スナップディッシュ株式会社のプレスリリース
料理SNS「スナップディッシュ」を運営するスナップディッシュ株式会社(所在地:東京都武蔵野市、代表取締役:舟田 善)は、「料理SNSトレンド大賞」を選出しました。当社では、年間100万枚を超えるユーザーの食卓投稿の中から、その年を象徴する食卓投稿をスナップディッシュ編集部が選出し、代表的なユーザー投稿と共に発表します。
昨年のトレンド予想でスナップディッシュは、「2024年はよりおうち時間の時間効率を高め、単なる時短でなく充実感も高める、暮らしをより豊かにすることにも意識が向く」と予想しました。
昨年に引き続き、厳しい物価高が続いた2024年の食卓。派手に旅行に行ったり、豪勢な食事をするわけではなくても、日々の食卓にちょっとした遊びを取り入れながら、充実感をあげていこうとする動きが随所に見られました。
また、コロナ禍以降続いている「健康志向」にもアップデートが見られます。食事を「美味しさによる喜びを得る」手段とするわけでも、「健康を維持する」の手段とするわけでもなく、両面を自分なりに両立させていく動きが引き続き活発にみられています。
「タイパ」「コスパ」だけでなく、“カロリーを抑えながらも美味しさ、栄養価、満足度を得ることのできるか”を測る「カロパ」といったワードが登場したことにも、これらの動きが表れていると言えるのではないでしょうか。
当社は、時代やライフスタイルと共に変化する「食卓の今」を、累計3,100万超の料理投稿をもとに分析し、その時々のトレンドや次なる予測を発表することで、食の新たな楽しみ方を提案します。
料理SNSトレンド大賞2024は、「電鍋」「リセット飯」「せいろ蒸し」に決定。「せいろ蒸し」は異例の2年連続の受賞!
2022年のトレンドの「アルモンデ」2023年のトレンドの「せいろ蒸し」の選出背景として、余計な出費や手間を省きながらも、美味しさや栄養、見栄え、丁寧な暮らし感も両立し、暮らしの充実感を求める動きがあると分析をしました。
2024年はここ数年の中でも最も厳しい物価高ということもあり、なお一層出費への意識の高まりがみられた1年になりました。そんな中でも、自分らしく日々のお料理を通じて充実感を求める動きがトレンドとして現れていると考えます。
・ 料理SNSトレンド大賞2024①「電鍋」
「電鍋」とは台湾の総合電機メーカー大同公司が販売している炊飯器兼鍋製品で、「炊く」「煮る」「蒸す」など様々な調理を一台で行えるという特徴があります。
スナップディッシュでもここ数年「電鍋部」といった自主的に電鍋の投稿を行いコメントのやり取りをする動きが活発に行われており、2024年の投稿数は、2022年の投稿数比で、約4.7倍の伸びとなっています。
電鍋を使った料理では、食材はいたってシンプルながらも、食材の組合せや調味料を工夫することで、中華や台湾といった本格感を出すなど、普段の食卓に一味変化を生むものが多く見られ、充実感が伝わってきます。
また、電鍋の炊く・煮る・蒸すといった調理法は身体に優しく、美味しさと健康を自分なりに両立させようとする動きにもマッチしていることがトレンドの背景にあると考えます。
・ 料理SNSトレンド大賞2024②「リセット飯」
年々高まる健康志向。その健康と切っても切り離せない食事を「リセット飯」という新たなアプローチで意識的に見つめなおす動きがみられます。「リセット飯」とは、食べすぎ、飲みすぎた後に意識的にとる身体に優しいご飯のこと。SNSで話題になった「梅流し」や「参鶏湯」「脂肪燃焼スープ」といったお料理が健康を意識するコメントとともにスナップディッシュでも多く見られました。
これらのお料理やコメントを見ると、専門的なレシピに沿ったものばかりでなく、自宅にあるものを上手に活用しながら楽しむ「アルモンデ」の様相が見られます。また「初めてやってみる」「気休めに」「体重戻したらビール飲むぞ」といったコメントも見られ、単に健康によい食事をとるだけでなく自分のペースで楽しみながら食事と健康を両立しようとする動きがみられます。「タイパ」「コスパ」に加え、“カロリーを抑えながらも美味しさ、栄養価、満足度を得ることのできるか”を測る「カロパ」といったワードの勃興の背景にも、リセット飯が隠れているのではないでしょうか。
・ 料理SNSトレンド大賞2024③「せいろ蒸し」(2年連続!)
