~エネルギー監視・制御システムの導入で売上増と電力・ガス使用量の漸減を両立~ ~前年度のグループCO2排出量は2020年度対比27.1%の削減を達成~
株式会社コロワイドのプレスリリース
株式会社コロワイド(代表取締役社長:野尻公平、証券コード: 7616)は、この度、連結子会社でグループのマーチャンダイジングを統括する株式会社コロワイドMD(神奈川県横浜市西区、代表取締役社長:磯野健雄)が管轄する神奈川工場において、「エネルギー監視・制御システム(以下、EMS)」の実装により、同工場における直近1年間の電力・ガスの使用量をEMS導入前比でそれぞれ2割、3割程度低減するとともに、電力・ガスを合わせたエネルギー使用量に相当するCO2排出量について、EMS導入前比33%減となる年間932t-CO2(トンCO2)の削減を達成したことをお知らせいたします。
グループのセントラルキッチンで基幹工場でもある「神奈川CK」(所在地:神奈川県横須賀市佐原)では、去る2022年12月、電力・ガス使用量の削減とコスト最適化を目的として他工場に先駆けてEMSを導入、脱炭素化の取り組みを進めてきました。EMSはエネルギーの使用状況を“見える化”することで、エネルギー使用におけるムダ・ムラを特定、工場の設備稼働や操業オペレ―ションの最適化に気付きを与えるとともに、空調機器の温度制御やCO2制御などのセンサー技術を活用した省エネ自動制御を併せ持ったシステムです。
新型コロナ感染症による行動制限解除に伴う社会経済活動の再開で、当社グループの工場稼働率ならびに売上収益も順調に回復軌道を描いてきましたが、当社では、神奈川工場へのEMS導入を契機に、売上増の最中にあっても同工場におけるエネルギー使用量が一貫して減少してきた事実に着目しました。
同工場におけるエネルギー使用量低減の背景として、当社が考える主たる要因は次の通りです。
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(EMS導入を機とした)冬季の電力・ガス使用量、CO2排出量、構内各所の気温、湿度、そしてCO2濃度などの環境計測の実施を通じて、エネルギー使用量の漸次低減を進めてきたこと
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夜間操業の見直しやボイラー効率の向上といった現場オペレ-ションの改善に資する気付きを実行に移したこと
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EMSや同時期に導入した屋上設置型の太陽光自家発電設備の稼働等により、従業員の省エネに対する意識の向上が図れたこと
コロワイドグループは、持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値向上のため、自らが重点的に取り組んでいく重要課題(=マテリアリティ)のひとつとして「地球環境への貢献」を特定、気候変動の緩和、循環型社会の形成に向けた脱炭素推進に向けて、CO2排出量を「2030年度までに2020年度対比、原単位*1で50%削減」することを目標に掲げております。
既に、コロワイドMD管轄の神奈川工場含む全5工場において、屋上型太陽光の自家発電設備を稼働、再エネの活用によって年間375t-CO2の排出量低減も実現するなど、一連の取り組み効果もあって、直近2023年度における当社グループ全体のCO2排出量は原単位で0.399(122,037t₋CO2*2)と、2020年度実績の原単位0.547(135,687 t₋CO2*2)対比で27.1%の削減を達成するに至っております。*3
当社グループではこの度の神奈川工場におけるCO2排出量低減の実績に鑑み、今後、グループ内他工場にも同システムの実装も進めていくとともに、工場残渣の回収による肥料化、バイオガス化による再エネ転換などを目的とした食品リサイクル100%の持続などを通じ、引き続き循環型社会の形成、気候変動の緩和に向けた脱炭素化の推進に取り組んでまいります。
*1 原単位:売上高百万円あたりのCO2排出量
*2 国内グループ会社のスコープ1、2
*3 出典「コロワイドグループ統合報告書2024」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7616/ir_material_for_fiscal_ym6/163684/00.pdf
以上