシルクロード): アメリカの誕生と西進。ペリー来航から横浜開港。甲州商人の横浜進出。八王子から横浜への絹の道。西洋文化の伝播
-
大日本山梨葡萄酒会社に賭けた者たち: 甲州ブドウの核心地、祝村の有力者。山梨政財界の投資家・支援者たち
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGDZM55W/
電子書籍版 150円(税込み)、ペーパーバック版 850円(税込み)