2023年のトレンド対象として選出をした「せいろ蒸し」は2024年のスナップディッシュでも引き続き人気が見られました。スナップディッシュに限らず、世の中全体でも注目が集まり、一時期有名量販店ではせいろが欠品になるほどでした。あらゆる食材を懐深く受け止め簡単に同時調理できる簡便さ、いつもの料理をスタイリッシュな見た目で本格料理に格上げしてくれる充実感、素材の味を引き出す「蒸す」調理法で食材が美味しく仕上がり、余計な調味料を使わずシンプルな味付けで楽しめる健康志向へのマッチなど、①の電鍋と②リセット飯の両面の魅力を持つ「せいろ蒸し」今後も人気は続いていくと思われます。
2025年は物価高継続でも「自分なりに楽しく」。合わせて「タイパ」「コスパ」そして「カロパ」の進化が加速
2025年の食卓も2024年に引き続き厳しい物価高の影響を受けると思われます。多様なライフスタイルの展開から共働き世帯も継続して増加。依然としてお金も時間も限られる中、派手な日々ではなく、日々の普段のお料理に自分なりの楽しみ、美味しさを見つけながらひとりひとりが自分なりの幸せを築いていくスタイルはますます定着していくと思われます。
また、「健康志向」のアップデートも継続すると思われます。健康の実現を日々の充実感の実現と重ね合わせながら、ウェルビーイングな生活を求める動きは今後も終わりなく続いていくでしょう。
多様化する価値観の中で、充実感、美味しさ、健康どれも諦めないのは至難の業。そんな中では「タイパ」「コスパ」「カロパ」といった効率化の側面もキーワードになるでしょう。そこで注目したいのが調理家電。お手頃な価格で日々のお料理をサポートしてくれる調理家電が続々と登場しています。
2025年トレンド予測①「自家製調味料」
家庭にすっかり浸透した「再現料理」。有名店や漫画、アニメの料理を再現するなどして、日々の料理にメリハリをつけ、食事を充実させる動きはもはや特別なものではなくなりました。この動きの進化系として、今後はよりひとりひとりの好みをかなえながら充実感を模索する動きがみられるのではないかと考えます。
そこで編集部が注目するのは「自家製調味料」。スナップディッシュでも日々様々な自家製調味料が投稿されています。スナップディッシュではすっかりおなじみの麹(糀)調味料に限らず、「きざみにんにく」「きざみしょうが」「キムチ」「ラー油」といった調味料の登場も増えていくと思われます。
自分好みの材料、味で安心感のある調味料を自分の手で作る流れは、ますます多くの人に「気軽にやってみよう」と思わせ、広まりを見せていくと思われます。
2025年トレンド予測②「炊飯器調理」
スナップディッシュでは2023年のトレンド予測として「ネオ炊飯器調理」をノミネートしましたが、2025年にも「炊飯器調理」の潮流がやってくるものと思われます。
材料を入れるだけの調理工程と完成品の意外性、各家庭にある炊飯器で簡単で失敗のない調理法の流行は「電鍋」や「せいろ蒸し」に通ずるものがあります。
近年では、炊飯器調理の注目度の高まりから、炊飯器での同時調理や、同時調理をかなえる調理家電の登場も見られます。新たな機能を備えた家電との出会いは、生活者にとっても嬉しく、日々のお料理をより充実させることでしょう。
火を使わずにほったらかしで調理できる点は、史上最高に暑いとされる記録的猛暑の中でもありがたく、年間を通しての活躍が期待されます。
スナップディッシュ「料理SNSトレンド大賞」概要
・選出方法について
2024年1月~2024年11月のスナップディッシュユーザーの食卓投稿の中から、キーワードの出現投稿数といった定量指標や、運営独自の定性的観点の両面を基にスナップディッシュ編集部が選考し、決定しています。
・スナップディッシュ編集長・佐々木真理
スナップディッシュ編集長、ディレクター。2016年ヴァズ(現スナップディッシュ)入社後、2017年より現職。元ソムリエールの経験を活かし、料理記事や投稿企画のディレクション、Instagramでのトレンド発信、料理クリエイターとのコラボ事業立ち上げ、双方向コミュニケーション型のオンライン体験イベントやアンバサダー育成企画のディレクション等、幅広く手掛ける。日々食卓投稿に触れている知見を基に、料理高感度層に共感を生むコミュニケーション設計の企画・運営実績多数。2021年に食体験のオンラインストア「スナップディッシュマーケット(β版)」を新規事業として立ち上げ、2022年より新サービス「食卓を紡ぐおたより便」をプロデュース。編集記事やリーフレット、YouTubeライブでは自らのことばでサービスの魅力を発信。
スナップディッシュ株式会社
「Snapdish(スナップディッシュ)」は料理写真専用の投稿アプリ。ユーザーからの3,000万を超える料理投稿データを解析し「美味しそう」をスコア判定する「AI料理カメラ」を搭載しています。2021年4月に食体験のオンラインストア「スナップディッシュマーケット(β版)」を提供開始し、2022年4月には食との出会いの定期便サービス「食卓を紡ぐおたより便」をリリース。2023年10月に、過去の料理投稿資産とAI技術を活用し、ChatGPTを取り入れた「スナップディッシュAI料理チャット」をローンチしました。
運営者であるスナップディッシュ株式会社では料理に特化したコミュニケーションプラットフォームを活用し、主に食関連メーカー向けのファンマーケティング支援事業をおこなっています。
当社はこれらの事業活動を通じて、食卓と食卓、人と人がつながり、料理が「うれしい」に変わる体験を提供していきます。
【問い合わせ先】
スナップディッシュ株式会社 広報担当
電話/FAX 0422-24-6341(土日祝を除く9:30~18:30)
メールアドレス:pr@snapdish.jp