若鶴酒造株式会社のプレスリリース
このたび若鶴酒造株式会社(本社:富山県砺波市三郎丸、代表取締役社長:稲垣貴彦)は、三郎丸蒸留所の新グローバルブランドとして最新作ブレンデッドウイスキー「SAB.(サブ) 、以下“SAB.”」を、2024年12月12日(木)より全国および海外で発売いたします。また、新規の樽再生事業として「Re:COOPERAGE(リークーパレッジ)」を開始します。
【新グローバルブランド「SAB.」】
三郎丸蒸留所では、2019年のシングルモルト三郎丸シリーズ第一弾「三郎丸0 THE FOOL」の発売以来、日本国内やアジア市場を中心に、ウイスキーファンの方々にご好評をいただいています。日本のシングルモルトウイスキーは他蒸留所も合わせて、世界でも注目度が高まっているものの、ウイスキー消費量の大半をブレンデッドウイスキーが占めます。三郎丸は、そうした背景を受け、グローバルにたたかえるブレンデッドウイスキーに挑戦します。これまでの商品ブランドを整理し、新・三郎丸ブランドポートフォリオの新たな柱の1つとして、ブレンデッドウイスキー「SAB.」を発売します。第一弾として「SAB. SUNSET RED」と「SAB. NIGHT BLACK」の2種が12月12日(木)にデビュー。来年2025年夏に「SAB. OCEAN BLUE」を数量限定品として発売予定です。三郎丸の大きな特徴である、「スモーキーさ」を追求しながら、グローバルに浸透するネーミング、パッケージ、プライシングと、グローバルに対応するウイスキーブランドの確立を目指します。(新製品3品の商品概要は本紙末尾参照)
本新製品「SAB.」では、環境に配慮した「エコグリーン瓶」を使用しています。再生カレットを90%以上使用することで、一般的な瓶に比べ23%の軽量化と10万本あたり約13.5tのCO2削減に貢献できます。長期的かつ、グローバルな視点での展開を見据え、100年後も続く蒸留所でありたいとの思いから、環境へも配慮した取り組みを、今後も更に進めていきます。
【新規「樽再生事業」の立ち上げ】
三郎丸蒸留所は、本年11月より新事業である「Re:COOPERAGE(リク―パレッジ)」を立ち上げました。これは、ここ10年間で約10倍に増えた蒸留所数に対し、樽の価格の高騰、樽不足により、樽の供給が追いついていないという現状に対応することを目的としています。また、それらの樽をメンテナンスする職人の不足も課題となっています。今回、三郎丸蒸留所が立ち上げる新規事業Re:COOPERAGEは、樽の「修理・再生・再活性化」を担う業態です。現在、独立系の樽メーカーは日本全国でも1社のみであり、「Re:COOPERAGE」の立ち上げにより、日本のほぼ中央に位置する富山県で、今後、樽の修理が可能となります。三郎丸蒸留所は、「樽再生と木桶の再生」両方を専門として担う日本初の本取り組みで、業界の底上げに貢献します。
また、これに関連し、樽再生の仕上げ作業で使用する自動樽削り機「バレルロール」がこの度、2024年11月18日に特許を取得いたしました。
【持続可能なウイスキー造りへの挑戦 ~ウイスキー業界連携と環境配慮~】
三郎丸蒸留所では、これまでもジャパニーズ ウイスキーをさらに盛り上げ、世界に向けて広げていくために、日本初のボトラーズ事業T&T TOYAMAの設立や、飛騨高山蒸溜所(有限会社舷坂酒造店:代表取締役 有巣 弘城)へのZEMON(世界初鋳造製ポットスチル、国内特許第6721917号、以下“ZEMON”)導入など蒸留所の垣根を超えた技術協力、蒸留所コンサルティングといった業界全体を盛り上げる取り組みを行ってまいりました。また、品質の向上は当然のことながら、エコグリーン瓶の使用、熱効率性に優れたZEMON、プレヒートタンクなど蒸留所設備の開発等、環境にも配慮したウイスキーづくりに挑戦しています。ジャパニーズウイスキーを一過性のブームではなく未来の産業として確立させるため、ウイスキー業界および商品の持続可能な発展を目指します。
【新製品「SAB.」商品概要】
三郎丸蒸留所BLENDED WHISKY SAB.
⾃然が育て、時間が磨いた。富⼭のブレンデッド。
ブレンデッドウイスキー SAB. SUNSET RED
アルコール分:46%
原材料:モルト、グレーン
販売先:国内、海外
容量:700ml
希望小売価格:3,180円(税込:3,498円)
容量:200ml
希望小売価格:1,140円(税込:1,254円)
ブレンデッドウイスキー SAB. NIGHT BLACK
アルコール分:46%
原材料:モルト、グレーン
販売先:国内、海外
容量:700ml
希望小売価格:4,900円(税込:5,390円)
ブレンデッドウイスキー SAB. OCEAN BLUE
※2025年夏発売予定、数量限定品
アルコール分:46%
原材料:モルト、グレーン
販売先:国内、海外
容量:700ml
希望小売価格:9,000円(税込:9,900円)
【12月6日(金)三郎丸・東京イベント開催報告】
⽇本だから、うまれた。
富⼭だから、つくれた。
をテーマに12月6日(金) 東京大手町 LIFORK OTEMACHI(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー1階)にて発表イベントを開催しました。イベント当日はメディア、関係者、一般ウイスキーファン(事前抽選)など大勢の方々にお集まりいただきました(3部制で実施)。会場では、新ブレンデッドウイスキー「SAB.」の発表・試飲、そして、三郎丸の「匠」による説明を展示ブースにてインターラクティブに紹介しながらご来場の皆様にお楽しみいただきました。
以下、URLより当日の様子を写真でご覧いただけます。
パスワード:1206
【三郎丸蒸留所について】
三郎丸蒸留所は北陸最古のウイスキー蒸留所です。母体となる若鶴酒造の創業は1862(文久2)年。1952年よりウイスキーの製造を開始しました。5代目 社長・稲垣貴彦が2017年に蒸留所大規模改修を行い、新たなスタートを切った三郎丸蒸留所は、富山のウイスキー蒸留所として伝統を継承しながら、さまざまなイノベーションに挑戦し続けています。
2019年には富山県高岡市の伝統産業である高岡銅器の技術を活かした世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」を発明。地場木材のミズナラを樽に使用するなど、富山でしかつくれないウイスキーをつくり、世界へ届けることを使命としています。
【稲垣 貴彦プロフィール】
若鶴酒造株式会社 代表取締役社長 兼CEO
三郎丸蒸留所マスターブレンダー
1987年生。2015年、実家富山に戻り曾祖父稲垣小太郎が1952年に始めたウイスキー造りを引き継ぐ(5代目社長)。
2017年、クラウドファンディングにより三郎丸蒸留所を改修し再興。
2019年 伝統工芸高岡銅器の技術を活用した世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」(特許第6721917号)を発明。世界のウイスキー専門誌ウイスキーマガジンの表紙を飾る。
2022年、日本初のジャパニーズウイスキーボトラーズ「T&T TOYAMA」を設立する。
2024年9月、自身の初著書『ジャパニーズウイスキー入門 ~現場から見た熱狂の舞台裏~』(角川新書)を出版。
「ジャパニーズウイスキー産業を支える存在になりたい」との想いから、現在は、クラフト蒸留所の垣根を超えた技術協力、蒸留所コンサルティングなど、産業発展のため、幅広く活動している。
【会社概要】
企業名: 若鶴酒造株式会社
創業:文久2年(1862年)
所在地:富山県砺波市三郎丸208
代表取締役 社長兼CEO:稲垣 貴彦